33話 3分クッキリング
カレオちゃんに連れられてたどり着いた場所は、廃墟だった。
いや、廃墟、ではないか。
廃墟ってのはボロボロになった使われていない建物が放置されていることだもんな。
ここは廃墟というよりも、ただの空き地だ。
かつて村であった場所は、僅かな残骸がそれを辛うじて伝えるだけだ。
ここに村があったなんて誰が信じるだろう?
人の気配もない。生きている、という雰囲気が何も感じられないのだ。
「ここが。君の村なのか……」
「そんです、バケモンがこんなにしちまいましたけんども、本当は綺麗な場所なんです」
そうだね。きっとそうなんだったのだろう、ということが分かるよ。
家が建っていたのだろうと思われる場所の回りには浅い川が幾つも枝分かれして流れ、木漏れ日を反射してキラキラと光っている。
木々に覆われて薄暗い土地が多いこの森の中で、太陽の光が差し込んでいるということだけでも充分貴重だ。
苔のような植物が一面に繁茂し、柔らかな感触が感じられる。
平和なところ、だったんだろうね。
ここにバケモノみたいに大きな魚みたいなモンスターが現れた。
そのせいでこんなになってしまったのか。
どれだけデカければここまで徹底的に村を壊せるんだ?
まるで根こそぎ食っちまったかのような有り様だ。
カレオちゃんの話から察するに、ここを襲ったモンスターは“ 濡れ銀 ”で間違いないだろう。
というよりもその特徴に合ったモンスターを“ 濡れ銀 ”しか知らん。
ネビ族の集落からも離れてしまったし、ここに“ 濡れ銀 ”が居るならばネビ族もカメリーオ族も救うことができて一石二鳥だ。
む、少し不謹慎だったかな。
まぁ、もうここまで来てしまったんだし、取り敢えずは此処のモンスターを倒すしかないだろう。
ヤディカちゃんの所に早く戻りたいし、出来る限り素早く仕留めたい。
もちろん、相手を甘く見るつもりはないが。
「早速で済まない。そのモンスターが何処に居るか分かるか?」
「へぇ、ワタスが逃げ出す前は村の回りを泳いどりました。けんども、モンスターのとこさ行く前に、皆のトコさ行ってもいんですか?」
あぁ、村の人は避難してるのね。
じゃあ顔だしておかないとお互い安心できないよね。
それくらいは構わないさ。
しっかり頷いておきます。
「ありがとうごぜぇます! ほんに、すぐ其処なんで!」
カレオちゃんは嬉しそうにぴょんぴょん跳ねて走り出してしまった。
なんか、最初はオドオドしてる子だと思ったけど、本当はずいぶん元気な子だったんだなぁ。
てか、周囲にモンスターが居るかもしれないんだから、少し落ち着きなさいよ。
呼び寄せてしまっても知らんぜ。
フラグを起ててみたが、実際モンスターが来るということはなく、カレオちゃんと俺はカメリーオ族が避難しているという遺跡の中に来ていた。
えぇ、遺跡ですよ奥さん!
こいつァ浪漫だぜ……!
もしかして、これって探索出来ちゃったりするんですか!?
やっべーテンション上がるわ!
奥にダンジョンとか無いのかな?
地下にもぐって行けば行くだけ強力なモンスターが出てくるような、最下層が設定されていない不思議なダンジョンとかないですかね!?
スケルトンだから最悪食べ物も要らないしね!
どこまでも潜っていけるよ!
