FILE NO,1 四季学園の宝箱。「全校街中探索会」 NO.3
――――翌日――――――
今は朝の朝礼の時間。
・・・・いつもなら。
しかし今日は違った。
たくさんの机が校庭に置かれ、それぞれ先生が座っている。
参加の申し込みを受け付けているのだ。
5〜6分待って、夏也たちの番が来た。
「参加申し込みの航野班です。」
「はいはい、えっと航野、航野っと・・」
書類に目を通していた先生の顔が少し険しくなる。
「悪いけど、あなたたちは参加しちゃだめよ。」
突然の宣告に、みんなポカンと突っ立っている。沈黙を破ったのは星希だった。
「あの・・・なんで?」
「一言で言えば・・成績ね。」
この言葉に、星希が首をかしげる。
「僕たち、そんなに悪くないですよ。こないだのテストだって・・なぁ、秋。」
「うん、私が15位、星希が5位、雪花は42位。悪いどころか良いくらいです。」
「でもねえ」と先生が言う「航野君の順位を見たら・・何も言えなくなるわよ」
そういって先生は書類を見せてくれた。
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航野 夏也 1学期期末テスト
国語 35点
数学 42点
理科 21点
社会 59点
英語 30点
体育 90点
音楽 11点
美術 23点
家庭科 9点
総合順位 158位
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3人はその紙を見て、愕然とした。
先生がくちを開いた
「でもいいわ、他のみんなが成績いいなら、じゃっこれ資料ね。
細かいことは全部書いてあるから」
4人の全校街中探索会は、驚きから、始まった。
登場人物の紹介。
航野夏也
一応主人公。一言でいえばお調子者。
スポーツ万能だが勉強はいまいち。
極度のポジティブ思考。
後先考えずに行動する。
雪花の幼馴染。