あとがき
最後までお読みいただきありがとうございます! 作者の茶ひよです。
この物語はノートの隅にちまちまと書いてたもの(大体一万字ぐらい、当初は主人公であるスィエルがラスボスで主人公が決まっていないという何とも自由な書きっぷりでした)を膨らませて書いたものなので、多くの人に読まれて嬉しい限りです。
現大学一年生なので当時は高校三年生です。高校受験と戦いながらの執筆、十月に入試を控えてバカじゃないのって感じですね……今はパワポを弄ったりエクセルで時間割組んだりなどなんやかんやで大学生やってます。
さて、この孤城の夜想曲は度重なる迫害によって憎しみを溜め込み、復讐として殺人鬼になった青年が罪を犯し、赦されていく――といったストーリーになっています。主人公のスィエルは戦いを望まない温厚な性格。普通の青年でした。
でも、赤目であることを理由に数々の暴力を振るわれ、悪魔と契約を交わしたことをきっかけに道を踏み外していきます。
そして、街を焼き尽くしたあとに大罪人として孤城に封印され、封印の後に再び故郷に舞い戻った男は狂人を演じるが……というなろうにはなかなかないだろうなこんなストーリーと思いながらも八ヶ月間書いてきました。
魅力としては絶対に許されない罪を背負った男の選択、赤目と赤目以外の人々の暮らし、悪魔との契約の結末は……と言ったところだと思います。これから読む方はもちろん、もう読んでしまった方も繰り返し読んでもらえたらな……と思っています。
(私はあとがきから読む派なので、あとがきでのネタバレは極力無くしています)
最近は世界的な感染症で、心無い偏見や差別、誹謗中傷に苦しんでいる人がいます。またそれらを脱しても、世界では様々な問題が起こっています。
そういった問題に目を向けようというメッセージをこの物語で伝えられたらなと思っております。それでは、また別の物語、世界でお会いできれば光栄です。ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!
四月某日 茶ひよ
※次ページは盛大なネタバレと作品の裏話がもりもりなので、未読の方はintroに戻ることをオススメします。




