65話 修行の終わりに
今回ほぼステータスのみ。ストーリーにはあまり関係ありません。
次回から新章始まります。多分。
ネビ族、ゼクト族、カメリーオ族、エルカ族の面々が俺の前に並んでいた。
彼等はカサンドラ・ブートキャンプを乗り越えた猛者達だ。俺が途中からスパルタ式で鍛えていたのにも関わらず、彼等は一人として欠けること無くここまでやってきたのだ。
実際は死にかけても俺が同化治療で強制的に復活させてただけなんですけどね。逃亡なんて勿論許さないよ。実際殺されないだけイージーだろ。俺の時なんてなぁ……。
うん、この話は止めよう。
とにかく彼等は強くなった。
各々の集落に帰ったあと、そこで同胞たちに指導できるくらいには基礎を叩き込んである。
修行期間は驚きの一ヶ月! いやぁ人間――亜人だけど――寝る時以外修行漬けにすると変わるもんだね!
ゼクト族なんか、最初は修行とかマジかったるい、みたいな感じだったのに、いまや立派な『修行中毒』ですよ。
その中でもやっぱりヤディカちゃんとインユゥちゃんは別格なんだけどね。あと強いて言うならビルカートのおっさんも。
取り合えず成長した皆のスキルはこんな感じだ。
《ステータス》
名前:ヤディカ・エルカ
種族:死毒蛙人種/エルカ族
Lv.28
HP:860/860
MP:600/600
SP:750/750
攻撃力:790
防御力:340
素早さ:2400
◇スキル
『水陸棲』『水泳』『風読み』『剽悍無比 (New!) 』『隠形』『消音』『気配遮断』『念話』
『水魔法』『猛毒魔法(New!)』『複合毒精製』『複合薬精製 (New!) 』『致死毒』
『万能薬血 (New!) 』『毒性特化 (New!) 』『薬効特化 (New!) 』
『水耐性』『毒無効』『麻痺無効』『睡眠無効 (New!) 』『探知妨害 (New!) 』
◇称号
【毒殺者】【暗殺者】【守り人】【上級調合職人 (New!) 】【神速】
【モンスタースレイヤー (New!) 】【挑戦者 (New!) 】
《ステータス》
名前:銀魚インユゥ
種族:化け鯨/妖怪
Lv.20
HP:2050/2050
MP:103/103
SP:960/960
攻撃力:620
防御力:942
素早さ:250
◇スキル
『暴悪食 (New!) 』『業躯』『万能感知 (New!) 』『高速思考』
『飢餓暴走』『HP自動回復(中)』『休眠』
『物理抵抗(中) (New!) 』『魔法抵抗(中) (New!) 』『状態変化耐性』
『エネルギー吸収』『エネルギー変換』
◇称号
【食らう者】【満たされぬ者】【黄泉帰り】【挑戦者 (New!) 】
ちょっと驚いたんだけど、ヤディカちゃんが進化してるのよね。
おじさん、ヤディカちゃんの成長する瞬間を見たかったなぁ……。
俺も最近は毎日ヤディカちゃんと会ってる訳じゃない。他の種族の奴等の相手したり、村長達と今後の話をしたりとそれなりに忙しく働いていたのだ。特に亜人が共同で暮らせる集落作りには力を入れている。エルカ族、ネビ族、ゼクト族が仲良く暮らせる場所があれば最高じゃない!
まぁ、俺の価値観では最高なのだ。
族長達はピンと来ないみたいだったけど。
ヤディカちゃんの種族名、死毒蛙人種か……、なんだか恐ろしい響きだな。
俺の進化は五~六段階まであるっぽいんだけど、亜人種ってどうなんだろう? 今まで進化したことは殆ど無いみたいだから、これから検証していくしかないのかな?
ヤディカちゃんは今三~四段階目?
次に世界の管理者の笹熊さんに会ったら聞いてみてもいいかもな。
感覚的にインユゥちゃんはもう少しで進化すると思うんだけど、彼女もまた妖怪という種族であり、進化の前例がない。いや、アンデッドモンスターの括りでいいんだろうか?
