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人狼と少女 垣根の上を翔ぶ女 亜依音  作者: 冬忍 金銀花
第九章 私の……巫女の力が無くなる日

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第103部 私って……死んだのよね……?


「もういいだろう。最後の情けだ、下ろしてやれ。」

「そやけどお父さん、尻を突いたらまだ出るんと、ちゃいますか?」


「屁の突っ張りくらいでもな~。それよりも配下の男衆に輸血や、一人に十ccやで!」

「へいボス。明日の祝い酒に全員が集まります! その席で打っておきます。」

「明日の正月が楽しみだわい……。料亭だな? そう言えばお前、ドクターを辞めたらしいな。」

「もう十分に臨床試験は終わりましたさかい……。」

「そうか、その花が明日に開くのだな。」

「……はい、ボス!(ボスには百ccを輸血します! 序でに見にくいバカ娘には二百ccです。あ、醜いバカ娘だわ!)」



 その後、関東で三番目という辛苦を嘗めらされていた暴力団が、忽然と姿を消していた。事務所はいつもの風景のように、湯飲みは残っていたし、金庫に至っては、師走に行われたカツアゲの財布がそのまま残っていたという。


 私の……死体は……そこには無かった……という……。




 大地があの味をしめて鍋底を擦って雑炊を食べた鍋が虚しく放置されてた。この事を帰宅した者たちは気づいていなかった。では、どうして?



 怪我をした大地や美保たちが家に担ぎ込まれてきた。


「おい大地、しっかりしろ!」

「うわ~美保ちゃんよね、美保ちゃんのお母様にはなんと言ってお詫びをすればいいのかしら!」

「欣二郎……私も一緒だからね、死ぬときは一緒だよ!」

「お義母さんも撃たれて重傷なのですから、静かにしていなさい。」

「だって~智治~……、」



 あんな大きな騒動を起こしておいて、けが人がいますので救急車を! なんて依頼は出せない。現場に残された一台のタクシーに関係者全員が乗るのだが、最初に追い出されたのがヒグマだった。


 大き過ぎて乗れないのは事実。興奮して人に戻る事が出来ないらしい。


 次は桜子お婆さまだった。でもお婆さんは意地でも乗るからと、トランクに乗り込んでいた。


 けが人が三名。内重傷なのが大地で次は回復中の欽次郎だが、ホロお婆さまも回復は早いらしくて動いて騒いでいてうるさいばかり。


 可愛そうなのが美保だ。割烹着姿の裸エプロンだもの、風邪もこじらせて鼻水がダラダラ……。撃たれた傷からも流れる血……? 今は止まっているのは、そう欽ちゃんと同じくして私が指を突っ込んで私の血を注ぎ込んでいたから。


 もう治りきっているだろうが、「私は人狼になる……。」と、譫言うわごとがひどい有り様なのだ。



「ホロ、美保は大丈夫か!」

「欽、美保ちゃんは大丈夫よ、それよりもワシを心配してはくれぬのか。」

「大丈夫に決まっているだろう。亜衣音ちゃんはどうした。あいつも後で撃たれたはずだろう。」

「……。」

「え”……亜衣音が!……そんな、嘘でしょう!」


 誰も私の事は話せなかったらしい。台所で水を流しなら泣いているお母さん。この姿には、そう、誰も声を掛けることは出来なかった。大地なんか、枕の下に頭を埋めていたし、美保ちゃんは自分の傷口を見つめては、大きくため息をついていた。腹の前は見えるが後ろは見えない。脇腹あぶらみを浅く貫通したようだ。




