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戦姫様は一歳児から天才児  作者: 文紙 新
一章:合縁奇縁
1/66

Part1 戦姫の道

※初心者の粗末さ注意

 …私は、ぼんやりと物心をついた状態で生まれた。

 母様から離れ、息を吸った。あのときから私の人生は始まった…

 私の名前はフレイアス・アーティレイ。この国の第一王女にして、天才も天才だった…

 たった2ヶ月歩けるようになり始め、その頃には(多分)流暢に話せるようになった。

 そして、生後半年のときから剣術や勉学に励んできて、一歳を迎える前には基礎は完璧に近い形になっていた…


 そして…今日、私は一歳の誕生日を迎えた。初めての誕生日の朝を迎えた。

「ふわぁ…」

「おはようございます。姫様…お誕生日でございますね。まずは寝巻きから着替えましょう」

「ん…」

 目は覚めてはいるが…頭が回らない…この人はえっと…アイナ・フレーンス。金髪と青い瞳を持つ今年で一七歳らしい…ちょっと前まで私の乳母をしていて、今は専属メイド。使用者だけでなく、文献すら限りなく少ない血の魔法を覚えてて…で、その魔法の応用で乳母をしていたとかだっけか…

「朝食まで暇ですね?では、チェスしましょう!」

「断る」

「寝起きで頭が回ってないからと負けるかとってビビってるんですかぁ?」

 誕生日もこいつはいつも通り…このアイナとかいうメイドは私の乳母であるため、言葉はこいつから教わった。私は歳は不相応の俗語も多く覚えており、こいつとの会話では普通に使う。

「…ふむ。そんな安い挑発だな…まぁいい…やってやんよ」

 …その後私は6戦6勝した。

――――――――――――――――――――――

 朝食を済まし、私は父様と母様の下に足を運んだ。

「フレア。誕生日おめでとう」

 母様ことキュラメテス・E・アーティレイ。白髪銀の瞳を持つハーフエルフ。5500歳を過ぎたらしいがエルフ的に言うと未成年…変人です(断定)。

 そんな母様に祝辞を述べられたが、父様の反応を様子を見るにそれが本題じゃないんと感じた。

「祝辞を述べてくださるのもいいですが、早急に本題をば…」

「まぁ…そうだな…本題に入ろう」

 そう畏まって話し出した父様…ハイネルク…幼い頃は自身の素性を隠して騎士団に入っていたことがあるらしい。変人(断定)。ただし、家族思い。

「本当は最低でも5歳を過ぎてからにしようと思っていたんが…フレアも自分の兵を持つべきだと思って居てな」

「弟達と政権争いするための兵は持つ気ないですよ」

 父様と母様はまた子を作るだろうけど兵を持てということは…私に政権争いをさせるといことかな…興味ないんだけどな…

「フレア以上の子が生まれたら怖い」

父様が心の奥底から出たような声でそう言った。

「ですねー」

母様も父様に賛同した。では…

「では何のために?」

「それはね?フレアは同年代の友達や理解者がいないでしょう?私が育ったところも同年代って子はあんまりいなかった…」

 ん?これ、私が兵を持つってことに関係あるのか?

「でも、0とは天地の差だと思っているの。それで…ハイネも幼い頃に騎士団に入ってよかったと考えることが多いって話し合ってね」

「んー…つまり要は友達を作れと…」

 …友達かぁ…一歳児に言うことなのか?と思ったが…まぁ…善性も悪性をも持たぬのに力だけある化け物は我が子であろうと怖いか…

「ということは私の出番ですね!?」

 元気よく飛び出しきたこの青髪の騎士は現最強剣士の国防騎士団団長(別名 国家の犬)のマイル・ディクスウェルさん。父様の戦友…そう!変人だ!