だとしたら俺と同じだから、あと1レベルで進化なんだけどな。
しかしぶっとんだHPだ。この《ステータス》に加えて魔力で強化されていくのだから、戦闘時はここから数字が更に上がるのか。注ぎ込んだ分だけ上がるみたいだから、《ステータス》を『覗き見』ることにあまり意味が感じられないな。
逆に『覗き見』して余裕こいてる奴は痛い目を見るわけだ。
そういうドッキリ、大好きです。
さて、他のエルカ族はというと。
エルカ族一般男性
《ステータス》
名前:ルマダ・エルカ(一例)
種族:青蛙巨人種/エルカ族
Lv.15
HP:1370/1370
MP:210/210
SP:640/640
攻撃力:690
防御力:1790
素早さ:380
◇スキル
『水陸棲』『水泳』『風読み』『農耕』『豪腕』『堅牢無比 (New!) 』『跳躍』
『水魔法』『剛力魔法 (New!) 』
『水耐性』『毒無効 (New!) 』『恐怖耐性』
◇称号
【守り人】【修行中毒】【肉の壁 (New!) 】【トラウマ持ち (New!) 】【地獄を乗り越えし者 (New!) 】
エルカ族一般女性
《ステータス》
名前:マーガ・エルカ(一例)
種族:魔毒蛙人種/エルカ族
Lv.11
HP:210/210
MP:1360/1360
SP:300/300
攻撃力:200
防御力:110
素早さ:480
◇スキル
『水陸棲』『水泳』『風読み』『農耕』『跳躍』『回避』『軽業』『隠形』『消音』
『流水魔法 (New!) 』『強化魔法』『魔毒精製』
『状態異常強化 (New!) 』『呪術 (New!) 』『猛毒魔法 (New!) 』
『毒無効』『水耐性』『状態変化耐性 (New!) 』
◇称号
【翻弄する者】【修行中毒】【毒使い】【魔術師 (New!) 】【呪術師 (New!) 】
エルカ族一般の子供
《ステータス》
名前:サノマト・エルカ(一例)
種族:忍蛙人種/エルカ族
Lv.8
HP:180/180
MP:100/100
SP:280/280
攻撃力:160
防御力:80
素早さ:1200
◇スキル
『水陸棲』『水泳』『風読み』『農耕』『武器術の天才 (New!) 』
『跳躍』『瞬身』『無影 (New!) 』『念話』『高速思考 (New!) 』
『水魔法』『強化魔法』『闇魔法 (New!) 』
『水耐性』『状態異常耐性 (New!) 』
◇称号
【修行中毒】【神速】【忍者 (New!) 】
順当な強化といった所だろう。大人グループはこれで三段階目であるはずだ。
彼らを基準に進化の方向性を確かめられるな。
うーむ。チートで貰った『進化条件開放』による進化先閲覧が他人にも通用すれば良かったのに。
エルカ族の強化・進化に際して、気になった点がいくつかある。
まず女衆の多くが進化した魔毒蛙人種なんだが、これ、弱体化してます。《ステータス》がダウンして、その代わりMPのみめっちゃ上がってます。完全に魔法使い職にジョブチェンジしてるね。でもスキルは相変わらず暗殺者めいているという……。
あと、子供たちの何人かは進化していました。成人の儀式にするとか言ってたのに。俺だって子供たちが自分で選んで進化するところ見たかった、と村長に猛抗議したのですが、逆にキョトンとされました。
儀式と言っても、村全体で祝うような風習はなく、普通は家族で祝うもなんだって。
そんなん知らんわ、教えてもらってないもの。
こっちの思い込みで成人の日は祭りだぜ!とか思ってたのが悪いんだけどさ。
そして子供たちが選んだのは忍者。独特な悲鳴をあげてはいけません。でも忍者なのです。
子供たちの成長はまだまだこれからといった所だね。楽しみに見守っていくことにしよう。
エルカ族以外だって当然強くなっている。
ビルカートのおっさんは俺と組手を数回行っただけでレベルアップしたし、他の連中も軒並み進化した。
俺は一斉に皆が進化するから驚いたんだけど、ペントーサは何だか分かっていたように頷いていた。
俺が関わることで亜人に掛けられた“進化できない”という枷を外すことが出来るのではないか、と考えていたらしい。
まぁ、エルカ族をブートキャンプしてた時は、亜人が本来進化できないもんだとか知らなかったしね。
今回進化した奴等も、自分で上げられる限界までレベルアップしてたんだろうし。
つまり何が言いたいかというと、俺が関わったから進化したというよりも、修行めっちゃ頑張ったから限界突破したって思うんだよ、俺は。
そんな彼らの《ステータス》がこちら。
《ステータス》
名前:ビルカート・ゼクト・ウォリアーズ
種族:黒角甲虫人種/ゼクト族
Lv.3
HP:1600/1600
MP:400/400
SP:3000/3000
攻撃力:2000
防御力:4300+2150
素早さ:590
◇スキル
『堅牢無比』『豪腕』『痛恨撃 』『勇躍 』『防御の天才 』
『物理抵抗(極大) 』『HP自動回復(大 )』
『強化魔法』『痛覚軽減 (大) 』
『毒無効 』『麻痺無効 』『恐怖耐性』
◇称号
【守護者】【重戦士 】【肉の盾】【闇の眷族 】【蘇る者 】
《ステータス》
名前:リリー・マティス(一例)
種族:花蟷螂人種/ゼクト族
Lv.10
HP:300
MP:160
SP:420
攻撃力:320
防御力:140
素早さ:550
◇スキル
『飛翔』『隠蔽』『威嚇』『斬撃』『魅了』『空中機動 (New!) 』
『強化魔法 (New!) 』『風魔法』
『麻痺耐性』『恐怖耐性 (New!) 』
◇称号
【狩人】【誘惑する者】【修行中毒 (New!) 】【地獄を乗り越えし者 (New!) 】
ゼクト族は枝族が多いから、代表的な奴一人でいいかな。
大体みんな一段階から二段階目に進化して、魔法一つと『空中機動』『恐怖耐性』【修行中毒】【地獄を乗り越えし者】を獲得してたよ。
しかし、『恐怖耐性』って失礼じゃないかね? 俺はそんなに怖かったかい? これでも優しくできるところは優しくしていたつもりなんだけど……。
あぁ、でも、たまに差し入れとか持っていっても、新しい修行とか何かの訓練の一環かと思われていたっけなぁ。
つまりそれが悪かったのか。
うん、だったら今度からはもっと分かりやすく優しくしようじゃないか。
よし、何か考えておこう。
以前も確認したが、ネビ族は亜人の中でも魔法が得意な一族だったはずだ。戦った奴等やペントーサもそれを自慢していたもんな。
だが、今や魔法の方が得意だと胸を張って言えるのはペントーサと、あと数人くらいだろう。
だって、俺の所に戦い方を教わりに来るんだもの。俺の所に来たって魔法なんか教えられないよ。だって師匠の記憶準拠で生活してんのよ?
