Part 1-3 לגיון הגרזן ゲラセンの悪魔
Armored Reconnaissance Unit 1st Company 6th Squadron 1st Cavalry Regiment 1st Armored Division Ⅲ Corps Army Commands US.Army Company Training Ground Fort Bliss, TX. 19:27 Jul 13 2019/
NDC HQ.-Bld. Chelsea Manhattan NYC, NY. 21:30
2019年7月13日19:27 テキサス州フォート・ブリス アメリカ陸軍 陸軍コマンド第3軍団第1機甲師団第6戦隊第1騎兵連隊第1中隊機甲偵察部隊の演習地/
21:30 ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン チェルシー地区NDC本社ビル
レオナルドDRS社のIBAS──高解像度高精細カラーデイカメラ&バイオキュラーディスプレイの直視型光学系が捉えるサーマルイメージを見ながらM3A3BFISTブラッドレー騎兵戦闘車の車長のヴィンス・コルケット少尉は偵察・監視・目標捕捉任務のため偽装した仮想敵軍──赤軍の車輌や兵士を荒れ地に捜していた。
フォート・ブリスから北東東へ54マイル──標高7280フィートのウインド山を中心とする複数の山が集まる小規模な山岳地帯が荒れ地にある。地形は中東へ派遣する陸軍演習に適した地でありその西へおおよそ22マイル西の地域の州境で陸軍機甲偵察部隊の2小隊が中規模の演習に着いていた。
想定される敵部隊は東5マイルに侵攻しており、必ず斥候を送り込んでいるはずだった。
工兵が掩蔽壕を構築する時間的余裕はなく荒れ地ゆえ偽装ネットをかけても戦闘車輌は隠れ様がなかった。だが敵の兵士は巧妙に身を潜めこちらの偵察部隊と規模を捕捉しようと探っていると考えるべきで隈無く捜す必要がある。
それでも半時間、赤外線帯域でくまなく2分の1マイル四方監視してもまだ怪しいものすら見つけられないでいた。
展開したどのブラッドレーも敵発見を指揮車輌に入れてない。敵部隊が迂回して侵攻している可能性を考慮に入れ移動するかを考え始めたその時だった。サーマルイメージの一部分で白くハレーションを放つ15フィートほどの半球が現れヴィンス・コルケット少尉は何なのだと砲手のテレンス・オールダム曹長に尋ねた。
「テス、何だと思うか?」
「少尉、暴発でしょうか?」
「いや、火花が散ってない」
コルケット少尉は食い入る様に画面を見つめ判断しようとする矢先その熱源が吸い込まれる様に縮体しぼやけた荒れ地の夜景に戻った。
「少尉、なんですかありゃ!?」
ヴィンス・コルケット少尉は1920x1080のサーマルイメージ画像をデジタルで4倍に拡大しその熱源とは思えない何かを見定めようとした。その寸秒、それが立ち上がった様なシルエットに彼は顔を強ばらせた。
距離から高さ10フィート(:約3m)ほどもあると彼は判断したそれが肩を──肩に見えるものを揺すり動きだしその何かはゆっくりと周囲へ頭を──頭と呼べるならのものを振り向けそのシルエットから一角の如きものを頭から伸ばしているのがわかった。
「距離を間違ってないか?」
「アイセーフレーザーで220ヤード。少尉、ボギィこっちに向かって来てます。距離200を切りました」
「ひっくり返してもエイブラムスには見えんな。だが人に────」
荒れ地の温度よりも低かったその暗いシルエットの両側に下げた両腕が急激に白く豹変しだすとロープに似た太さ変わらぬ真っ白にハレーションを放つ鞭が垂れ下がり地面に引き摺り始めた。その先が落ちているブラッドレー騎兵戦闘車の走輪ほどの大きさをした岩に触れるとその岩石が中間でパックリと左右に分かれ倒れた。
「まずい────まずいぞ! 曹長、793のままブッシュマスターで直前の地面に5秒威嚇射撃! コンラッド! 命じたら最大速度で後退!」
