仲良くなれますように
今日は移動になった支部への出勤初日。変人が多いと噂のこの支部、と言っても大幅な人事移動がありこの支部から中央に、中央からこの支部にと人員の交換みたいなことがあったらしい。変人の濃度が下がるといいけど…同期も変なやつだったらどうしよ…。僕の周りにはいなくて誰が一緒に配属されるか知らないんだよな。
そうこう考えてるうちに支部の入口。
窓ガラスでサッと身だしなみを確認。
新しい制服はぴったりで身が引き締まる。最初からつまづきたくないし、第一印象が一番肝心!!大きな声でしっかり挨拶しないと。
「おはようございます!本日からハイナン支部の所属になりました 澄 です!至らないこともあるとは思いますがご指導よろしくお願いします!!」
ありきたりだが一応昨日しっかり考えたフレーズを噛まずに言えた。
「お〜。えらい元気なのがきよったな〜w
顔上げぇ、俺は藍斗、一応指導係になるからよろ
しくたのむな〜」
少し訛りのあるがたいの良い先輩がお出迎え。いい人そうで一安心。
「うみちゃん〜!」
藍斗さんが誰かを呼んでる、同期か?それとも先輩か?
「はいはーい、おや?もうこんな時間か!失礼、は
じめまして白湖です。あんまりこの支部後輩が入
らないから来てくれて嬉しいよ!これからよろし
くね!部屋まで案内するねーついてきてー」
「は はじめまして!!澄です!よろしくお願いし
ます!」
海白さんがどんどん廊下を進んでいってしまうので慌てて挨拶してついていく。よかった先輩はみんないい人そう。
「はい、ここがえーと…」
「澄です!」
「そうそう澄くんの部屋!ごめんね人の名前と顔覚
えるのが苦手で…でも絶対にすぐ呼べるように頑
張るから!」
「全然気にしないでください!何人もいっぺんに入
ると大変ですよね」
「いや〜もう事務の子たちはほぼ諦めモードだよ、
一応直属の後輩たちだけでも覚えたいんだけどね
ーっと、ごめんね駄弁っちゃった。荷物届いてる
から終わったらさっきの談話室きてなー」
そう言っていま来た道を戻っていく海白さん。この感じだとまだ他の子は来てないのかな。でも良かったお二方ともいい人そうで。同期とも仲良くなって楽しいハイナン支部生活が始まる予感がする!
「…〜俺は藍斗!よろしゅうな〜」
!藍斗さんが挨拶してる声がする。
早速同期が来たみたいだ。
僕は急いで荷解きを済ませて談話室へと向かった。