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34話 依頼の裏表




 あたしの言葉を皮切りに、怒ったネビ族3人が飛び掛かってきた。

 でも、この人たちはあたしを弱いと思ってる。

 何の作戦もなく、ただ跳んで襲ってくるだけ。

 しかも、ご丁寧に3人一緒に一列になって。

 これならまだ、ホッピングモンキーの方がマシ。


「必殺! 毒牙三連襲!」

「死ね、思い上がったカエル」

「奴隷にするまでもねぇ! ここでくたばれァ!」


 死んでも困るから、弱めに設定した毒を精製。

 腕を振るい、空中の三兄弟に向かって扇状に放つ。

 それこそスキルでも無ければ空中への面攻撃は避けられない。


 あたしの毒は基本的に当たれば勝ち。

 細かく撃つよりも、避けづらさを意識した方がいいとカサンドラに言われてから、毒をより多く精製し溜められるように訓練した。

 今やあたしの毒の容量は、あの時の猿の群れを二、三回全滅させてまだ余裕があるくらいには増えている。


 我ながら、怖いくらいの成長だと思う。

 毒関連のスキルや技術だけ、習得や成長がすごく早いのだ。

 流石に今までの濃度で以前の三倍以上は体の中に収まらないので、毒は濃縮させて溜めている。水魔法で薄めれば威力の調整も出来るし。


 これくらい薄めればまだ数百発は撃てそう。


 ネビ族三兄弟は、あたしの毒液を正面から浴びた。

 避ける素振りすら無かった。


 ……そうか、失敗した。

 ネビ族も毒を使えるなら、『毒耐性』や『毒無効』を持っていてもおかしくない。

 薄めた毒じゃ効果が薄いみたい。


「なんだよこの薄い毒はさぁ! 毒ってのは、こういうのを言うんだよ!」


 三男坊が持っていた鉄棒の先端に紫色の霧を纏わせる。

 『毒魔法』だ。

 自分の毒を使う訳じゃないんだ。

 『毒魔法』は効果に融通が聞かないから、あたしはあんまり好きじゃない。

 自分で精製する方が、調整が効いていい。


 三男坊が鉄棒を降り下ろす。

 狙いがぐだぐだ。簡単に避けられる。追撃も無い。

 カサンドラなら降り下ろした手刀を避けた方向に合わせて曲げられるのに。


「あっ、お、俺の……!」


 空かした鉄棒をそのまま指の吸盤で掴んで奪う。

 なんでもっとしっかり持っておかないの?

 手元がゆるゆるなのが見てて分かるくらいだったよ。


「ほらほらァ! ルガラばっか見てんじゃあねぇぞオラァ!」


 今度は次男。やっぱり鉄棒に『毒魔法』を纏っている。緑色の液体。麻痺系? 硫酸系?

 振り抜いて毒を飛ばそうという考えはいいけど、そんなに遠くからやったらすぐバレる。

 直接殴るのを狙って、毒飛ばしは保険で良いと思う。

 毒の出し過ぎで、自分の視界が塞がってるし。


「技が、残念」


 取り敢えずそれに合わせて奪った鉄棒を投げておこう。

 あれ? まったく反応できずに顔に命中した。

 ……こんなの、エナミやサノマトやジッカだって避けられるよ。

 最近は全員が目隠しして音と匂いと気配だけで追ったり逃げたりする“ 目隠し鬼 ”が流行ってるし。

 ネビ族、なんだか、強くない。


「に、兄ちゃん!」

「リガラ!? 馬鹿な、カエルごときに!」


 ……驚いてる暇、無いでしょ。

 この期に及んでまだ油断だらけで隙だらけ。

 なんだろう、この人たち、真面目じゃない。

 もしこのネビ族の中身がカサンドラなら、あたしなんかとっくに倒されてると思うんだけど。


「ちゃんと、やって……!」


 強くなろう、強くなろうと弛まず努力している人がいるのに、あなた達は自分が強いと思って努力を怠ったの?

