FILE NO,1 四季学園の宝箱。「全校街中探索会」 NO.5
非常に遅れてしまいすみません。
突然ですが、読んでくださっている方、ありがとうございます。
これからも、このヘタレ小説に付き合っていただければ幸いです。
↓は前回の暗号です。
『限られた者のみ入ることの許された水多く、最も天に近い場所、
その場所に立ち入ることが出来るのは、全人口の2分の一。』
公民館に着き、館内を一通り見た後、夏也の希望で昼食にする事となった。
それぞれが買い物を済ませ、席に着いたとこで、暗号解読を始めた。
「私、ひとつ分かったことがあるの。」
「えっ!?秋、ほんと?すごい!あたしなんてまだまだ・・。」
「聞かせてくれよ、秋。」
「暗号の天に一番近い場所ってあったでしょう?あれは最上階だと思うの。」
「なるほど・・・一理あるな、やっぱこれ、もってきてよかった。」
星希が出したものをみて、夏也が言った。
「これって・・案内図?」
「ああ、一応もらってきたんだ。」
「こんなのあったんだ・・・。」
「話を元に戻すわよ、最上階って言っても4階ね」
「4階にあるものって言ったら・・
集会室に給湯室、連絡室に和室、あとは女子トイレくらいね」
「暗号はこのなかにあると見て、ほぼ間違いないな
あとは残りのをとくだけだ」
「残りって言ってもなぁ・・
星希、オレにはさっぱりわかんねえよ」
「まぁ、夏也には無理よね」と雪花が口を挟む。
「あっえっひどっ・・オレだって少しはっ「158位・・」
雪花にとどめをさされ、夏也は沈黙した。
哀れな夏也を横目にみながら秋は続ける
「全人口の2分の1ね・・うーん・・・」
哀れな夏也を完全に無視しながら雪花は続ける
「あーーーーあたしじゃ無理。」
「えぇっとぉ・・「やめとけ夏也お前には無理だ」
哀れな夏也にさらに追い討ちをかける星希。
さらにシカト。最低である。
「わぁぁぁっかったぁぁぁ!!!」
唐突に夏也が叫ぶ。
慣れきっている3人は大きなリアクション無しで続きを促す
「ふっ、この名探偵夏也にかかれば・・「いいから早くしろ」
「ちぇ、今言おうと思ったのに・・
まず、最も天に近い場所。コレはさっき言った通り。4Fのことだろ?
秋、4Fにあるのは?」
「集会室に給湯室、連絡室に和室、あとは女子トイレ。」
「水が多いのは?」
「給湯室とトイレだな」
「全人口の2分の1といえば・・「女子トイレね!!」
「・・そこはオレが言いたかったのに・・」
言おうと思った台詞を雪花に取られ、軽く落ち込む夏也。
「じゃあ行きましょ。」
----------トイレ前にて---------------
「やったっキーワードゲット♪」
意気揚々と現れたのは女子2人組み。
「暗号ね」冷静に訂正する秋。
「チームが男女混合だったわけが分かった。
このためだったんだな、
もっと早く気づくべきだった。」
「まぁまぁ、次のみようぜっ!」
『6つの小さきもの、3つの成長したもの、3つの大きなもの
日の始まる陸、日の終わる海、北には姫、南には王
高貴かつ優雅な園』
「「「「・・・・」」」」
「以前にも増して意味不明だ。」
「理解不能ね。」
「解読不可能よ」
「腹が減っては戦は出来ぬっっ!!」
「「「・・・・」」」
突然わけの分からない事を言い出した夏也は
3人からの無言のプレッシャーもよそに意気揚々とファミレスに向かうのであった。
登場人物紹介
桜田星希
軽く人間不信な桜田財閥の跡取り。
夏也、雪花、秋以外とは
基本的に会話しない(好まない)。
完璧人間とはこいつのこと。
キレたら手を付けられない・・らしい。