師匠の生活は食べる、寝る、殴る、で構成されていました。俺もそんな感じです。
何だかんだでネビ族たちもカサンドラ・ブートキャンプを乗りきったのだ。
過去の遺恨は無しに、そこは誉めていい。
元々俺に遺恨はないけどね。
《ステータス》
名前:ラガラ・サリーラガ(一例)
種族:鉄鎖蛇人種/ネビ族
Lv.12
HP:400
MP:670
SP:310
攻撃力:380
防御力:270
素早さ:400
◇スキル
『登攀』『隠蔽』『熱源感知』『毒牙』『巻き付き』『間接技 (New!) 』『高速思考 (New!) 』『指揮 (New!) 』
『毒魔法』『木魔法』『風魔法』『水魔法』
『毒耐性』『魔法耐性(小)』『混乱耐性 (New!) 』『恐怖耐性 (New!) 』
◇称号
【魔術師】【守り人】【暗殺者】【指揮者 (New!) 】【トラウマ持ち (New!) 】【地獄を乗り越えし者 (New!) 】
ヤディカちゃんが倒したという三兄弟の成長は特に目覚ましい。
『指揮』を取得したことからも分かるが、集団の統率力は他のチームと比べてみても際立っていた。長男だけじゃなく、次男坊、三男坊も取得していたから、三人で頑張ったんだろうな。頑張らせたのは俺だけど。全力を尽くして死力を搾らないとないと死ぬような目に合わせたからなぁ……。ネビ族の方々には寝込みを何度か襲われたよ、実際。あれは楽しかった。
あと、《ステータス》がエルカ族やゼクト族の同レベルと比べても高い。これはネビ族全体に言える。やはり亜人の代表を勤めていただけあって、ネビ族は強いんだな。
カメリーオ族は直接戦闘には向いていないが、相手にすると一番厄介だ。卑怯で汚い。相手の嫌がることばかりする。戦いにおいては一番才能があるかもしれない。カメリーオ怖いでしょう。
その内師匠みたいになりそうで怖いです。本当に。
その行動の原動力が俺に認められるため、っていうのがまたね……。嬉しいんだけど、背筋に寒いものが走るのだ。
カレオちゃんはたまにヤディカちゃんやインユゥちゃんとも特訓している。実力的には大きな差があるはずなのに、ヤディカちゃんもインユゥちゃんも毎回苦戦を強いられている。カレオちゃんも大きな《ステータス》差を埋めるために四苦八苦していた。
そのおかげで、カメリーオ族の中ではカレオちゃんだけやけにレベルが高かったりする。
うんうん。実に良い刺激をお互い与え合っているようだね。やはり友達との交流っていいもんだなぁ。
《ステータス》
名前:カレオ・カメリーオ(一例)
種族:偏光蜥蜴人種/カメリーオ族
Lv.15
HP:240
MP:200
SP:280
攻撃力:140
防御力:260
素早さ:200
◇スキル
『隠蔽』『気配減少 (New!) 』『逃げ足』『槍の才』『精密動作 (New!) 』
『道具製作』『罠製作 (New!) 』『高速製作 (New!) 』
『木魔法』『水魔法』
『睡眠耐性』『麻痺耐性』『混乱耐性 (New!) 』
◇称号
【巫女】【槍使い】【罠職人 (New!) 】
こんなかんじでみんな強くなった。いや、今も強くなっている。
一族の復興と、より強く心身を鍛えることを望むネビ族。枝族が纏まるよう、強い結び付きを求めたゼクト族。俺なんかに憧れ、認められたいと思ってくれたカメリーオ族。いまや俺の家であり、家族とも思えるエルカ族、そして、何より大事だと思えるヤディカちゃんとインユゥちゃん。
彼らに負けないよう、俺はもっと強くなりたい。
腕力や戦闘力だけの話じゃない。俺が胸を張って皆と話し、笑い合えるように、強くなりたいのだ。
事故のような偶然でたまたま選ばれて放り込まれた異世界だけど、俺はここで欠け代えのない繋がりを手にすることが出来た。
俺が今此処に居ることが出来る全てに、ありがとう。
俺はこれからも皆と一緒に強くなっていきたいぜ!




