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世界情勢エッセイ

AI関連株大暴落! これは「AIバブル崩壊」なのか!?

作者: 中将
掲載日:2026/11/06

筆者:

 本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。

 今回はアメリカの中間選挙で民主党が大勝、共和党が大敗したことを受けて、日経平均株価が1日で3000円以上下がったことやAIや半導体の主要指数であるSOXは選挙で民主党が優勢と伝えられる前から20%以上低下したという事について語っていこうと思います。挿絵(By みてみん)



◇日経平均とアメリカのAIデータセンターの関係



質問者:

 日経平均株価ってAIや半導体にそんなに影響されちゃうような指数なんですか? 挿絵(By みてみん)



筆者:

 「日経平均株価寄与度」と呼ばれるものがあります。

 これによるとソフトバンクグループは348円下落寄与、アドバンテスト317円下落寄与、東京エレクトロン247円下落寄与、信越化学工業64円下落寄与、キオクシア57円下落寄与などこれらの日本AI主要5社で1000円以上も下落に関係しているんですよ。


 どうしてこんなに偏っているのか? と言いますとTOPIXとは違って日経平均株価は採用銘柄の株価の合計を除数で割る株価平均方式をっているんです。

 そのために、株価が高い会社ほど下がった際の影響が大きいわけです。現状、AIや半導体の関連株が一時期の影響で急激に上昇していたために


 ちなみに今回寄与に一番影響したソフトバンクはトップの4%を占めています。そのためにソフトバンクの動向が日経平均株価全体すらも大きく左右するのです。挿絵(By みてみん)



質問者:

 なるほど……それで、どうしてアメリカの民主党が大勝して共和党が大敗したことがAIや半導体の株式に大きくマイナスの影響を与えているんですか? 挿絵(By みてみん)



筆者:

 実を言うとアメリカの民主党と言うのはAIの研究に現在必須と言われているAIデータセンターの建設に対して後ろ向きなんです。

 ちなみにどうしてAIについて専用のデータセンターが必要なのかと言いますと、従来のインフラでは処理が追いつかないほど莫大な計算能力を必要とするため、既存設備では対応が難しくなっているためだと言われています。


 その上で、地元への経済効果が薄い上に電気代の上昇や環境問題などの懸念があるために全世界的に反対運動が起きており、日本でも千葉県印西市では差し止めの訴訟が行われていたりもします。


※AIデータセンターについてはこちら https://ncode.syosetu.com/n5397mu/ をご覧ください。 


 選挙で勝利後には当面の間は全米におけるAIデータセンターの新規建設を完全に停止すると言った声明も発表しています。

 https://www.bbc.com/japanese/articles/cx98zz4q08d2o


 その上で、アメリカにはAIデータセンターの3割が集中しており、今後のAI開発において大いに影響を与えるのではないか? と懸念されていることからの暴落であるという見方が強いです。 ※日本も問題視されているが3%ほどしか占めていないです。

 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC02CIP0S6A400C2000000/


 ゴールドマン・サックスのアナリストは、州・地方レベルでの民主党の勝利が短期的なデータセンターの一時停止につながる可能性が高く、米国の計画済みデータセンター容量拡張の約45%に影響を与え得ると推計しました。

 同銀行は民主党の勝利が「新規建設の承認取得を潜在的に難しくしている」としているようです。挿絵(By みてみん)

 https://finance.biggo.jp/news/99784aea-8d15-4f99-83ec-d79033aeb7b2



◇AI株が暴落したのは「バブル」だったからなのか?



質問者:

 なるほど……アメリカでの技術開発が大きく後れを取ることになれば日本でも共同開発のようなことをしている会社は厳しい立場に追い込まれるという事なんですね……。


 このAI・半導体株が「バブル」だったかもしれないという話は無いんですか?