やっぱ異世界に来たならダンジョン探索だよねー。
モンスター転生みたいなダンジョンの底辺から成り上がる話とか大好物でした。
まぁ、現状自分がモンスター転生状態な訳ですが。
今更だけどおっかしーなー、俺って死後転生というか、ショックで前世の記憶を取り戻す系の転生を選んだはずなのに、蓋を開けてみたら人外だもんなー。
文句言っても鍛えた肉が戻ってくるわけではないので、これ以上は止めときましょう。
今の俺はスケルトン。
これで強くなっていかなければならないのです。
きっと俺じゃなくて師匠がスケルトンになってしまったとしても、変わらず鍛え続けただろうしね。
うん、絶対そうなってただろうし、下手をしたら『骨融合』というズルを使って飛躍的に強くなっている俺よりも、更に高みに至っている可能性すらある。
そういえば、俺って最近修行、というか強くなることに対するハングリーさが欠けていた気がする。
強大な敵であった赤角熊を倒してから、自分の中で満足してしまった部分があった気がする。
いかんな、いかん。
俺は強くなりたい。
師匠を超え、世界最強の頂きに登り詰めてみたいのだ。
常在戦場を心掛けていた師匠に比べて、この弛み具合はなんだ!
呼吸ひとつ、動作ひとつでさえ己を高める鍛練に成り得るのだ。
くそ、なんと勿体ない時間を過ごしたのか!?
いや、今からでも遅くない。
高めるのだ! 己自身を!
まずは呼吸!
十分間息を吸い続け、十分間息を吐き続けよう。
コォオオオオオオオ……!
俺って呼吸してないけど。
魔力で作った筋肉だって鍛えればより強く、しなやかになる。
ならば本来呼吸が必要でないスケルトンでも、呼吸法を修行に取り入れることは決して無駄ではないはず!
出来る出来ないじゃない、やるかやらないか、だ!
「強きお方、話をしても宜しいでしょうか?」
あ、ごめん。また話聞いてなかったわ。
カメリーオ族の長って人が申し訳なさそうに俺を伺っている。
済まんねぇ、考えに没頭しちゃう癖があってねぇ。
どうぞどうぞ、話してください。
「我々の村を襲ったモンスターは“ 濡れ銀 ”で間違いありません。ですが、本来“ 濡れ銀 ”は我々の村に来ることは無かったはずなのです!」
カメリーオ族の長さんは若いね。
エルカ族の村長は、今はゴムでも詰まってんのかってくらいの筋肉の塊だけど、前は背の小さい爺さんだった。
それに比べると、カメリーオ族の長さん、まだまだ青年って感じだよ。
カレオちゃんは何故か仲間のところに戻らず、俺の横に控えている。
カレオちゃんにも家族がいるんだろうから、会ってきていいんだよ?
巨大なモンスターから逃げて一人でネビ族の集落まで来たんじゃないか。
もうゆっくり休んでおきなよ。
後は俺がやっておくからさ。
「“ 濡れ銀 ”は現れてから同じ場所を回り続ける性質を持っております。そして、腹が満たされると何処へともなく消えるのです。だから、ネビ族の村の近くに現れたなら、ここまで“ 濡れ銀 ”が来るわけないのです!」
ふむ、“ 濡れ銀 ”は回遊魚みたいなもんなのね。
それが本来通るはずのないルート通っているのがおかしい、と。
どうやら族長さん、何かの関与を疑っているようだね。
候補はネビ族、俺、もしくはまだ見ぬ第三者かな?
まぁ、俺が犯人じゃないことは俺がよく知ってるのでね。
“ 濡れ銀 ”のルート変更? カーナビじゃあるまいし、そんなん出来ませんわ。
だったら殴り飛ばして動かす方が早いよね!
「何の懸念があろうと、私は“ 濡れ銀 ”を討伐するために此処に来たのだ。私は私の出来ることをするまでだ」
カメリーオ族の皆さんがざわついた。
そうだよねー、俺って色黒なスケルトンだもんね。
《ステータス》も分からないスケルトンが強いとか言い出しても、そりゃ信じられないわ。
でも、カレオちゃんが必死に助けを連れてきたってことだけは評価してあげてくださいね。
俺も頼られた身として、全力を尽くしますから。
「貴方は、“ 濡れ銀 ”を倒せると言うのですか?」
「どうかな。やってみなければ分からない」
結局、そのモンスターの強さが分かってないので、滅多なことは言えないよ。
物理も魔法も効きづらいってことは知ってるんだけどねぇ。
本当にそれだけなら、やりようは幾らでもあるし。
おぉ! 偉大かな故郷の文化よ!
