王都武道会
どんよりとした空模様とはうって変わって、その会場はほと走る熱気が渦巻いていた。
「うぉー!!あそこ見てみろよ!前回優勝者の血濡れ公爵じゃん!」
「きゃー!!」
「あっ!あそこにはシム老人いるぞ!!」
「わー!!!」
「3年に1回の武道会は大金はたいて観にきた甲斐があるぜーー!!うおー!」
観客がここまで騒ぐのも無理はない。
今日はブテナロック王国の強者が一堂に集う、3年に一度のブテナ武道会が開催されているのだ。
「今回も血濡れ公爵の1人舞台なんかな?」
「いやいや、シム老人は今回が最後とか言って本気出す。とか言ってたらしいぞ?!」
「なんだよそれ!今まで本気じゃなかったのかよ!」
観客達は各々の優勝予想と目の前の英傑達を酒の肴に非日常を楽しんでいた。
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ゴツンっ!
「ゴウ!早く起きろよ!もうすぐ始まるよ」
「いてっ!チッ!なんなんだよ〜もっと優しく起こしてくれよ〜」
「ごめんごめん、でもちゃんと起きれたから良しっ!さっさと着替えて行こう!」
「はいはい、ちょっと待てって。ん〜〜っ!あ〜〜!よし!着替えるか!」
ゴウと呼ばれた青年は殴って起こされた事に軽く舌打ちをしたものの、さほど気にする様子もなく軽く伸びをして着替え始めた。




