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幻惑世界  作者: KOM
7/9

第7話『謎の組織』

【柏木】

部隊長の挨拶が終わり、みんなは指示された戦闘機に乗り込んだ。俺はF-15戦闘機、だけどひとつ府に落ちないことがあった。

「かず、周波数を3428.5に」

かず‥とは東郷一則のあだ名だ。


「どうした?」

東郷が応答する。


「暴動が起きて、なんで戦闘機で出動なんだ?」


「さぁな。この積んであるもんに秘密があんじゃねぇのか?」

確かにミサイルは積んでないものの、なにかタンクらしきものが翼からぶら下がっている。


「まさか猛毒とか‥?」


「んなわけねぇだろ」

出撃前に少し笑ってしまった。だがその笑いは虚しく消えていった。



「さて、行くか」


「お前の故郷じゃなきゃいいな」


「あぁ」

隊長機が先に離陸し、次に俺がタシキングして滑走路内に侵入した。マニュアル通りの英語で管制塔に離陸許可を求めた。


管制塔

「Take off.Good luck」

スロットル全開、離陸成功して基地を飛び立った。



【???】

「はぁ‥‥はぁ‥‥!!」


まさかこんなことになるなんて‥でもなんとか助かったわ。まだ追いかけて来てるのかしら‥‥。


「あいつはこの路地の裏だ。見つけたら‘アレ’を奪って即殺せ!!」



‥ちっ。もう来たのね。


女は撃たれた背中を押さえながら走る。でもあまりの激痛にうまく走れない。


「これ‥射つしかない‥か」


ポケットのなかに唯一あった注射器と液体子ボトル。それを注射器にセットし、腹部に針先を向けた。そして頬を一筋の涙が流れた。

「あなた‥ごめんね。もうわたしじゃなくなるけど許してね‥‥。あと、り‥」


パァン!!!!!!


一発の銃弾が頭を貫通した。そして前に倒れた女の腹部には注射器がささり、液体を注入していく。


「やったか?」

「完璧だ」

片方の男は女のポケットを探るが。

「ないぞ?!」

「そんなはずはない」

ポケットから手を出すと女は横に転がり、仰向けになった。

「注射‥まさかっ!!?」

男は女に向かって銃弾を何発も浴びせる。

「もうその辺でいいだろ」

「くそっ‥」

「まだ【あと1人】いるんだ。行くぞ」


男たちはその場から走り去っていった。




「‥‥うっ‥‥」



女はその場で少し痙攣したあと、治まるとスクッと立ち上がった。


「傷は‥治ったわね‥」


身体中を手で確認するが、さっき撃たれた傷は全くない。



「あと‥‥2時間」

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