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因果応報

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


どうにも昔から、直属という言葉に欠片も縁がない。先生しかり、土地しかり、所属しかり。入ろう物なら私を徹底的に遠ざけにかかる。そういや中学、高校時代は担任以外の先生に懐いた。何処に行くにしても地元には居着かな無かったし、交通費かけても他の土地の敷居を跨いだ。所属だって、大元から切り離されているし。

別に嫌じゃないけど。基本的に優しくしてれたし。受け入れてくれたし。……意地悪……しなかったし。ただ、自分が情を向けた相手にさえも、こうも遠ざけられるのは、一種の性なのかも知れない。


ある日の事である。昔懐かし下町の空気が好きで、ある街を訪れた。御籤は凶だった。それが揚げ菓子を買おうと列に並んだら、無愛想にも『売切れだ』と返された。そこに並んでいるのに。極め付きは道を歩いていたら、走ってきた自転車に引かれかける始末。その後も不運が続いた。一度ならばまだ大丈夫。気の所為で済んだ。けれどもこんな事が二度も三度も起こるならば、それは……。

――そんなに私の事が嫌いですか? 敷居を跨いだ瞬間に、殺しにかかる程、大嫌いですか?

私がそう問い掛けると、神々は必死に首を振った。抱き締めて下さる方も、周りにある全ての者を使って断固否定して下さる方もいらっしゃった。だからきっと土地神が私を嫌いなのだと感じた。きっと過去世からこの街に住んでいて、その時からの因縁なのだと。だって元々直属から嫌われる生き方をしているから。

……ふん。別に気にしてない。御祭神は別の神社仏閣にもいらっしゃるし、揚げ菓子だって行きつけの所がある。一度の縁で私を甘やかして下さる土地だってある。

今日もその土地に来て、ただただぼんやりと空を仰いでいた。居心地が……良い。数回しか訪れていないけど、木々が多く、日陰を作っている所が良い。ずっと匂いを嗅いでいたい。……嫌われないと良いな……。あの土地のように。

――興味のない相手に嫌われるのは、どうでも良い。自分の所為に出来る。でも愛を向けた相手に嫌われるのは、物凄く怖いでしょう? 些細な事でも直ぐに『嫌いだから意地悪する』という言葉で片付けてしまう程。

脳裏に響く穏やかな声。それから軽く頭を撫でられた気がした。

……あぁ、怖いのは……愛してしまったからか。愛してしまったから、嫌われるのが怖いのか。そして怖さの自己防衛故、相手のせいにしてしまうのか。

――もう少し……自業自得、因果応報という言葉を受け入れる準備をします。

本当に相手から嫌われて、縁を切られているのか。という命題です。


結構、因果応報、自業自得って奴で、感じ方変えればご縁がないところでも嫌な事あったんじゃないかと。

ただ好きになってしまったから神経質になってる。

そんな感じかと。

(好きな相手から挨拶返されなかった。もしかして嫌われた!? みたいな。

自分の声の小ささとか、相手がそれどころじゃ無かったとか、そういう事、好きになると飛ぶんですよね。

夢中になり過ぎて)


まぁ、私はそれでも嫌われてると思いますけど。

殺しにかかるって、相当ですよ。

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