 そういうの、なんか、許せない。


 拍子抜けする程に隙だらけのネビ族二人の間に跳び込み、回転。全身をしならせる。

 その呆けた横っ面にとびきりの鞭打。

 空気が弾ける音と共にネビ族の顔を覆う鱗が剥がれ飛んだ。

 目、覚めた?


「いぎゃ、ぁあッ! 何、何だよこれぇッ!?」

「がぁあああ!? こ、んな、痛みがぁあ!?」


 カサンドラには効果が殆ど無かったけど、ネビ族にはすごい効果。

 手でこれなら、足でやったらもっと酷いんだろうな。



「うわぁあ! くそっ、ちくしょう!」

「ルガラっ、このクソガエルの動きを止めるぞ!」


 魔力の動く気配。魔法を使うつもり?

 でも今更『毒魔法』を使った所で――――


「「束縛する根ルート・バインド!!」」


 聞いたことがない詠唱。

 地面から木の根が飛び出して、あたしの体を縛る。少し苦しい。

 ……『木魔法』だ。初めて見た。

 エルカ族は『水魔法』か『毒魔法』しか使えないから、それ以外の魔法に関する知識はほとんど無い。

 『木魔法』は『毒魔法』の上位だったと思うけど……。今度、ババ様に聞いてみよう。


「は、ははっ! やったよ兄ちゃん!」

「馬鹿が、油断するな、コイツは普通のカエル共と違うぞ!」


 木の根の動きは早いし、詠唱も短い。ここは森の中だから『木魔法』との相性も良いのだと思う。

 エルカ族は防御よりも素早さに秀でているから、動きを止めようとするのは正しい。

 ネビ族三兄弟の選択は間違ってないと思うんだけど……。


「今のうちだ、離れて安全に仕留めるぞ」

「うん、兄ちゃん!」


 『毒魔法』を持ってるなら、“木の根”で動きを止めるのは効果的じゃないって分かるはず。


「次の行動が、遅い」


 『毒精製』で腐蝕毒を精製。

 『木魔法』で操られているだけの木には悪いけど、全部は腐らせないから許して欲しい。

 あたしの体から染み出す腐蝕毒で脆くなった木の根を引きちぎる。


 距離を取ろうとしていた二人に一跳びで追い付き、まとめて蹴り飛ばす。

 あ、強く蹴っちゃった。やり過ぎた?


