第20話 再びの女子会
入浴を終えた後、ミネルバとアオラ、リアナとシャーロットの4人は女子会をするため、寝間着に着替えてミネルバの部屋に集合していた。ミネルバはピンク色の寝間着、アオラは水色、リアナは黒、シャーロットは緑色の寝間着を着ている。
「アオラ。悪いんだけど、飲み物とお茶請けになる物を持ってきてくれる?」
「わかりました!それでは、少しお待ちください!」
アオラはミネルバから指示を受けたものを取りに行くために部屋から一旦出ていった。その間にもリアナはソファに座って本を読んでおり、シャーロットは椅子に座ってリラックスしていた。
「あ、そうだ!ミネルバに聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「うん。何かな?」
「今更なんだけどさ、あたしの国と友好関係を築いた理由を聞きたいんだ」
シャーロットがラムリア王国とアストロ王国の同盟の話をしたことで、本を読んでいたリアナの視線がミネルバとシャーロットの方を向いた。
「あら、2人はいつの間に同盟を結んでいたのかしら?」
「うん。アストロ王国とは隣同士だし、三大強国のうちの2つの国が同盟を結べば世界はより平和になるんじゃないかと思ったんだ」
ミネルバはリアナとシャーロットにアストロ王国との同盟を結んだ理由を話した。すると、2人は納得したような表情になっていた。
「なるほどね。たしかにラムリア王国とアストロ王国はこの世界における三大強国のうちの2つの国…」
「その2つの国が同盟を結んじゃえば、もっと平和な世界になるっていうことか~。たしかにそうだねぇ。それに隣国同士だけど、今まであんまり交友してなかったし」
「結果的にこれが正しい選択になるといいんだけどね。リアナからサテライト王国が不穏な動きをしていると聞いたから尚更ね」
ミネルバはリアナから聞いたサテライト王国のことが気がかりらしく、少しばかり真剣な表情をしていた。
「国に帰ったらいつでも戦できるように準備はしておかないとな~。それまではミネルバと交友を深めてラムリア王国との連携を上手くとれるようにしておかなきゃね」
「私からすると2人はもう充分仲良しな気がするんだけど…」
「お待たせいたしました~!」
ミネルバとシャーロットとリアナがそんな話をしていると、アオラが飲み物とお茶請けになるものを乗せたサービングカートを引きながら部屋に戻ってきた。そこからは各々が好きな飲み物をコップに淹れていた。
「それで、シャーロットはいつまでこっちにいられるの?」
「う~ん…そうだね~。明日には一旦、国に戻ろうかな。これ以上、留守にしたら皆に心配されそうだし」
「そっか。そうだよね」
シャーロットはアストロ王国の実質上のトップということもあり、そう何日も自分の国を留守にはできないのである。
「あ、そうだ。あっちに帰る前にこの国を見ておきたいんだけど、良いかな?」
「うん。そういうことなら、ザルトにもこの国のことを教えてあげたいからちょうど良いかな」
「そういえば、ザルトさんにもこちらの国を案内したことはありませんでしたね!」
「あれ?ザルトにはまだこの国を案内してなかったんだ?」
ミネルバとアオラの話を聞いたシャーロットは意外そうな顔をするが、ザルトはミネルバの守護騎士だからこそ、ラムリア王国の案内が済んでいるものだと思っていたのである。
「うん。私は政務があるからなかなか城の外には出られなくて。アオラに頼もうかとも思ったんだけど、私の側を離れたくないって言って聞かなくて…」
「私がザルトさんと一緒に城下町に行っている時にミネルバ様にもしものことがあったらどうするんですか!?」
「…っていうものだからザルトがこの国に来てから案内しようにもできなかったんだ。それに彼は遠慮しているのか、この国を案内してほしいということは一言も言ってきてくれてないというのもあるし」
「ふ~ん、なるほどねぇ」
ミネルバとアオラの話をここまで聞いたシャーロットは普段の2人の仲の良さを知っているため、納得といった表情を浮かべていた。
「隣国の王女様であるシャーロットからの頼みとなったら断るわけにはいかないものね」
ミネルバとシャーロット、アオラの話を先ほどまで黙って聞いていたリアナがここでミネルバに話を振る。
「そういうこと。明日は朝食の後にこの国を案内するよ」
「決まりっ!それじゃ、明日は案内よろしくー」
「お任せくださ~い!」
「ミネルバがシャーロット達を案内している間は私が留守番しておくから安心してちょうだい」
「うん。お願いね」
これにより、次の日はシャーロット達を連れてラムリア王国内を案内することになったのだった。




