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リレー小説「再会」(仮)  作者: Meu × J.H
2/11

2(by J.H)

「真里、だよな・・??」


真里は振り向いた瞬間、

手に持ったマティーニのグラスを落としてしまいそうなくらいドキッとした。


そこにいたのは、

タケシだった。


つい数年前までいつも

一緒にいた恋人。


元カレというやつだ。


約3年ぶりの再会だった。


真里は動揺した自分を隠す様に何も答えず、またマティーニを口に付け、クールに装った。


タケシは真里の隣に座り


「俺はそうだな、

マッカラン、ロックで」


真里はマティーニを吹き出しそうになった。


タケシは微笑みながら、

「何がおかしいんだよ?」と真里に突っ込んだ。


「だって、カシスオレンジしか頼まない人がマッカランって。随分、大人になったのね」


真里は笑いながら、言った。


しかし、それと同時に多少の寂しさを感じてしまったのも事実だ。


昔はデートでも、パーカー、デニム、スニーカーを履いて待ち合わせ場所に立っているのがお馴染みだったのに、今、目の前にいるタケシは、黒のハットを被り、重そうなレザーのライダースを着て、スキニーパンツとブーツを履き、全身黒でキメている。


随分、変わってしまった。

そんな事を真里は思っていた。


タケシとの出会いは

新宿のクラブだった。


彼が「DJ TAKE」としてオーガナイズイベントをしていた頃、友達に誘われて仕事帰りに遊びに行った。


初めてのクラブに真里は戸惑っていたが、そんな時、気さくに声をかけて

くれたのが、タケシだった。


「お前、最近、どうなの?」


真里はハッとして、我にかえった。


タケシはマッカランのグラスを回しながら、真里に言った。


と、


真里は、こう応えた。

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