第9話 ようこそラムリア王国へ
その後はミネルバの部屋に移動して、アストロ王国から来たシャーロットとオルクは部屋の入口に近い方の椅子に隣り合って座り、ミネルバとアオラ、ザルトのラムリア王国陣営は部屋の奥側の椅子に並んで座ることでテーブルを挟んで向かい合うことになった。
「改めて、自己紹介するね!あたしはアストロ王国王女のシャーロット・アスラン。よろしく!」
「オレはオルク・トランディールだ。改めてよろしくな」
シャーロットとオルクは謁見の間でも名乗ったが、落ち着いた状況になったこともあって改めて自己紹介した。
「私も改めて、ラムリア王国王女のミネルバ・ラヴィリアです」
「ミネルバ様の筆頭使用人のアオラ・クルミエールと申します!」
ミネルバとアオラのラムリア王国陣営の2人も改めて自己紹介をした。次はザルトが口を開くのだが…
「俺は…って、知ってるから名乗らなくて良いか」
「ザルトは幼馴染みだからね~。よく知ってるよ」
「そういうこったな」
シャーロットもオルクもザルトのことは幼馴染みであるが故によく知っているため、そんなやりとりをしていた。そんなやりとりの後でシャーロットはミネルバとアオラに話しかける。
「ミネルバとアオラに聞いてほしいことがあるんだけど、良い?」
「私でよければ、どうぞ」
「私も大丈夫ですよ。何でしょうか?」
「あたしは王女だから、交友関係が広くなくて…今までは幼馴染みのザルトやオルクとずっと一緒にいたんだ。だから同性で話せる相手がいなくて…だから、良かったらあたしと仲良くしてくれたら嬉しいんだけど…」
シャーロットは勇気を振り絞っているかのような表情でミネルバとアオラにそう言う。シャーロットは王女様であるがために今までは幼馴染みのザルトとオルクくらいしか親しい人物がいなかったため、同性で仲良く話せるような人がいなかったのである。そのため、これを機にミネルバとアオラと仲良くしたいと思っているのだ。
「私もね、アオラと出会うまではあなたと同じような感じだったからその気持ち、凄くわかるよ。私で良かったら、これからよろしくね」
「私もシャーロット王女と仲良くしていいのであれば、仲良くしましょう!」
「ミネルバ…アオラ…二人共、ありがとう!」
ミネルバとアオラが快諾してくれたことでシャーロットは嬉しそうな表情になる。そんな女性陣のやりとりを見てザルトとオルクの男性陣2人は微笑ましく思っていた。
「今日は隣国からわざわざご足労いただいたから、精一杯歓迎させてもらうね」
「色々、用意してあるので存分にお楽しみください!」
「シャロ、オルク。ラムリア王国にようこそ」
ザルトとミネルバ、アオラは隣国からわざわざやってきてくれたシャーロットとオルクの2人を歓迎した。