 1970年12月31日


*)私の気力が潰えた……



 私を連れ去る時の、銀治郎の最後の声があの場所にいた者全員が聞いている。それは……こうだ、


「ようやく捕まえた、俺の生け贄になってもらう。こいつの命も直ぐに終わる。そうだ、俺は世界で最強の人狼になってやる。」

「お前には亜衣音を渡せない。」

「クマ、動物園に戻っていろ! 美保は可愛そうにこいつも人狼になるのか。」

「え……私が人狼になるの?……いやよ嘘でしょう!」

「お前もこのメス犬から指を入れられただろう?」

「違います、そんな事はありません。」

「なに、今こうやって元気にな? ほざいけているのが、何よりの証拠さ!」

「いや、嘘でしょう……、」

「美保、それは本当だ、だが違う……、」


 欽次郎の最後の言葉は美保には届いていない。だから美保は銀治郎の言葉を鵜呑みにしてしまう。これが女の悲劇ヒステリーを起こしてしまうのだった。


 銀次郎の二人の子分が銃を私と美保に向けていた為に、カムイコロさんは手も足も出せなかったというのだ。それから銀次郎は美保を解放して車で逃げてゆく。こういった事が、私には薄れゆく記憶として残っている。


 それから私は銀次郎のボスが待つ車に乗せられて、


「おい銀次郎。念のためだ、もう一発腹に見舞ってやれ。」

「へいボス。先に殺しては俺が困りますが、」

「普通の弾だ、死にはしない。逃げられても困るしな。」

「わかり……ました、……死ぬなよバカ女。」

「ズドン!」


 と、これが捕らわれて最後の記憶で次に気がついたら、そこは地獄のような会話が飛んでいて、



「お父さん、ようやくでしたわね!」

「あぁ、お前にも苦労をかけてすまなかった。」


「ねぇ~、残った双子の六人と人狼の二匹はどうするの?」

「それは、来年だよ。この巫女から全部の血を抜いてやるのが、仕事納めさ。」

「だったらお父さん、早く逆さ吊りにして盥を据えて血抜きをしませう。」


「そう急ぐな、ウッシッシー……。」


 ……やう……せう……?? それに、ケンケン??



 私は本当に足にロープを掛けられて宙づりにされて、それから首より血を流す感じに襲われた……。(私、死ぬのね! クロ、私を天国に連れてって!)足の体温が抜けて頭に上る血でか~っとなり、その後は意識が飛んでしまった。




*)自宅は……言い知れぬ……家族の想い……


 けが人は、とりあえず台所の椅子に並べられて止血の治療が行われた。最初は台拭きで傷口をふきふきする事から? そう言っても私の処置が早かったからか、

すでに全員の止血が見てとれた。


 美保は女だから私の血を入れてもね、口ひげが少し目立つくらいかな?


 故障したトラクターを真剣になって観察する智治お爺さんは、他人の観察にも長けているのか、一番自分を見失っていた妻、桜子お婆さまに声をかける。


「桜子、風呂に入れ、」

「智治、亜衣音を攫われたわ、こんな時にお風呂だなんて入れないわよ。」

「いいや、着替えて直ぐに亜衣音を探しに行くのだろう?」

「え、でも、これでいいわよ。」

「それは出来ない、桜子からはにおってくるのだよ、それでは警察に捕まる。」

「私、臭くはありません!」

「いや、機関銃の硝煙の臭いだよ。それだけは消しておかないと周りまで逮捕されるぞ。」

「智治、……一緒入ろう?……綺麗に洗って下さいな。」

「そうだな、身体を洗う気力も無いだろうしね……。」

「お義父さん、私が一緒に入りますから、」

未来みく、お前は子供が……いいだろう後は俺が孫の面倒を見る。」


 帰宅する前から大泣きの双子の六人だった。きっと私の異変が判っていたのだろうと判断された。澪お姉さまも同じく母のように泣きたいのを我慢して、私の妹二人と一緒にあやしている……いったい誰を?