「ひぃ、ひぃい、兄ちゃあん、このカエルなんなんだよぉ! カエルって弱いんだろ! 餌みたいなもんなんだろぉ!」

「くそッ! 黙れルガラ! この能無しが! 貴様の無能を俺の所為にするんじゃあない! 貴様が、決闘などと、調子に乗らなければ!」


 あぁ、兄弟喧嘩始めちゃった……。

 目を覚ましてもらおうと思ったんだけど、戦意が折れてしまったみたい。

 もう戦いを続けるのも無理そう。

 あたしも“ 濡れ銀 ”探したいし、ここで終わりにしてあげよう。


「もう、いい?」

「あぁ? なんだよ! 何がだよ!」

「続き、やらないなら、終わりでいい?」


 別に命の取り合いをしたい訳じゃないし、この人たちだって真面目じゃなかった。

 いくら決闘を持ちかけてきたとは言え、なんの覚悟もしてないような人たちを殺しちゃったら、きっとカサンドラは良い顔しないと思う。


「え、俺たちを見逃してくれんの……?」


 信じられない、と安堵した三男坊の横で、長男が激昂して立ち上がった。


「ば、馬鹿な! これは決闘だろうが! カエル! 貴様は決闘の意味を知らないのか! それがネビ族にとってどんな意味を持つかを!」


 ……それを覚悟してなかったのはそっちなのに。

 貴方だって体が震えてる。

 軽々しく決闘を持ち出した後始末を、あたしに押し付けないで欲しい。

 そんな命奪ったって、あの人は認めてくれない。


「知ってる。だから、面白半分でやらないで。次は、覚悟してやって」


 長男坊の顔が憤怒に染まった。

 貴方は弟が勝手にやったと言いたいかも知れないけど、お兄ちゃんの責任もあると思う。


「次は、最後まで、やるからね」


 指先から『致死毒』を精製して見せ付ける。

 ネビ族達の顔が蒼白になった。

 自分達の『毒耐性』や『毒無効』程度ではこの『致死毒』を防ぎきれないと悟ったのだろう。

 良かった、分かってくれて。


「それで、聞きたいことが、あるんだけど」


 『致死毒』を体内に戻し、ネビ族に詰め寄る。

 ついでに気絶したままの次男坊に傷薬をかけておこう。

 また『致死毒』を出したと思われたのか、長男と三男の二人が決死の表情で止めようとしてきたけど、ならば、と先に二人にかけてやったので、信用して貰うことが出来た。

 かけた時は「ぎゃあああああ」「死ぬうううううう」と叫んで転がったから、少し面白かった。


「……こちらは敗者、命まで預けられた。もはや逆らうまい」


 長男が項垂れて、座り込む。

 目が覚めた次男はまだ敵愾心剥き出しだけど、三男坊が宥めているから大丈夫だと思う。


 何かしてきたら、またやっつければいいし。


「点とか、奴隷とか、まるで、人間みたいなこと、言ってたけど、どういうこと?」

「に、兄ちゃん」

「兄貴、言っちゃあ不味いぜ……」


「リガラ、ルガラ、敗者に抗する権利はないのだ。カエル……、いや、エルカ族の少女戦士よ、俺は何にでも答えよう。だがその前に、厚かましい願いだと分かってはいるが、一つ約束をしてもらえないだろうか?」


「……いいよ」

「そうだな、やはり無理だと…………何?」

「約束、してもいいよ。何?」


「きさ、貴女は、何を考えているのだ? 我々敗者に情けをかけて、どうするつもりだ? ネビ族は捕虜の解放など考えん。敗者は死んだも同然なのだぞ?」


 決闘に対するネビ族の決まりは厳しい。

 本来なら、負けたら命を奪われる。それが相手の善意や慈悲によって生き永らえたとしても、負けたネビ族に居場所はない。

 例え自分達が負けたという事実を自分達以外が誰も知らないとしても、己の魂が、敗者としてネビ族に戻ることを許さない。

 ネビ族とって敗北とは死と同義。



「じゃあ、エルカ族に来る?」


 でも、そんなの勿体ないぞ、とカサンドラなら言うだろう。

 あたしもそう思う。

 エルカ族がこんなに強くなれるんだから、ネビ族が頑張ればもっと強くなれるんじゃない?

 それは、すこし楽しみ。


「な、ば、馬鹿な……。ネビ族がエルカ族の村にいくだと? 我々がエルカ族にしたことを忘れたわけではあるまい」


「忘れてない。まだ恨みに思っている人も、大勢いる。でも、ネビ族が人間から亜人を守ってることも、知ってる」


 だから、いいよ。と。

 あたしは、ネビ族を許してる。

 何かを守る立場になって初めて、その辛さを知ったから。

 カサンドラ言わせれば“ 喉元過ぎれば熱さを忘れる ”だっけ? ということになるんだろう。

 そう、辛いときが過ぎたのだから、例え埋めようのない憎しみと怒りの記憶があっても、誰かがそれを乗り越えなければ前に進めない。

 エルカ族は変わった。

 だから、辛い過去にいつまでも囚われていたくない。

 これは、あたし達の為でもあるんだ。


 長男の目に涙が溢れた。

 長い頭を地面に擦り付けるようにして下げ続ける。


「か、かたじけない。かたじけない……ッ。約束して欲しい、ということは正にそれなのだ。俺は殺されても利用されてもいい! 弟たちだけは生き延びさせてやってくれ……!」