人の想像と妄想と空想の限りを尽くした2次元達よ!
如何なる状況も既にその世界でシミュレーションされたものであれば、恐れるものではないのです!
「……自信が無いのですか? 腕試しのように考えられては困ります! 我々は、存亡の危機なのですよ!」
んんん、危機的状況で気が立ってるのは分かるけど、助けに来たって言ってる相手にそれは無いんじゃないかい?
俺も不安にさせるようなこと言って悪かったけど。
「村長! こん方ぁ強さ知らんから、そう言えるべさ! こん方は襲い掛かるモンスターなんぞ歯牙にもかけず追っ払っちまう程強いべよ!」
おぉ、カレオちゃんからの援護射撃。
信じてくれるのは嬉しいよ。それじゃ、とことん喜ばせてやらないとな。
「カメリーオ族の長よ、不容易な発言を詫びよう。“ 濡れ銀 ”は必ず倒す。この子がすぐに村に戻れるように、な」
ぽん、とカレオちゃんの頭に手を置く。
壊された村の残骸を見ていたカレオちゃんは寂しそうだった。
子供にそんな顔をさせちゃいけない。
それが“ 濡れ銀 ”とかいうモンスターの所為だと言うならば……、まずは、その怪物をぶち殺す!
「貴方の気持ちは分かりました。ですが、本当に貴方は強いのですか……? 私にはどうにもそのように思えないのです」
あ、これ力を見せろっていうパターンや。
やだやだ面倒。それに時間も無い。
そんなことに拘わって“ 濡れ銀 ”を放置するのも、ヤディカちゃんの所に辿り着くのが遅れるのも許容できない。
こんな流れはサクッと切りましょう。
ブラックスケルトンの3分クッキリング!
まずは、腕に魔力を集め、固めましょう。
出来る限り沢山がいいですね。
この時大切なのは、固めすぎて小さくしないことです。骨が耐えられる限界というものがありますし、大きい方が相手に与える印象も大きくなりますからね。
次に手の形に整形し直します。
殴るのですから、手の形にするのが一番イメージと重なり易いんですね。魔法にイメージは大事ですから。
ここでオプションで『魔力感知』を持っていない人にもしっかりと魔力が見えるように意識して濃くイメージを表します。
こういう一手間が喜ばれる秘訣ですよ。
さぁ、そろそろ完成です。
大きく、固く、そそりたつガントレットが出来ましたね?
ではここに『勇猛無比』で威力増加を加えます。全体に馴染ませる必要はありません。実際に殴り付ける先端部分だけでいいでしょう。
残りの部分は殴った反動を吸収する防具の役割と、ハッタリですので。
更に『魔力自在』で魔力自体を発光させちゃったりすると、更に印象が良くなりますよ。
ほら、カメリーオ族の皆さんが声を失っていますね。言葉もないほど感動しているようです。
最後に【恐怖の体現者】をオン『王の威圧』をオン。
さぁ、実食です!
「お、お止めください! もう充分でございます! あなた様の実力は充分骨身に沁みました!」
壁でも殴って威力を見せようと思ったけど、いつの間にかカメリーオ族の皆さんがDOGEZAして俺を拝んでいる件。
え、どうした、そんなに怖かったかい?
いやいや、これって費やしたエネルギーの量で言えばエルカ族の子供たちと鬼ごっこするよりも低いのよ?
マジか、カメリーオ族も弱いんだなぁ。カサンドラ・ブート・キャンプ以前のエルカ族を思い出すよ。
……その内カメリーオ族も鍛えに来るか。
で、何故か得意そうに胸を張っているカレオちゃん。
ヤディカちゃんよりも大きいな……。
いや、何がとは申しませんが!
