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人狼と少女 垣根の上を翔ぶ女 亜依音  作者: 冬忍 金銀花
第十章 エピローグ……新しい命の誕生……

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第136部 亜衣音改造計画……急襲……


 私が夜中を過ぎてようやく眠る事が出来た。朝方には大地が出て来て私のお尻を触るのよ。


「う~ん、大地、止めてよ……。」

「ごら!」


 大きな声で目を覚ました私。パジャマ姿だったはずよ、それがパ*ツさえも脱ぎ捨てていたなんて、超~はずい。その原因を考えたのよね、それで得た回答がね、小説家になろう”を書き進めて更新ボタンを押したら、可愛い二次元のお尻がね、その都度出てくるのよね。も~私のお尻だよ……、



「亜衣音……変態だったか?」

「ギャボ!……麻美ママ……。」

「尻、もっと撫でるかい?」

「いいえ、もう十分です。」



 1971年7月20日



*)ゴールドキング……


「ごら~……亜衣音!!」

「うわ~大変、野生の馬熊イエティが来たわ!」

「あ……伯母さん!」


「お前じゃない、何処だ!」

「はい、奥から二番目の部屋です。」

「あそこは冬眠室だろう、二階だよな。」

「いいえ、今はお部屋が交換されていまして、その~私と同室なのです。」

「藍はこの座敷で寝ているんだろう?」

「今日、偶々です。」

「そこのタマタマとか!……良い度胸しているな。誰だい……?」

「さっぽろ雪祭りでお会いしました、」

「あ~あれね。思い出した。で、亜衣音は、」

「だから……奥からニば……、」


「ここは少しも代わり映えしないね~沙霧。」

「余計なお世話です。で……なんですか!(馬の骨!)」


「藍ちゃん。」

「あ、はい、なんでしょう。」

「ゴールドキングだ、洗ってくれないか。」

「ま~サクランボ……!」

「あいつの好物だ、塩と砂糖とまぶして食べるのが好きらしい。」

「んなことありません、ウソですよね?」

「塩水で洗うんだよ、それが一番旨いんだ。」

「はい、喜んで~!」


 ここから冒頭に戻るのよね。きっと麻美ママが私のパジャマを脱がせたに違いないのよ、変態ババァ……。それから藍に起こされて食卓に着いた。



 ゴールドキング……偶然に北海道で見付かったサクランボの品種だ。藍から言わせると、麻美お母様……そのもののような名前だと、後で茶化して話してくれた。それにお母さんが言った、麻美ママを馬熊イエティと言った例えが妙にシックリしたんだとか。おっかしいの!


「もうサラブレッドの勢いでいきなり家に入ってきてね、熊のように怒濤の勢い で亜衣音ちゃんの部屋に走っていくのよ、可笑しいったりゃありゃしない。」

「まだまだ耄碌しないお義母さんだね。」

「ねぇ亜衣音ちゃん、お母様と同じく元は巫女だったんでしょう?」

「うん、そうなんだ。だからとても強いのよ、だってこの私を育ててくれた唯一のお義母さんだよ。」

「じゃじゃ馬を育てた馬熊イエティか……、うん、イイ響きだね。で、大変な努力が必要だったと聞いているわ。」


 もちろん私は藍に枕を投げつけてそれをひょいと躱すいつもの藍ちゃん。でもここは食卓だから枕は無いよね、だったら何を投げようかな? 台所が散らからないようにと罵詈雑言……がいいかな。わ~……耳塞いでいるよ、もう……。