「だから、殺さない、から、質問、答えて」

「あ、あぁ、我々が貴女を襲った理由だったな。それは、我らがネビ族の長、ペントーサ様の計画なのだ。本来の力を失い・・・・・・・衰退していくだけの亜人から、人間に生まれ変わろう、という……」



 ネビ族三兄弟から聞いた話は、恐ろしい話だった。


 ネビ族の人間化。

 亜人の選別と奴隷化。

 高度な魔法によるモンスターの操作。


 この島をネビ族という人間が支配するための計画について……。


 早くカサンドラに伝えないと!

 もう自分を認めさせるとかどうでもいい、この森が、島が、亜人が、酷いことになっちゃう!


 今“ 濡れ銀 ”はネビ族の遠縁にあたるカメリーオ族の集落を襲っているらしい。

 カサンドラが“ 濡れ銀 ”を追っているなら、きっと其処にいる!

 カサンドラがいるなら“ 濡れ銀 ”は大丈夫だ。

 じゃあ、あたしが行くべき所は――――


「あたし、行かなきゃ!」

「何処に行くと言うのだ? 話を聞いていなかったのか? ペントーサ様は既に人間となり強大な力を手にしたのだ。もはや誰も敵うまいよ」

「そんな奴、すぐ倒せる。カサンドラの方が、絶対強い!」

「貴女の師匠だったか……、エルカ族はどれほど強くなっていると言うのか……、もしもそうならば、存外、亜人は……」

「早く、行くよ!」


 話している時間も惜しい。

 強力な力を得たネビ族はもう既に各部族に進行を開始しているはずだ。


 あたしは全力で地を蹴り、その場所へ向かってたのだった。





◆◆◆





 カレオちゃんに連れられてやってきました、“ 濡れ銀 ”の棲家。

 棲家と言うよりかは、巡回路かな?

 どうも“ 濡れ銀 ”さんはマグロのように常に動き回っている様なのです。

 だから大食いなんじゃないの? 燃費悪いわー。

 俺も人間だった頃は燃費悪かったけどねー。

 一日の行動が起きてパソコン向かってマウスをクリックするだけとかザラでしたから。

 なのに食う量は半端ないっていうね。

 インスタントラーメンが一食で三、四袋消えるんですよ?

 コスパ悪いわ!


 いや、今はそんな話している場合ではない。

 件の“ 濡れ銀 ”がこっちに向かって悠々と泳いで来てるんだよね。

 うん。デカぁあああイッ、説明不用ッ! って感じ。

 馬鹿でかくて阿呆みたいに長い全身銀色ナマズ。それが“ 濡れ銀 ”というモンスターだ。


 いやぁ、デカイってのはそれだけで脅威だよね。

 いやホント、人間がクジラと殴り合いして勝てるかって話ですよ。

 あ、海中でね? 陸上だったらクジラさんは自重で潰れて死んでしまいますので。

 でも陸上どころか空中を泳ぐクジラがいて、しかも魔法も物理も通さない皮膚持ってて、尚且つ動きが早いって、そりゃもう通常ボスどころか大型狩猟モンスターレイドボスでしょうが。

