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第四話

おはようございます。第四話のお届けです。ついに南方暗黒連合が攻めてきます。迎え撃つジョーたち!お楽しみに!


 「ファンタジー系5」

       (第四話)



         堀川士朗



翌朝。

早朝。

ジョーは既に起きていた。

半田も目を覚ましていた。

気配を察知した二人は二階タム屋の鎧戸を開けて双眼鏡で外の様子を伺った。


「暗黒連合か。1000……2000……いやもっといそうね。四方を囲まれている」

「大隊クラスじゃねえか。ジョー分隊長殿、どうする?」

「店を砦として迎え撃ちましょう。それしか道はないわ。ほらベラジオ!エドゥ。起きて仕事に取り掛かるわよ!」


ダイナー『ヤスディング』を取り囲む敵の大軍。

その数3000余り。

籠城戦となる。

屋上には半田猟兵、95歳とアパム・ベラジオが陣取っている。

二階のタム屋にはジョーとエドゥ、それに妖精ホヰップの二人と一匹が構えている。

一階入り口は既にシャッターを閉めて閉鎖してある。



アパムが双眼鏡を片手に半田に指示する。


「いたぜ!じいさん。3時の方角だ。小隊長の徽章きしょうを付けてる。一発で決めろ、往年のテーブルクロス引きみたいにな!」

「マーチャー・キか?」

「そうだよ!」


小隊長は半田の三八式により眉間を一発で撃ち抜かれた!

戦線が混乱する暗黒兵たち。

どよめいている。

一人高官を殺る度に綻びを見せる!


「やったぜ!この調子でガンガン行こう」

「お主、最初からこの店を籠城戦に使おうと思っておったな?」

「へっへっへ。じいさん。塹壕掘るよか良いと思ってよ」

「ふむ。しかし楽をしたらいかんよ。昭和の兵隊は楽をせんかった。だから、強かった」



二階のエドゥも鎧戸を開けて、大型拳銃トーラスで無慈悲に敵兵の顔面をヘッドショットで狙い、次々と素早く倒していく!

笑みを浮かべながらが不気味だ。

エドゥに殺られた死体は、生々しい肉の塊と化す。

彼らが人間であった事の証左が、死後皮肉にも表れていると言えよう。

ジョーも負けてはいない。

二挺拳銃で交互に撃ち敵兵を葬っていく。


『四人と一匹の外人部隊』VS 『暗黒連合大隊三千人』の死闘……!


店の外に停車させている軍用バギーは接近した敵の重機関銃により破壊されてしまった。

格好の標的だったからだ。

移動手段はこれでなくなった!

退路は完全に断たれた!

迎撃し、敵の部隊を全滅させるしかジョー・ヴァンニーの分隊が生き残る道はない。


タム屋二階で戦闘しているジョーは鎧戸を閉めてエドゥに語りかけた。


「エドゥ……八年前、あんたは一人の少女を傷つけた」

「何の話だ?」

「もしその少女が生きていて、今もあんたに復讐を誓っているとしたらあんたはどうする?」

「八年……そんな昔の事は忘れたね」

「これでもか!」


ジョー・ヴァンニーはシャツの胸をはだけた。

心臓の辺りに大きな傷痕があった。


「…………!」

「八年前、私は学生でタリホー連邦に旅をしていた。森林首都エルトポの夜道、そう。忘れもしないあの路地裏であんたに凌辱され、ナイフでこの傷をつけられた……!エドゥ・カルリッシアン。あんたがアリエ戦役に参加する情報を得て、私は分隊に潜り込んだ」

「そいつは……すまねえなっ!」


エドゥの大型拳銃がジョーを襲う。

痩せぎすエドゥはハーッと不気味に息を吐いてジョーを挑発した。

素早く前面に立った妖精ホヰップが三発の弾丸を吸収して瞬間的に分子分解する。

ジョーも拳銃でエドゥを狙うが全て見切られてしまう……!


「弾丸の見切りは得意分野なんでね」

「くっ!」


腕に一発食らっていたジョー。

ホヰップがホヰホヰホヰと念じると、その傷はみるみる塞がっていった。


「チッ。回復魔法使いの妖精か。その妖精はかなり厄介だな」

「そうよね。あんたにとっては全てが厄介者かもね。人の心と大事なものを踏みにじってこれまで生きてきたのだから」

「フン、言っとけ!」

「おいお前ら!ドンパチするなら表の奴ら相手にやってくれ!弾丸は格安で売ってやる!これ以上店を壊さんでくれ!」


と、ブキター・ドルバッキが怒鳴る。


「そうね」

「一時休戦だ。今を生き残らなきゃな」



           続く



ご覧頂きありがとうございました。また来週土曜日にお会いしましょう。

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