第1章 冒険者編 6話 強奪
更新が遅くなり、申し訳ありませんでした。
実家や親戚で葬式が数回あったり、事故に遭って入院したりなどいろいろありました。
なるべく早く更新したいと思います。
よろしくお願いいたします。
頭に浮かんだ平面図の動く点に向かうと夕日が山盛りの洗濯物を篭にのせ運んでいたメイドを照らしていた。
怪しい点は多いが声をかけるか。
取りあえず杖を仕舞い、全長60cmほどの小さな剣を取り出す。
曲がり角から、ゆっくりとメイドを視界にいれる。
メイドは驚いた様子はない。
「あの、宝物庫に行きたいんだけど、教えてくれないか?」
返答が帰ってくる前に複数のナイフが飛んでくる。
全て急所をはずした捕獲のための投擲だ。
飛んでくる場所がわかるなら、叩き落とすのは簡単だ。
大きい部屋で騎士らしき輩と戦ったときは完全なオート操作。いまは飛んでくるナイフの斜線が見え、タイミングを合わせて、叩き落としていく。
驚いている様子はなく、どこからともなくさっきより多くのナイフをさっき以上の速さで投てきしてきた。
(とりあえず近くによって無力化したいなぁ。とりあえず近付くか)
接近を試みる。しかしこちらに合わせてメイドは距離をとる。
(つかずはなれず、足止めか。拘束できる技とかないかな)
――いいスキルがあります。――
剣を仕舞い、30cmほどの真っ黒いしかし輝く宝石のようなものがついた杖を取り出す。
頭に思い浮かんだスキルを杖をメイドに向け唱える
「シャドウバインド」
メイドの足元の影などいたるところから影が絡み付いていく。
次第に地面に倒れ、こちらを睨み付ける。口を覆っていないが、睨み付けるばかり。
(喋れないのか喋らないのか。話せないと宝物庫について聞けない。喋れないなら、縛って適当に探そう。)
考えながら近付く。横をナイフと同じ斜線が見えた。
確認したと同時に杖を仕舞い、先程の小さな剣を取り出し、迎撃する。
叩き落としたのナイフではなく矢だった。
飛んできた方に視線を移すと指揮官らしき人と数人の弓矢を構える兵士が見えた。
再び複数の斜線が見える。指揮官らしい人が何か言っているが距離があり、聞き取れない。こちらを指差してることと、矢の斜線の先に戦闘メイド(仮)の頭に狙ってるのがいくつかある。
(まさか、人質にされるかもしれないから殺すつもりか?自由にすると邪魔されるし、縛った本人の前で、殺されるのを見るのは嫌だなぁ。)
ーーでは、影の空間へ移動させるのはどうでしょうーー
邪魔にならないなら、そこでもいいかと承諾。
戦闘メイド(仮)が影の中に吸い込まれていく。
それと同時に矢が飛んでくる。
それを叩き落としながら、指揮官に向かって近付いていく。
「次々打て!近付けさせるな!」
声が聞き取れてきた。
しかし距離は縮まらない。
そして弓矢隊に届いた。
近くにいる奴から切っていく。今回は無力化ではなく殺している。剣閃は首筋を撫で、刃を横にして心臓を一突。
気付くと指揮官らしい人以外全滅していた。
震えながら、化物と連呼していたので剣を向ける。
怯えながらもこちらを見上げている。
「宝物庫はどこだ?案内しろ。」
震えながら、下に続く階段を指差す。
首を落として、階段に向かう。
降りると複数の扉があり、右から 1つ1つ開けていく。
階段から1番奥の部屋に金銀財宝が入った宝箱や鎧や武器などが置いてあった。
(たぶんもとの世界の体は死んでるから戻れない。なら、この世界で生きるためにたくさんもらっていくか。)
しかし回収するのめんどそうだなぁ。
ーー影の空間に収納しますか?ーー
戦闘メイド(仮)のいる空間とは別で出来るならと考えたら、宝物庫から9割ほど財宝が消えた。
さて、無事(?)に財宝が手に入り、さて、トンズラかなと思いきや、まだ開けてない扉が...
IF扉を開けると、下着姿の女神が...から始まる女神とのラブコメ世界線なんてのも捏造もおもしr...
なんて面白おかしく考えたりしてるけど、あとが怖いので想像だけで。
あと、~~線を消そうかと考えてます。
近々消えるかも!?
まだ家のほうは落ち着いてないので、投稿はだいぶゆっくりの予定です。
なんとか質をあげつつ投稿したいと思ってますのでよろしくお願いいたします。
鬼灯 シロナ