 お爺さんは苦虫を潰して食べているのか、しきりに口を動かしているのが気持ち悪いとお婆さまが注意している。



 カムイコロさんが桜子お婆さまに声をかけている。


「桜子、すまないが俺にも湯を使わせて貰えないか。少し多めに血を浴びてな、鼻が利かなくなっている。風呂で俺の嗅覚を出来るだけ早く取り戻したい。」

「いいですけど……私の後に?」

「そうだけれども……ダメなのか?」

「いえいえ……では……どうぞ、お先に!」

「?……。」


 カムイコロさんは私の追跡に自慢の嗅覚が欠かせないのだという。主に?? 桜子お婆さまの機関銃の硝煙で鼻が曲がったに違いない。本人の目の前ではバカ正直には言えないので、血の臭いが~~……というのだろう。


(桜子のやつ、妙に他人行儀な言い方だったな?)と、思いながらも先に風呂場に行けば……、


「ケッ! くそ! あの黄泉がえり女め、俺をめやがったな!」

「う~サブ! 今から冷水で湯浴みかよ。ま、十勝では冬でも水だったしな。あれ? 雪だったかもしれない。」


 カムイコロさんは仕方なく水を張って入り……二十分を我慢したらしい。浴槽に水を入れて首だけを出して風呂の蓋をするのだが、これでは土左衛門の首晒しのような感じでお風呂に入って湯冷めとは、どうしたものか。


「ヒグマ……入るわよ。」

「おう……今湯が沸いたところだ。」

「良かった……身体を洗って頂戴ね。」

「だったら俺の身体も頼むよ。」


 二人して洗いっこはいいが、さて、カムイコロさんが硝煙をいつ浴びたのかが疑問だ。風呂場で作戦会議となった。


 寒い季節のお風呂は、身体を洗う時にはたくさんの泡で、最初に全身を包んでおいたらそう寒くはない。その後に身体を洗っていく。これも生活の知恵か。


「ヒグマ、身体の毛を伸ばさないでくれるかな。」

「いいだろう??……俺にもシャンプーを、な、な、な?」


「上がったら二人で亜衣音を探しに行くわよ!」

「おう、任せろ、自慢の鼻で見つけるさ。」

「それで、男はどうするのかな、爺さんは元締めだから無理だし、智治は~私の大事な……だから家に置いていく。」

「澪の亭主の徹さんはどうだい、あれならば可能かもしれないよ。」

「そうね、連れて行こうかしら。クロに乗ってもらえばいいかな。」

「俺はいきなりの……回し蹴りだものな。」

「ご愁傷さま!」

「フン!! 桜子……白髪しらが!」「え”! どこ !」


「では、最初に馬事公苑に行くよ、これは戦争よ!……熊、シラミ発見!」

「ぎゃ~!?」




 私たちが出かけて小一時間過ぎたあたりから、六人の娘たちが大泣きを始めた。だから、酒を飲む事も食事をする事もままならなかったという。夕食の後片付けはとうとう出来ずしまい。


「おい、胸を出せ、乳を出せ!」x3

「あなた、リンゴの皮をいで摺り下ろして下さいな。」

「あぁ、ミカンもいいのか!」

「ミカンは酸っぱいのでダメですよ。でも与えたら面白いかも……。」


 と、いう理由で娘に与えられたミカン……翌日の朝になっても口に残っていたのには、夫婦で笑ったものだ……。娘よ許せ!


「カビの生えた渋柿はどうだ。」

「この……バカちんが~!! 一度、したろか!……バカ餓鬼!」


 干し柿は当時の甘味処なのだが、餓鬼呼ばわりとは、この嫁は誰だろうか。


 抱いてあやしても泣き叫ぶ六人の妹たち。母乳を与えると、恐ろしい勢いでむしゃぶりついていた。だが直ぐに泣き出すありさまはとてもではないが三人の計六つの乳房は空になってしまう。次はリンゴだ、次は湯冷ましだ、最後に日本酒を出したお爺ちゃんは自分で飲んでいた。


「そうだ、おかゆを作って与えてみろ。」

「でも、なんこ鍋では、馬のようになってしまいます。」

「んなこと! あるか。俺たちの鍋は越前だぜ?」

「そうでした、大地くんだけがなんこ鍋でしたね。」

「なんこ鍋はすでに空っぽだし……。」


 雑炊を口に入れられる六つ子たち。直ぐに……突き鉄砲……だ。


「穣、おしめ!」「智治さん、おしめを!」「あ~私の旦那は何処?」「徹さんも早くして、」なんだか場違いな言葉もあったりして……。


 雑炊を与えても与えても欲しがる六つ子……。いつから六つ子になった? 食べ飽きたら六人で大合唱が始まる、それも朝方まで続き、それからおしめを替えて今度は卵かけご飯。昼まで大合唱、お昼はまた雑炊……と、これが永遠に続くのだった。



