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シナリオ

「神様、この100年くらい面白い展開ないじゃないですか? この辺で何か話に変化をつけてくださいよ!」

「うるさい編集だな! 信長→秀吉→家康っていう流れ最高だったろ?」

「いや、あれもう400年前の話ですから、最近の神様は疫病でパンデミックを起こすとか作風が変わって来てるんですよ」


 神様は悩んでいた。

 日本という国で言えば幕末くらいまでは面白い作品を書けていたが、近代になりあまりドラマチックな話がかけずにスランプに陥っていたのだった。


「我々、編集部としてもこのまま低調のままだと、新しい神様に作品を担当してもらうしかないかな、なんて……」

「いや、ちょっと待ってよ! 何かおもしろい話作るから!」

「ちなみに自然災害系とか勘弁してくださいよ! あれ、読んでて暗い気持ちになりますから!」


 編集からいろいろ注文を出されて神様は悩んだ。


 大昔なら富士山の一つでも爆発させて、それで湖ができた話など大いにウケたが、今は被害が甚大になると編集部より制約を受けており、戦争ネタもNGをもらってる。


「あ~あ、難しい時代になったな……。 いっそ、一回この太陽系破壊して、新しい星を舞台にもう一回書き直すかな……」


 編集に無理を言われ、アイデアに息詰まった神様は人類にとっては最悪のシナリオを描こうとするのであった……。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 神様(かみさん や 紙様ではなく)が、地球の歴史のシナリオを考えて、書いているところ。 [一言] 神様が、太陽系破壊のシナリオを書かなくても、地球が灼熱地獄に成って、あらゆる生物たちが絶滅…
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