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空色の約束  作者: 吉乃
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カラオケ合コン

俺らが到着した時にはみんな集まっていた。

貞二と真央と女の子2人。二人は中谷瞳ちゃんと今井明日香ちゃんといった。

明日香ちゃんはナイスバディの持ち主で日サロ焼けした元気な感じの子だ。

瞳ちゃんはモデルのような体型で美人タイプだった。しかもどっかでみた事ある気がした。

二人とも真央の高校のクラスメートで最近よく一緒に遊ぶらしい。

真央が俺らの事を紹介してくれた。

「この見るからにアホっぽいのが忍君で、かっこいいのが馨君」

おぉぃ、そりゃねぇょ、ねえさん…。

しかし女の子達には

「たしかに…」

という顔をされてしまったため

「ちょっ、ヒデ〜よ。しかも納得されてんし…」

と貞二のほうを見ながら、自嘲気味に言ってみた。

すると笑いをこらえつつ貞二がフォローしてくれた。

「まぁ、ケツに花火さして走り回るのはこいつぐらいだよ」

「おまっ、あれ先が細いからケツかなりいてーんだぞ」

と、俺が慌てた様子で返すと

「いや、そこは花火の熱さを語るべきだろ」

と、馨が冷静に突っ込む。

結局、この間みんなでやった花火の話に持っていく感じになった。

最初引いてたけど、その時の携帯動画を見せたらさすがに爆笑だった。

全然フォローになってなかったけど、まぁその場は和んだ。


カラオケに行くと貞二と真央、馨と明日香ちゃん、俺と瞳ちゃんとペアを組んで歌うという感じになった。

自然と瞳ちゃんとよく話した。

瞳ちゃんは結構有名な雑誌モデルだった。どうりでみた事ある気がしたはずだ。

撮影の話やモデルの人たちの話を楽しそうにしてきた。

俺には全く縁の無い話だし、知らない世界の話は聞いていて楽しかった。

そして俺は学校での苦労話や笑い話をした。

体育の後の授業は基本上半身裸で受るとか、

屋上の排水溝にタバコ捨て続けてたら、台風来たときに最上階の屋根が抜けて吸殻が大量に落っこちてきた話や、

その後、疑わしい生徒が呼び出し食らって職員室で正座させられた話など。

その度にケラケラと笑う顔がとても可愛かった。

その笑顔を見ながらこの子は相当モテるんだろうなと思いながら時間はあっという間に過ぎていった。


そして俺がトイレに行った帰り、通路で真央が待っていた。

何故か不機嫌そうだった。

「どうした?生理か?」

「あほか。それより今日の忍君、何か楽しそうだね」

「そう?まぁがんばってるかもな。俺、基本ビビリだから。相手につまんないって思われるのやなんだよね」

「ふ〜ん、そう。ほんとにそれだけ?」

「何だよ。意味深だな」

「別にぃ」

そういって真央は女子トイレに消えていった。

ちょっと気になったが、俺の歌う順番のほうがもっと気になってしまって急いで戻った。

その後、若干真央の視線が気になったが、相変わらず瞳ちゃんを楽しませつつ、会話の弾まない、馨と明日香ちゃんを交えて盛り上がった。



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