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リレー小説「再会」(仮)  作者: Meu × J.H
8/11

8(by J.H)

その瞬間、タケシの額に

何かが飛んできた。


タケシはカウンターの椅子から転げ落ち、額を抑えながら、下を見ると、その飛んできたモノはラーメンのレンゲだった。


「馬鹿野郎!男がやり直そうとか言ってんじゃねぇ!そういう言葉はな、女から言わせるんだよ。そのくらいの器のデカさがねぇから、テメェはそこのお嬢さんにも相手にされねぇんだよ!」


そう怒鳴り付けたのは、あのラーメンを作ってくれた禿げ上がったオヤジだった。


オヤジは、そう言うと何もなかった様に、チャーシューを切り始めた。


「イテェ。。」

タケシはそう言いながら起き上がった。


ふと、真里を見ると、そのラーメンのオヤジを一目惚れした様な表情で見ている。


ヤケになり、タケシはモスコミュールを飲み干した。


「すみません、ちょっと短気なモノで」若いバーテンはタケシにひたすら謝った。


「あのオヤジさんと付き合っちゃおうかな」


真里はタケシを試す様につぶやいた。


タケシはテーブルを叩き、

「おい、オヤジ!俺と勝負しろ!どっちが美味いラーメンを作れるか。真里、お前、どっちのラーメンが美味いか、判定してくれ!ラーメン戦争だ!!」


オヤジはチャーシューを切ってる手を止め、「俺に喧嘩売るとは、随分、根性あるじゃねぇか!いいだろう、こっちへ入ってこい!」


タケシはハットを取り、レザーのライダースを脱ぐとカウンターの中へ入って行った。


オヤジはタオルをタケシに

渡すと、タケシはそのタオルを頭に巻いた。


「面白い。その勝負、俺も参加させてもらうよ」


カウンターの端で飲んでいた男が

言った。


黒のスーツに黒のネクタイをしたサラリーマン風の男だった。


その男はタケシに名刺を渡した。


そこには、有名な新聞社の名前と「山岡」という文字が書いてあった。

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