 麻美お義母様は今はお母さんと一緒になって桜子お婆さまの家に押し入っている。向こうでも結構暴れているよね。


 それから隠居した老骨サラブレッドもいきなり家に飛び込んできた。


「亜衣音、亜衣音は居るか!」

「はい、お爺ちゃん。」

「急ですまないが。明後日に決まった。」


 おでこから汗を流すお爺ちゃん。老人が汗を流すのはよっぽどの時だけで、枯れた肉体には流せる汗なんて、微塵もありはしないのだから。


「お爺ちゃん、汗。」

「昨晩のビールだ、気にするな。」


「穣、」

「多分学校。」

「沙霧、」

「今来客中だよ。」

「そうか、夜通し馬で駆けてきよったか!」

「ウソよね、北海道から馬で来れる訳ないですよね。」

「藍ちゃん、言葉のあやだよ。」


「当たり前だ、夜明け前くらいに戦闘ヘリに乗せておいた。もう爆撃を受けておったか。あれが着く前にと急いできたがの~。」

「少し遅かっただけで、一通り家で暴れてね今は桜子お婆さまの家だよ。」


「酒飲むにはまだ日が昇りもしておらん。」

「へ~お爺ちゃんも、かたるのよね?」(かたる……仲間にはいる。)

「どれ日程が決まったんだ、報告に行くか。」

「私は?」

「お前はいい。」

「はいはい、どうでもいい女です!」

「ギャハッ!」

「バカ藍!」

「う……はい、ギャハハハ……、」


 今朝早くからの騒動でお客様の存在が危ぶまれている。


「存在感が無いのですけど!」

「はいはい、直ぐに朝食を準備いたします。」

「七十点でお願いよ。」

「ぶ~……あんたには赤点でいいのよ。三十点ね!」

「ぶ~……自分で用意するわ。」



 只今のお客様は、美保、未来、夕霧、海斗、碧、翠、智子、益男。昨夜からの泊まり組だ。


「亜衣音ちゃん、一人可笑しいわよ?」

「あ~眞澄だったわね。あんたたちも先輩のお手伝いをしなさい。」

「はい、部長……、」x2


 朝食の手際の悪い後輩たちに、双子が仕事を奪い取る。


「これは私たちの領分よ、それ食べていなさい。」

「え~よろしいでしょうか。」

「いいわよ、多分。」


 藍が洗ってくれたドンキーコングという品種のサクランボの二箱が、私の口を通り過ぎていく。ゴールドキング……名前の由来はなんだろうね。


 永谷園のお茶漬けパックを開封して、手際よくおにぎりにしていく藍の才能に私は、う~ん痺れる。おにぎりの具があられで、塩の代わりに緑色の粉末を手際よく手にまぶして大きいおにぎりを作っていくのよ。それで、お茶碗とお箸だけで済ませる双子だよ。私……笑っちゃったよ。これ、大地の発明よ。