 四人パーティー必須ですよ、これ。

 ちょっと私、大砲の玉とバリスタ集めて来ますね。

 いや此処には無いんですけどね。


「つ、強きお方ぁ、ほんにもう、頼んます! ワタスはここら辺で、失礼しますべ!」


 カレオちゃんは、脱兎のごとくもと来た道を戻っていってしまった。

 ……凄い速さだ。

 仲間の待つ遺跡に行ったんだよね? そこまでは確認できないけども、この場に居られるよりかはマシだな。うん。

 今の俺の《ステータス》は赤角熊の骨を『骨融合』した時とほぼ変わっていない。

 少しだけなら、修行で上がったけど。





《ステータス》

名前:カサンドラ・ヴォルテッラ/菅野 照彦

種族:ブラックスケルトン

Lv.11

HP:1420/1420

MP:2760/2760

SP:2300/2300

攻撃力:2630+526

防御力:993

素早さ:6790


◇スキル

『不死属性』『魔力自在』『思考加速』『骨融合』『無手の天才』『足掻く』『中級鑑定』『言語理解』『覗き見』『王の威圧』

『呪術』『邪気』『練気』『剽悍無比』『勇猛無比』『激怒』

『幸運』『根性』『無茶』『物理抵抗(中)』『HP自動回復(小)』『念話』『指導者』

『闇魔法』『王の咆哮』『煉獄火炎』

『闇吸収』『恐怖耐性』『火炎無効』『毒無効』『麻痺無効』『睡眠無効』

『進化条件解放』



◇称号

【転生者】【重度修行中毒】【融合魔獣】【ユニークファイター】【教え導く者】【恐怖の体現者】【お客様はクレーマー】【王種殺し】





 一番変わったところは『物理抵抗(小)』が『物理抵抗(中)』になり、『HP自動回復(微)』が『HP自動回復(小)』になったということですかね。

 微々たる変化かと思ったら、なかなか大きく貢献してくれているのよ、これが。


 さて、目の前に迫っている“ 濡れ銀 ”さんの《ステータス》はどんなもんかな?

 赤角熊には効かなかったけど、今の俺ならば“ 濡れ銀 ”にだって『覗き見』が出来るはず!





《ステータス》

名前:濡れ銀(仮)

種族:レッサーバハムート

Lv.320

HP:14500/14500

MP:6300/6300

SP:56000/56000

攻撃力:32050

防御力:74260

素早さ:3200


◇スキル

『悪食』『貪婪』『貯蓄』『業躯』『欠損再生』『魔力感知』『匂い感知』『高速思考』『堅牢』『飢餓暴走』『HP自動回復(極限)』『休眠』

『物理抵抗(極限)』『魔法抵抗(極限)』『攻撃反射』『炎無効』『氷無効』『状態変化無効』『エネルギー吸収』『エネルギー変換』



◇称号

【劣等神獣】【食らう者】【満たされぬ者】【神出鬼没】【王種】【王種殺し】【恐怖の体現者】【亜人殺戮者】【人類の天敵】【災厄の象徴】




 うぉおおおお!

 見ーれーたーッ!

 見なきゃ良かったぁーッ!!


 《ステータス》の開きがスンゴイわぁ。

 勝ってるの素早さしかないわぁ。

 しかも防御特化のモンスターかと思ったら、回復盾だったでござる。

 魔法こそ持っていないものの、ダメージは通らず、その分のエネルギーは吸収されるわ跳ね返るわ、攻撃した方が馬鹿を見るという仕様。

 なんだこれ、どう倒せというんだ?

 そして称号の【劣等神獣】と【王種】という文字。

 んんん? 赤角熊さんは確か【王種】オンリーでしたっけ? いや、見てないから予想に過ぎないんだけども。

 あれれー!? コイツ赤角熊より格上だぞぉー?

 やっべー、ゲッコ族さん達の前で大見得切っちゃったけど、これ、いちスケルトンにどうにかなるモンじゃ無くない?

 下手に手を出して怒りを買うより通り過ぎるのを待った方が良いって、絶対。


 うーむ、でもカレオちゃんに倒してやるって言っちゃったしなぁ。

 吐いた唾は飲めんぜよ。


 仕方無い。こんな裏ボス性能のモンスターだって偉大なる創作物の先人達は倒してきている。

 うん、多分。

 今はちょっと思い出せないだけで、きっとそんなストーリーもどっかにあったはず。

 えーっと、でかくて再生力半端なくて攻撃がほぼ通らない相手の倒し方……。


 ひぃ、ヤバイヤバイ!

 焦って頭が真っ白になってきた。

 ど、どうする!? どうするよ俺!?



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