 この時点でお父さんとお爺ちゃんは、タクシーを使って警視庁へ赴いていた。縮こまった丸い背中のお父さんのお父さんは、すっかりしおらしくしていたのだが私の父が背中を叩いてけしかけたらしい。嫌がるお爺ちゃんは、


「飲酒運転だぞ、」

「なに、お屠蘇ですよ、お正月に飲酒運転の取り締まりは致しません。無粋な警察は嫌われるでしょうから。」


 昔からそうなのだろうか、この頃は真しやかに囁かれていた。日本の風習のお屠蘇……である。事実、お正月はパトカーを見たことも無かった。

(この頃の署長さんは、月給が五十万円なり!! 級友たちと職場訪問して得た 答えなのだから、本当よ!! で、帰宅して母に、警察署に行ったと話したら頭から怒鳴られた。そうです、そうなんですよ、警察とは怖い所なのです。)


「あ~あの二人……、」

「はい、逃げた模様です……、沙霧さん。」


 時間は……もう真夜中を過ぎているか、


「では、最初に馬事公苑に行くよ、これは戦争よ!」

「桜子、機関銃は持ち出さないよな。」

「当たり前でしょう、クマ。直ぐに逮捕されちゃうわよ。だけれどもあんたのトナカイなみの黒い鼻で十分でしょう。」

「あぁ任せておけ、徹さんは馬事公苑には入れるよな?」

「はい、大事な馬がいますので、いつでも入る事は出来ます。」


 三人が出かける頃には人でも多くなっていた。近くの神社への参拝だろうか? 南に向かう人だかりだから、きっと烏山神社だろう。


「もどかしいわね、ヒグマ、私たちを乗せて走りなさい!」

「ヒェ~……馬事公苑まで……・・ワープ!」


「ヒヤァ~!!」x2 と、目を回した二人はヒグマの背中から落ちてしまう。となると、馬事公苑に着いたのはカムイコロさんだけだ。落ちた二人をバカにして鼻で笑いながらクロの厩舎へ行った。そこには……、



「え”……そんな、こんな事があるなんて、ほんとうに奇跡かい、、、。」


 麻美がロシアの雪の中で、保護された事を思い出したカムイコロさんが驚いている。まさしくそれと同じ光景があったという。クロと雷神の二つの馬に抱かれ意識を失い、それでいて紅い顔をしていた私を。クロと私が干し草に横たわり、その私の上に雷神が覆い被さっていて、私は頭だけを出していたのだった。