ヤディカちゃんは種族的にそうなんです!
そもそも彼らはソコが大きいことが魅力に繋がる文化じゃないんです!
あれ、でも俺が巫女さんの胸を見てたとき、ヤディカちゃん若干不機嫌だったな。
喧嘩の忠告にわざわざ毒液吐いたくらいだし。
……うん、ヤディカちゃんの前で女性の胸に見とれることは控えましょう。
止めようとは言えない!
だって心は男だもの!
「分かったべか! これがこの方の実力だべよ!」
鼻息荒くカレオちゃんが叫んでいます。
なんで君が自慢に思うんだ?
いや、まぁ、いいけどね。
すいませんが、さっさとモンスターの所に案内してくれませんかね?
◆◆◆
酷いこと、言っちゃった……。
とぼとぼと一人で森を歩きながら思う。
そう、あたし、ヤディカ・エルカは現在一人ぼっちだ。
理由は、あたしが子供みたいな癇癪を起こしたから。
自分自身は強くなったと思っていた。
毒を調合出来る種類が増え、薬まで作れるようになり、弱点を克服するために新しい技を習得し、あのカサンドラから組手で1本取ったのだ。
これでカサンドラの力になれる
カサンドラに守られてばかりの子供じゃないんだ!
そう思っていた。
自惚れていた。
カサンドラはもっと強くなっていたのだ。
あたしが1つ強くなる間に、カサンドラは10歩以上先を進んでしまう。
追い付きたくて横に並びたくて、必死に頑張っても、カサンドラは振り返らずに強くなっていってしまう。
置いていかれる。
そう感じ始めていた。
カサンドラは、きっといつか何処かへ行ってしまう。
そんな予感があったし、カサンドラ自身がそのことを前提に動いているように見えた。
その時に置いていかれたくない。
一緒に戦えるくらい強くなりたい。
このままじゃいけない。
もっと、もっともっと強くならなきゃ!
だから、カサンドラへの依頼に着いてきたのに、カサンドラはあたしを気にして守ろうとするばかりで、あたしを戦士として見てくれ無かった。
甘えさせてくれるのは嬉しい。
正直に言って、その優しさに依存していると思う。
お父さんにもお母さんにも会えなくて、一人で寒い洞穴に居たとき、カサンドラが優しく言葉をかけてくれたのがどれだけ嬉しかったか、カサンドラはきっと分かっていないだろう。
でも、甘えたままでいて良いわけがない。
あたしは戦士。
その思いがあたしをあたしとして立たせている。
甘えたままでいることは、あたしの矜持が許さない。
カサンドラは、あたしが普通の女の子として生きることを望んでくれているのだと思う。
私が強くなろうとしたり、戦おうとしたりすると、それとなく遠ざけるから、よく分かる。
でもあたしは、わがままかもしれないけど、その思いやりが嫌なのだ。
あたしには戦うための力がある。あたしはまだまだ強くなれる。
甘えたい気持ちもある。カサンドラに受け入れて貰えて嬉しかった。
そんな気持ち全部ひっくるめてあたしなんだ。
だからあたしは、カサンドラあたしは戦えるんだってことを見せなければいけない。
だからあたしは、モンスターを、“ 濡れ銀 ”ってやつを倒さなきゃいけないんだ。
そんなことを考えながら歩いていたからだろう。
あたしは、周囲に誰かが居ることに気が付くのが遅れてしまった。
首の後ろが泡立つような感覚。
戦士として戦ってきた勘が言っている。危険が迫っている、と。
「……ッ!」
第六感に逆らわず横っ飛びに跳ぶのと、あたしがいた場所に鉄の棒が降り下ろされるのは、ほとんど同時だった。
「あれー、おかしいな。外れたよ」
「だから一人でやるな、と言ったんだ。馬鹿め」
「いやいや兄貴、このカエルがなかなかやるってことだぜ」
鱗が擦れ合う独特の移動音。
シュルシュルと小さく吐き出される呼気。
見るまでもない。
この背筋に痺れが走るような嫌悪感。
ネビ族だ。
「……何?」
距離を取り、ネビ族の襲撃者達を視界に入れる。
1、2、3……全部で3人。
武器は全員短い鉄の棒のようなものを持っている。
殺傷能力よりも、行動を封じることに優れた武器だ。
こちらを無力化して捕らえるつもり?
