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リレー小説「再会」(仮)  作者: Meu × J.H
1/11

1(by Meu)

30歳、OL、彼氏なし。

これが真里のプロフィールだ。

彼女にだって恋人がいたことはあるにはあるが、もう何年前のことだろう。忘れてしまった(ことにしていた)。


彼女には、行きつけのバーがある。それは、新宿東口の、とあるところ。知る人ぞ知る店だった。彼女は、金曜の夜の仕事帰りには、毎週、そこに寄る習慣があった。

「いらっしゃいませ」

今日も、バーのイケメン店員が出迎えてくれた。他の店員やバーテンダーも、イケメンが揃っている。と言っても、ここは女性客ばかりというわけではなく、そんな女性客と話したい男性客もやって来る。

彼女は、店員と客、そのどちらとも、会話するのが好きだった。


「今日は、お一人ですか」

バーテンダーに声をかけられた。この常連の私を知らない。ということはつまり、彼は新入りということだ。

「そうね。いつもこのお店には、一人で来るの」

「さようですか。いつもありがとうございます」

と、そのバーテンダーは、笑顔で言った。彼もまた、なかなかのイケメンだ。

「このお店には、いつから入ったの?」

「四日前からになります」

「そう、頑張ってね」

真里は、笑顔で語りかけた。こうやって、イケメン店員と会話することが、彼女の、何よりの癒しになる。


「お客様、一杯目は何になさいますか」

別のバーテンダーが、声をかけてきた。

「じゃあ、マティーニをお願い」

マティーニは、ジンとベルモットで作る、なかなかに強いカクテルだ。


「どうぞ、マティーニです」

真里が、マティーニに口をつけた瞬間、とある男が声をかけてきた。

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