 私の髪は、顔は、首は……血糊でべったりだった。


「クロ……雷神、あんたたち……ありがとう、亜衣音を守ってくれていたんだね。」

「ブヒ!」「ブルルル……。」

「もういいわよ、後は俺が抱いて帰るからね。」

「ブヒ!」

「あ、そうだ、クロ。俺と亜衣音を乗せてワープしてくれないかな。」

「ブ~~~ヒ!」

「そうか、もう出来ないのか、」


 カムイコロさんの希望に添えないのか、クロは悲しい顔を見せるだけで、雷神はそもそもがワープなんて巫女の力は使えない。


「そっか都井岬から来た寒立馬がお前の父だよね……娘だものね。」

「亜衣音……気がついたのか?」

「…………」

「なんだ、寝言かな。でも、雷神の父親の夢を見ているのかい?」


「お前のお父さんは、茶色で背が小さかったんだね、……そう、ロバみたい。」(それは子供の時だよ、バカ亜衣音さん、)と、雷神は考えたに違いない。


「亜衣音、楽しい夢を見せられているのかい?……良かったね。」

「ブルルル……。」「ブヒ!」 

「あぁ……? 桜子たちを呼んでこい?」

「ブヒ!」「ブルルル……。」

「そうかい、分からないが連れていってもいいんだね?」

「ブヒ!」「ブルルル……。」

「どっちだい、まだ動かせないのかい?」

「ブヒ!」「ブルルル……。」


「もしかして……雷神、力尽きたとか!」

「ブヒ……!」

「いいよ、俺がどかしてやる。どきな!」


 どいてと言われても動けない雷神。同様にクロも頭を上げること位しか出来ないほどらしい。


「お前を動かすにはな、俺はヒグマの姿にならなければならいのだが、それでも……いいかい?」

「ブルルル……。」

「おう、分かった、しばらく寝ていろ。」


 そうやって意味不明な会話を続けていたカムイコロさんがヒグマに……なった、「ブヒ~~~~~!!」x2 と気絶した二つの馬だった。


「ホンと、お前らは母娘だな!」


 事実は異父姉妹なのだが、母のクロの節操なしか!? それとも麻美の父親が節操なしか、どちらかだ。


 この後カムイコロさんが、居眠りしていた警備員を驚かせて起こす。


「バラされたくなければ……俺たちを烏丸まで乗せていけ!」

「熊原、桑原、ホトケさま!」


 帰宅が出来た私……。


 乱闘の後だ、怪我して病院へ行けば自ずと出自が判明してしまう。だから私の身体は、お座敷の六つ子の真ん中に寝せられていて、手を伸ばしたい大地には見張り役のカムイコロさんが横にいた。


 暖かい室内に寝かされた私は大好きなお母さんに抱かれた夢を見ていた。いい夢は長続きしないものだ。きっと大地の視線が身体のある部分に突き刺さって夢から覚めたものと思われる。……大地、そんなに私の胸が心配なのね!


「ぶぎゅ~~!」


 と、言う悲鳴をあげて大地が畳に頭を押しつけられていた。

「ざま~みろ!」



 私は目の焦点が合わないので、私の目の前にあった顔に向かって夢の続きを、


「お母さん……。」


「あぁ亜衣音ちゃん、起きたかい。沙霧さんは先ほど疲れ切って寝たところだから、寝せてやってくれないか。」

「カムちゃんよね、助けてくれてありがとうございます。」

「いいって、それよりも守ってやれなくて……ゴメンな!」


 そう言うカムイコロさんは両目にいっぱいの涙を溜めている。大地はというと必死になって私のところへ這ってこようとしているが、カムイコロさんが大地の頭を必死に押さえつけていて、手足をばたつかせている。私は周りに目をやると、


「もうおんなじだ、みんな、涙が見えているよ……。」


 私はクロと雷神によって組事務所から連れ出されていた。


「私……生きているんだね!」




 次に目が覚めた時はもうお正月も、お日様が西に沈む頃になっていた。開け放たれたお座敷のふすまと台所の障子戸、その先に見える母の割烹着姿が見えていた。


「でも、少し背が高いよ、おかしいよ。」

「あぁ、あれな、美保ちゃんだよ。もう元気になっているの、安心した?」


「私にお嫁さんが出来た、来た、来た~~!!」


 この後の出来事が、凄まじい……。ホロお婆さまと欽次郎さんが離縁して、美保と欽次郎さんが……許嫁に!!! 美保の実家は春の嵐だろうて……。


「亜衣音ちゃん、私、ここに、この家に欽次郎さんと一緒に住みますから!」


「えぇ~!!」と驚く私。喜ぶのは杉田夫妻。泣くのがホロお婆さまか。大地はというと、美保からも好かれているので、美保が欽ちゃんの目を盗んでは色目で迫ってくるので逃げ出している。まぁ~買い物だろうか。


 ここに、杉田家に欽次郎と美保……が、籍に入ることへとなってしまった。


「お正月だもの、これ位は……いいよね!?」


 もうすぐの2月5日には、アポロ14号が月に着陸する……そういう年だ。


 集中出来ませんでしたので、とても拙いです……。


いつも読んで頂き……ありがとうございます。

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