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孤児の俺の成り上がりストーリー  作者: 尻の割れ目
3/8

ゴブ肉のスープ

「よしっ!行くか!ヒロ!!」


「はいはい、お腹空いたね〜」


「今日の飯はなんだろーな?またゴブ肉スープと固いパンじゃねーだろーなー」


「まぁまぁ、タダで食べれるんだし文句言わないっ」


「だってよ〜」


ヒロと呼ばれた青年とゴウは外の喧騒には目もくれず、己の腹を満たす欲望でいっぱいだった。



「おっ今日は空いてんな〜!他の奴らは外の屋台でも行ってんのか?」


「そうかもね〜武道会だから国内の有名なお店も屋台たくさん出すって言ってたからね〜」


「はぁ〜。それなのに俺たちといえば、こんなゴブ肉のスープ、やってらんねーなぁ、、」


「ゴウ、そんな事言ってたら、、、」


「おい、ゴウ。ゴブ肉のなにが不満なんだい?あぁ?!」


「マ、マミー?!べ、別になんにも言ってねーよ!さぁ!今日もゴブ肉!美味しくいただきまぁーすっ♪」


「オイ!ヒロ!早く行くぞ!!」


「あっ!オイ!…マミー、美味しくいただきまぁーす、、」


「ふんっガキどもめっ飯の有り難みがわかっちゃいねー」



ゴウとヒロの2人は食堂の主マミーに一喝されそそくさと隅の席へ着いた。



「はぁーマミーっておっかねーなー」


「そりゃそうさ。軍の食堂を任されてるくらいなんだし、元々はバリバリのファイターだったって言うじゃないか」


「まぁな。ただの食堂のおばちゃんって訳じゃねーよな。っと、んな事くっちゃべってねーでさっさと食っちまおーぜ!…マミー!いただきまーーすっ」


「そうだね。いただきます」


「はぐっんぐっはむはむっごっくん」


「パクパク」


この2人、仲はいいが性格は正反対である。


--------------------------------------------------------------------------


-王都武道会-

・ブテナロック王国で3年に一度開かれる武術の大会。

・王国民のみならず、他国からも参加者が集う。

・大会出場者のべ2000名、予選を勝ち抜いた20名で決勝トーナメントが行われる。

・優勝者には金貨200枚、時期王国騎士長への推薦がある。

・武器の使用、魔法の使用有り。

・殺人は認められない。

・勝敗はどちらか一方が戦闘不能状態になるか、審判による判定。

・時間制限1時間。

・試合終了後、神官によるフルヒールにより怪我は全回復となる。


----------------------------------------------------------------------------


「ふぅ〜っ!食ったな〜!」


「ゴウは本当にいつも良い食いっぷりだよね。ゴブ肉も美味かったんだろう?」


「まぁな〜でもたまにはもっと良い物食いてーよ!ドラゴンの肉とかどんななんだろうな〜」


「ドラゴンの肉なんて夢みたいな事言ってないでこの後の事考えなよ?」


「大丈夫だよ!予選なんて水虫治すくらい楽勝だろ!がははは!」


「はぁ〜余裕でいいね〜期待の新人さんは」


「なに言ってんだよ!ヒロだってこの3年ずっと俺と稽古してたんだ!そこらの野郎達には簡単には負けねーよ!」


「だといいんだけど」


カラーンカラーン


カラーンカラーン


「お、集合の鐘だね。遅れたら出場すら出来なくなっちゃうから急いで行こう!」


「そうだな!マミー!!ごちそうさんっ!美味かった!!」


「マミーご馳走様」


「あいよ!ゴウもヒロも頑張っておいで!簡単に負けんじゃないよっ!」


「おうよっ!」

「はーい!っと、わぁぁっ!」


ドンっっつ!!!


「おい!ヒロ大丈夫かよっ?!」


「いててて、なんなんだ、、?!?!!!!」


「あれ?ごめんなさいね。気付かなかったよ。怪我はないかい?」


集合の鐘の音に慌てて食堂を飛び出そうとした2人の目の前に突如として現れた大男。

その風貌はというとウェーブのかかった金髪を肩まで伸ばし、右目には大きな傷痕。無精髭が妙に似合う、一言で言えばナイスガイ。うほっ。


「てめー!急に出てきやがって!こっちは急いだんだ!どきやがれ!ヒロ!大丈夫か?」


「う、うん。大丈夫。ぶつかってすいませんでした」

(吹っ飛ばされるまで存在すらも気づかなかった、僕だってそれなりに鍛えてるはずなのにこんな吹っ飛ばされるなんて、、)


「おやおや、なんの騒ぎかと思えば血塗れ公爵じゃないかい。こんなへぼ食堂に何のようだい?」


騒ぎを見ていたマミーが間に割って入る。


「騒がせてしまってすまないね。なに、ここのゴブ肉スープを久しぶりに飲みたくなってね。2人ともすまないね」


「ほらっゴウもヒロもさっさといっちまいな。間に合わなくなるよ」


「お、おう!」

「は、はい!」

((血塗れ公爵?!?!前回大会王者の?!?!何故?!マミーと知り合い?!))


ぶつかった相手が王国最強の男と知ってゴウとヒロは萎縮しながらも食堂を後にする。


「で、本当はなんのようなんだい?」


「…君にはなんでもお見通しだね。いや、今年はあの孤児院出身者が大会に出ると聞いてね。ちょっと興味があったんだよ」


「なるほどね。で、あんたのお眼鏡にはかなったのかい?」


「いや、そんなつもりじゃないよ。ただ、あの力は危険だ」


「そうかね〜あたしゃそうは見えないよ。たかだか15歳やそこらのちびっ子じゃないか」


「…。それよりもゴブ肉のスープを出してくれ」


「…はいよ…」





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