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本当に、そこにあった。

作者: 昼咲月見草
掲載日:2022/08/14

 たまたまテレビがついていて、たまたまチャンネルを変えようと番組表を見た。


 なんとなく気になって見てみた。


 日本在住のウクライナ生まれの歌手なのだという。


 その歌を聴いた瞬間、涙がこぼれた。



 世界には愛がある。

 彼女の歌には愛がある。


 彼女は愛を歌っている。





 ときどき、思う事がある。



 神は人を探している。


 どんなときにも愛を忘れないもの。


 憎しみをぶつけられたとき。

 苛立ちの生贄として(おとし)められたとき。


 怒りで反応しないもの、愛を知るもの。

 その身に愛を秘めるもの。


 神は人の中にきっとそれを探している。


 だから世界はこんなにも憎しみと怒りに満ちている。




 そんなものは存在しないと思っていた。




 この世界は多くの聖人に支えられている。


 蔑みに耐え、苦痛に耐え、大事な誰かのために笑みを浮かべて生きている。

 そんな聖人達に。


 けれどそれだって神が探す愛ではないのだと。


 神は我々に多くを、高くを求め過ぎていると。




 違った。




 愛は本当にそこにあった。


 彼女の歌に、魂に、生き方に。


 世界には愛があった。

 本当にあった。



 いつか、こんな事書かなければよかったと思う日が来るかもしれない。


 感情のままに恥をさらしたと思う日が。



 だからわたしはここに残す。


 わたしは愛を見た。


 それは本当にそこにあった。



 いつかのわたしが笑うかもしれない愛が、そこに。



 愛を知らないわたしのために、未来の、過去の、いつかのわたしに。


 聴け。


 愛はそこにある。


 必ず。









挿絵(By みてみん)

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