「藍、これ……何かしら。」

「はい、おにぎり風……お茶づけ海苔です!」

「どうやって食べるのよ。」

「こ~やってね、お薬缶のお湯を掛ければ直ぐに召し上がれます。」

「うぎゃ~~~藍、零点。」

「ギャボ……最高の手抜き料理だよ、美味しいのにな~!」

「でも、マイナスの二十点!」

「え~梅干しと沢庵で帳消しにしてよ、零点がまだいいわ。」


 昨晩の夕霧は少しキツい印象だったが、今では藍にも馴染んだみたいだ。藍の馬鹿さ加減にも付いて行けそうだよ、と、思ったらもう横やりを入れているよ。


「良く働く藍ちゃんはね、人の三倍は働くのよね。」

「え~そんな、褒めすぎよ。」

「そうなんだね、三倍酢と同じだね!」

「ブ酢……ユウ、」



 もう……私がフォローに入るしか、なか~。



「これ、大地の発明よ。」

「亜衣音ちゃん、一言いいかしら。」

「なに?」

「これ、私の究極の節約術なのよ、大地くんが考案したんじゃないわよ。」

「あ、はい、たった今覚えました。今後利用ささせて頂きます。」


「アハハ……、」x7


 女の子が多いと食卓も明るくなるよね。こんな時にお父さんが居ればいいのにと思った。


「ぎゃ……なにこれ! ワサビ辛くて食べられない・・。」

「おいユウ、またやられたのか、昨晩から何度目だ?」

「う~まだ三回目、またしても藍にやられたわ。」

「なによ、自分で席を選んだでしょうが。何処にでも座っていいのよ。」


「アハハ……夕霧……アハハ……アホだったんだね。」


 藍はね、誰が何処の席に着くなんて、とっくにお見通しなんだ。それから私は夕霧に睨まれる。


「私、大根のツマだよ。」

「やった! 鮭が入っていたわ。」

「マグロ……。」

「キュウリだよ、」


「良かったね、みんな。」

「俺、な~んもだった。」


 私の具はなんだろう、胸がわくわく……サクランボだった。


 うんと笑えた朝食、温かいお茶づけ海苔が美味しかった。それ+藍の愛溢れる一言があって嬉しかったよ。


「亜衣音ちゃんは起きていたいよね。でも、もう少し休んでいようか。」

「藍……そうね、ありがとう、」


「どれどれ、私が熱を計ってあげます。」

「キャッ! なにするのバカタレ。手が冷たいわよ。」


 ふざけた夕霧さんの手が私の豊満な? 胸に手を入れて掴んできた。の当たりにした海斗くんが目を白黒させて,最後は夕霧に目標を設定。


「ごら、ユウ、天誅……バコ~ン、」

「ぎゃ~。・、。・、。」

「このバカタレ。」

「わ~海斗までも、まねするんだ。」



 お昼過ぎに私は杉田家の母を訪ねてって、可笑しな言い回しだよね。すると大きな倒木が三本と霧株(、、)が一つ転がっていてね、団扇で風を送る智治お爺ちゃんが居たんだ。明子さんと娘の三人はまたしても避難しているようだね。


「わっ、酒クサ……!」

「亜衣音、親に向かって霧株とはよく言うわね。」

「だって事実だよ、綺麗な素足が根っこに見えたんだ。」

「あら、ハシタナイ。」

「もう遅いよ、だって智治お爺ちゃんがせっせと団扇で足を扇いでいたよ。」

「おい亜衣音ちゃん、それはないだろう。俺は何もしてはいないぞ。」

「パパは大丈夫よ、娘だもん。」

「どうだか、ね!」


「で、なによ。」

「もうお昼過ぎるよ。パパはまだ帰ってこないし、お昼……。」

「あ、そう……。」

「どうするのよ、」

「適当でいいわよ……、ホイ……。」


「亜衣音ちゃん、これは、もうダメだよ。またご飯炊いてお茶づけ海苔だね。」

「そうね、ここに在る物全部戴くわ! 戦利品よ。」

「乾物ばかり、悪酔いするはずよね、お母様たちは……。」

「焼いて食べるわよ、」

「はい、」


 終始こんな調子だったから、酔いが覚めるとは思えないのだが、今晩も全員を泊めてしまう。……私と藍のパ*ツが方々へ散っていみ、私の部屋に干された乙女の***がはためく。


「胸が、すっすっす~……、」

「これは何処かで見た風景と同じだよ、お母さん……。」

「早く乾くように団扇で……、」

「も~バカはよしなさい!」


 夕方近くになって、


「藍ちゃん、海斗くんを連れて買い物をお願い。」

「はいはい……お嬢様! でもね、預かりましたお母様のお財布、ほぼ空なんですが……。」

「う、う~……私が出すのよね~、」

「はい、よろしくです!」


 頼みのお父さんは夜遅くになって帰宅した。海外旅行には子供たちを出せないという家庭ばかりだった。説得に時間が掛かりすぎたのだという。これで自ずと人員が決まったようなもので、お父さんの貯金が出ていかないのがね、嬉しいようなんだ。


 翌朝になって一人のクラスメイトが訪ねてきた。誰だろう……。親に反抗してきたというのだ。


 でも今晩は女子会のパジャマパーティだよ、楽しみだな~。


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