「準備はできているな?」

「えぇ姫様には選択を違うことがないために選りすぐりの子を連れてきましたよ」

 言い方がキモ…

「キモイぞ」

 父様にも同じことを言われたマイルさんはしょぼん(´・ω・`)とした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「無駄に規模感デカッ…」

 やべっ…素が出た。

「でしょう?頑張りました」

 国でもトップクラスに大きい闘技場に二百人ほどに集まっていた。

「まぁ、殆どが有象無象ばかりですがね。あ、これ参加者の資料です」

 渡された資料は資料と呼びたくないぐらいには粗末なものだった。結局こういうのは準決勝ぐらいまでは面白くないだろうし…うん。流し見しよう。

 …そうして準決勝まで流し見をしようと思ったんだが…バトロワになったため、三十分後には四人だけが残った…

「さて…っと…しっかり見ますか…」

 …と思ったがすぐに決着が着いた。

「予定通りですね。…さて、彼女が姫様の近衛兵のファーナリアちゃんですよ」

「…予定通りですか…一瞬しか見てなかったけど相当強いですね…」

 ニヤニヤしてこちらを見ているこいつが少しムカつくが…気にならないほどに私はその子に興味を持った。

「友達になれそうでしょう?」

「不満はないですね…」

 そのときに少女が観客席側に飛んできた。

「姫様…えーと…おはつにおめにかかります?私は…ファーナリアです…あの…強いし、天才なんだよな?私と戦え!あ、ください」

 私は思わず笑みが溢れてしまった…

「あぁ…やってやんよ」

 長いドレスのスカートを切り、私にとっては大剣サイズの子ども用の木剣を背負った。

 私が一歩目を踏み込み、勝負が始まった。初撃、彼女は私の上段を捉えていた。私はそれに合わせるように、風魔法で二歩目を加速させ、彼女の剣を受けた…彼女の大人顔負けの力で振られたその剣を…

「…っ!?」

 少し飛ばされた。それを逃さぬよう彼女の三、四歩目は瞬きする間も無く踏み込まれ、再度、振られた剣を受け切れない私は上体を倒し、地面を這うように旋回して避けた。

「見くびってた…」

 うーん…それは私も同じだからなぁ…私の場合は彼女の筋力を見誤っていたんだけど…さて、どうしたものか…あんまり考えてる間もないだろうな…

「今から三発であなたを倒す」

 私の気迫に押されたのか、一瞬反応が遅れたように見えた。その隙を見逃さず、私は手を刃先を沿うように置いて構えた。

 …久しぶりに楽しんでる気がする…もちろん魔法を覚えることも行使することも大好きだ…でも、それとは違う…今、私は全てを楽しんでいる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 …何秒経っただろうか?私は詰めて…木剣を振り抜いたはずだった…が、私は吹っ飛ばされた。私が詰めた先には木剣が振られており、顎に一発くらった…そして、畳かけるように右腕に一発、怯んだところを腹に打ちこまれた…

「あぁ…」

「ファーナリア」

 私は急に名前を呼ばれた…あぁ…私は…ここでも必要とされなi…

「いや、ファナ…これからよろしくお願いします」

「え…?私は負けた…弱い…なのに…」

「負けたからは関係なくない?私は騎士や兵士なんてものに興味の欠片もない。でもね?友達なら欲しいなぁって思ってね?だから…友達」

 あの男に買われたときはどうなるかと思ったが…こんな…こんな…太陽のような笑顔ができるお姫様の下ならきっと…私も笑えるかな…

「なりたいよ…友達に…」


 ――真の王は一人にして達されず…

           初代 アーティレイ王国 / 国王

 私は日記の記念すべき、1ページ目をこれで締めくくり、日記を一時閉じた…

小説を書いたのは初めてなのですが…お恥ずかしいことに始め方が一向に決まらず…書き終わるのに数週間掛かってしまったんです…

誤字脱字、不適当な言葉遣いどうあるでしょうが、暖かく見守ってくださると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
赤ちゃんの頃から天才的な能力を持つ王女様がメイドや両親とのやり取りを通して人間味を帯びていく過程が面白かったです笑 ファーナリアとの出会いと戦闘シーンは迫力があり二人の間に芽生える友情がとても感動的で…
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