 仮にバブルという判断だとするのならAIに牽引されている日米の株に対して投資する事がやりにくくなると思うんですけど……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 そのように不安に思ってしまう事もやむを得ない状況と言えると思います。1日で3000円も下落することなんて極めて稀な状況ですからね。


 まず、AIデータセンターと言うのは「未来への投資」という視点で語られることだと思います。


 なぜなら、仮に今あるAIデータセンターが全て壊滅したとしても、既にAIが学習したものが無くなるわけでは無いからです。勿論処理力が落ちるためにかかる費用が増えたりはしますが、ノウハウは残ります。


 更に、アメリカにAIデータセンターが集中しているとはいえ、それ以外の国にも狙いを定めているに違いありません。勿論、AIの会社がアメリカにあるために地の利を活かすために第一候補はアメリカだとは思いますが、逆風が厳しいとなれば移転することも視野に入れるでしょう。

 

 ※日本は円安の上に田舎の土地は安いために「候補になる」可能性も十分あり得ることだと思います。

 

 そのために「AIデータセンターがアメリカで建設されない」ことと「AIの研究が減速」することは必ずしもイコールではないという事です。


 とはいえ、あまりにもコスパが悪いと判断すれば私企業ですから投資することは無いでしょう。GAFAMと呼ばれる巨大企業がAIに対する投資を行うかどうか? が今後の株価を占ううえで重要なファクターではないかと考えます。挿絵(By みてみん)



質問者:

 AIデータセンターが何かボトルネックになっている感じがあるんですけど、AIデータセンターが不要になるような事って無いんですか?


 今のままでは電気や水を多く消費し過ぎるような……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 確かに省エネやスマートフォンが進化することによって「AIデータセンターが余る」と主張される方もいらっしゃるようです。


 ただ、一方で今後フィジカルAIと言ったAIとロボットを連動させたような製品と言うのが更に需要を増大させると言われています。


 これまでの数値が過大評価だった可能性はゼロでは無いですが、全くの虚構では無かったという判断で良いと思います。


 効率化の方法としてはMixture of Experts(MoE)と呼ばれるものがありまして、AIの内部に複数の専門家モデルを用意し、質問に必要な部分だけを動かす考え方です。

 これによって巨大なモデルを丸ごと動かすより、計算量を抑えられる可能性があると言われています。


 しかし、需要の急激な増大に比べて劇的にエネルギーを削減は少ないので中々難しいでしょうね。挿絵(By みてみん)



質問者:

 そうなると暴落の可能性も残るんでしょうか……? 挿絵(By みてみん)



筆者:

 株価を形成している要素として現在の収益性と将来の市場の成長性の大きく2つがあります。


 今現在、供給力が怪しくなっているので「市場の将来性」に疑問が持たれている状態です。


 一方で収益性については需要側としてはむしろ皆さんがあらゆる分野でAIを使っている状況ですからビジネスチャンスはあらゆるところに転がっていると思います。


 つまり、供給側さえ担保できるブレイクスルーがあれば再び上がる可能性はあると思います。

 

 そのために今株価が下がっているのは「買い局面」と見ることも出来るのです。挿絵(By みてみん)



質問者:

 何だか大暴落をしている状況だと買いにくいんですけど……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 確かに1日あたりの下げ幅を見ると躊躇したくなる気持ちはわかります。


 年初は日経平均は50339円でしたので、11月6日時点の日経平均57434円は1割以上上がっている状況とも言えるわけです。

 S&P500で見ても6858だったので、11月6日時点の7353も8%ほど上がっている状況です。


 このように、長期目線で見た場合は必ずしも大きく下がっているわけでは無いのです。挿絵(By みてみん)



質問者:

 上がったり下がったりしながらも徐々に上がっている感じなんですね……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 下がっているときにセンシティブに報道することで視聴率が取れるだけだと思います。


 20年の目線だといかなる暴落でもそれを上回るだけの上昇が必ず起きています。


 20年以上生きることが濃厚な方は、是非ともNISAで投資をする大チャンスだという見方で今の局面を捉えていただければと思います。

 出来れば毎日少しずつ投資する「ドル・コスト平均法」を採用すると現状の値動きが激しそうな局面にも対応できますよ。


 ということで、今後もこのような経済情勢に関することについて個人的な解説をしていきますのでどうぞご覧ください。挿絵(By みてみん)

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