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孤児の俺の成り上がりストーリー  作者: 尻の割れ目
7/8

スシノ・ミドリ

どんよりした曇空。

今にも降り出しそうな雨を人々の熱気が抑えているようだ。



『こちらの18名が予選通過者達です!!』


大会の進行者が高らかに宣言する!


「「「うおーーーー!!!!」」」


「きゃー!」


「すげーぞー!」


「ざわざわざわ」


「ぱちぱちぱち〜」


予選会場から転移を終えた選手たちを出迎えたのは盛大な拍手と熱気だった。


「なんだったんだよ。」


「そうだね。なにか分かんないうちに終わっちゃったね。」


「まぁまぁそこまで気落ちせんでも良いじゃろぅ。無事決勝トーナメントに進めたんじゃからな。」


「チッ!なんなんだよ」


「でもご老人の言う通りだよ。これからが本番だし。」



『決勝トーナメントは明日行います!出場者は決勝トーナメントの組み合わせ抽選を行うので後ほど係の者がお部屋に伺います。それでは本日はこれにて解散です!!決勝トーナメント進出おめでとうございます!』



「「「うわー!」」」


「「「ぱちぱちぱち!」」」


「「「頑張れよー!」」」


----------------------------------------------------------------------------



予選が無事終わり、出場者は各々の決められた部屋へと案内された。


-----------------------------------------------------------------------------


「んー。1人は寂しいな。ヒロのとこ行っちゃおう♪」


-----------------------------------------------------------------------------


「ふう。予選ではイラついちゃって聖霊器出しちゃったな。普段は落ち着いてられるけどあーゆー舐められたりするとすぐカッとなっちゃうんだよなー。僕は。昔から治んないな〜」


コンコンっ


ヒロが案内された部屋で1人反省をしていた所で扉をノックする音が聞こえた。


「ゴウが来たのかな?空いてるよー!」


ガチャっ


「ゆっくりしている所、悪いね。少しお時間いいかな?」


「?!!!!」


「そんなに構えなくていいじゃないか。さっきはぶつかって悪かったね。」


「ち、血塗れ公爵…」


「おいおい、そんな渾名で呼ばないでおくれ。私にはちゃんとスシノ・ミドリと言う名前があるんだから。」


「な、なんの用ですか…?」


「ちょっと気になることがあってね。あ、まず先におめでとう。予選通過したんだってね。ゴウ君?だったかな。君のお友達も予選通過したらしいね。まだ若いのに素晴らしいね。」


「あ、ありがとうございます。それで、要件はなんでしょう…?」


「そんなに警戒しなくてもいいと思う。私が興味あるのは君の生い立ちだよ。」


「??生い立ち?」


「そうさ。君について少し調べさせてもらったよ。君とゴウ君は孤児院育ちらしいね。」


「それがなにか?親が居ないのがそんなに珍しいですか?」


「いや、そうじゃない。気を悪くしたなら謝るよ。君たちはフラットフォレスト院出身だそうだね。」


「?それがなにか?」


スシノ・ミドリの遠回しな話し方に苛立ちを見せ始めるヒロ。


「15年前。ここから遥か北にある国が滅びた。知っているかい?」


「?噂では聞いたことがあります。土地柄魔力が高い民族で他国から危険視されたから滅ぼされた。…まさか僕がその末裔だと?」


「察しがいいね。予選で見せた聖霊器。アレを見て確信したよ。聖霊器は生きた武器。主人と認めた人しか使用する事ができない。君の持っているトンファー。私はそのトンファーの以前の所有者を知っている。その滅びた国の王国軍戦士長だった男さ。」


「ッッ?!!!!!」


「その男は国を守るために最後まで戦ったよ。最後は呆気なかったけどね。」


「君がいつその聖霊器を手にしたのかはわからない。ただ君がそれを手にしたって事はあいつと何かしら関係があるのかな?そう思ったんだ」


「…関係があったとして、僕をどうするんです?」


「なに、今すぐどうこうしようと言うわけではないよ。…それから、

ドンドンドンッ


「おーい!ヒロ入るぞー!」


ガチャ


「っ!?」


「てめぇ!ここでなにしてやがんだっ!」


「ふぅ。邪魔が入ったね。今日はここまでにしておくよ。」


「おい!ヒロ大丈夫か?!なんかされたのか?!」


「ゴウ、心配しないでいいよ。ただ話してただけだよ。」


「それじゃあ私はこれで失礼するよ。決勝トーナメント勝ち進めばまた会えるかな?」


「俺がボッコボコにしてやるよ!オラ!」


「威勢がいいね。元気でなによりだ。それでは。失礼。」


そう言って血塗れ公爵ことスシノ・ミドリは一礼して部屋を出て行った。


「おい!ヒロ!なに話してたんだ?!」


「ふぅ〜。疲れちゃった。ちょっと休ませてほしいな。」


「俺にも言えない事なのか?」


「…」


ヒロの顔を見て察したゴウ。


無言で部屋を後にした。




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