「なぁお前、カエルのくせに強いね! 女だし、きっといい点付くよ!」
「ふん、まぐれだろう。所詮はカエルだ。取るに足らん」
「同感。さっさとゲットして次行こうぜ、次」
いい点? ゲット?
やっぱり、コイツらはあたしを殺さないで捕まえようとしているのか。
まるで遊びのような感覚で。
でも、どうして?
ネビ族とエルカ族の仲は最悪だけど、それでもこんな遊戯のように狩るような関係じゃない。
何故こいつらはあたしを獲物として見ているの?
「俺ら、サリーラガ兄弟! 三男のルガラ・サリーラガでっす!」
「んだよ、名乗るの? こいつそんなに強いか? まぁいいぜ、俺は次男。リガラ・サリーラガだ」
「やれやれ……、ルガラめ、面倒なことを。サリーラガ兄弟長兄、ラガラ・サリーラガだ。ネビ族が名乗る意味は知っているか? カエル」
……知っている。
ネビ族の戦士が名乗る時、それは相手の強さを認め、決闘を申し込む時だ。
自分の名誉と名を重んじるネビ族が名乗ったとき、その決闘を取り下げることは出来ない。
例え相手にその気が無く、戦うつもりがなくとも、ネビ族にとっては名乗った時点で決闘が成立していると見做すのだ。
最初にこのネビ族の三男坊とやらが“ サリーラガ兄弟 ”と名乗ってしまったので、こいつらは兄弟として決闘に参加することになってしまっている。
エルカ族と比べて身体能力で遥かに勝るネビ族と決闘? しかも3人同時で?
勝てるわけがない。
ネビ族は蛇の特徴を持った亜人。一人一人が強力な毒を有し、魔法に優れ、武器術にも精通している。
そんな奴等が3人もいるのだ。
いかに戦士とはいえ、エルカ族が一人で勝てる相手ではない。
カサンドラに、会う前だったならば。
少し、笑ってしまう。
強い、絶対に勝てないと思っていた相手の、なんと小さいことだろう。
毒が使える? 魔法に詳しい? 武器を巧みに使う?
それだけ?(・・・・・)
「一斉に、来てもいいよ」
あたしは知っている。
毒も、魔法も、武器も、簡単に捩じ伏せてしまう強いスケルトンを。
カサンドラに比べて、こいつらはなんと頼りないことだろう。
心配さえしてしまう。
大丈夫? 戦ってみてもいいけど、死なない? 壊れない?
毒、押さえ気味の方がいいよね。
「……ねぇ兄ちゃん、このカエルさ、ちょーっと調子に乗ってない?」
「あぁ、ルガラの攻撃をまぐれで避けたことで舞い上がっているのだろうな、不愉快極まる」
「いいじゃねぇかよ、3人で来いっつってんだからよぉ! 一瞬で擂り潰してやんぜコラァ!」
カサンドラなら、実力差をサッと見極めちゃうと思うんだけどな。
『覗き見』とかいうスキルのお陰で相手の《ステータス》が見えるって言ってたし。
あたしも、カサンドラとおんなじスキルが欲しい。
こんどスキル習得の修行に付き合ってってお願いしてみよう。
……その前に、酷いこと言ってごめんなさいって、謝らなきゃ。
なのに、なんでこの人たちあたしの邪魔するの?
あたし、モンスターを倒して、カサンドラの所に行きたいの。
謝って、認めてもらって、ちゃんと仲直りしたいの。
だから、あなた達……。
「邪魔だから、早くどいて」