コルケット少尉は砲手オールダム曹長に敵意剥き出しのその何かへ訓練用トレーサー弾でに警告射撃を命じ、マイクで左前部の運転席に座りH型のハンドル握りしめる操縦士のコンラッド・マシューズ1等兵へ背後が開け障害物や兵士らがいないのを承知で全速後退待機を命じた。秒3発の軽快な25ミリ砲の射撃音が響きリンクが転がり落ちる軽い音が重なった。
サーマルビジョンに訓練用曳航弾の間延びして揺らぐ発光弾道が映り、曹長の射撃は優秀でその近づく何かの前方20フィートに砲弾が集束し幾つかが跳弾の不規則な残像を残した。
警告を無視してその何かがさらに距離を詰めてくる。
「少尉! ボギィとの距離140!」
オールダム曹長がレーザーレンジファインダーの距離を読み上げコルケット少尉は仮想敵が明らかに損害を狙った武装をしている事で実弾への切り替えを迫られ指揮車輌へ無線通信を入れた。
「こちらハウンドドッグ3、こちらハウンドドッグ3、ポイント5736で敵意を持った何ものかと接敵! 交戦許可を求む! オーヴァー!」
『こちらハウンドドッグ・リーダー──何ものかとは何だ!? オーヴァー!』
「わかりません! 体高10フィート強! 武装は熱源を放つ鞭みたいなものです! 転がっている岩を簡単に断ち切り──!? 小隊長! 迫って来ます! 交戦許可を!!」
『許可する! ただし被害を最小限に留めよ』
被害を最小限ってあれのか!? と少尉は困惑しオールダム曹長に命じた。
「曹長、792を──装填しろ」
命じられオールダム曹長はデュアルフィードシステムのクラッチを操作し訓練用弾の弾帯から即座に高爆発性焼夷弾──M792の弾帯に変更し顔を振り上げレーザーレンジファインダーの値を読み取った。
90ヤード(:約82m)を切った何かを狙いIBASの自動照準が定まらず曹長はマニュアルに切り替えガンコントロールスティックのトリガーに指をかけ闇の中に立つシルエットに照準を合わせ怒鳴った。
「少尉! いつでも射撃可能!」
50ヤードを切った寸秒、その両手に下げた高温発熱する鞭の1つを振り上げハレーションの帯が波打ちシルエットの肩の後ろに踊った瞬間だった。
そのシルエットに横様に25ミリ口径のタングステン合金ペネトレーターの弾丸が毎秒4212フィート(:約4622km/h)の高速で数発命中し赤いトレーサーが複数周囲を飛び抜けた。
コルケット少尉は900ヤード南東にいる同じ偵察小隊のハウンドドッグ2だと気づいたのと同時にその何かのシルエットが低くなり2条のハレーションの残像を残し跳び消えた。
コルケット少尉は急いで砲塔を右に旋回させ遠方の僚機を探そうとした瞬間、暗闇に爆炎が広がり見え驚いた。
「こちらハウンドドッグ3! ハウンドドッグ2が殺られた! 交戦中のハウンドドッグ2が吹き飛んだ!!!」
何ものかが跳躍し僅か数秒でM3ブラッドレーが屈した事になる。追加装甲を纏った偵察装甲車が主力戦車の翼付き鉄鋼弾を喰らった様にだ!
問いかける無線通信を無視して彼は敵が一瞬で900ヤードを跳び移動したと思った。ならその敵が再び瞬時に戻る事が少尉には容易に想像できた。シルエットしか見えない敵だが両手に下げた熱帯びた鞭ははっきりと見える。見えるなら撃ち込めると彼は傍らの曹長に命じた。
「テス、ジャベリンで応戦する! 奴さんが空中に上がったら鞭を狙え! コンラッド! 全速後退だぁ!」
カミンズのターボ付きヂーゼルが咆哮を上げ逆転したトラックベルトが暗闇に砂塵を巻き上げたまさにその時だった。
M3A3BFISTブラッドレー装甲偵察車輌後部の偵察兵が乗り込むスペースが真っ赤な火花散らし斜めに切れ落ちた。
思考共有が取れているのをそれぞれは確認し展開した。
場所は比較的に気温が高く熱線輻射抑制機能は楽な仕事ができ他に能力を分配できるとそれぞれが同時に思った。
それぞれが北と南と西に侵攻する。
思考共有機能がそれぞれに起きる事を同時に理解させることで不慮の対応は想定機能の範疇を逸脱しない。
これまで9861年間で劣る事はなかった。
1つのそれが、それらの距離概念の3クルーラ(:約4.8km)を移動し原始的原住民の移動仕掛けを見つけた。続いて別な2つのそれが似通った原住民の移動仕掛けを見つけた。
不毛の原野で恒星の熱資源の感受なき時間帯に移動していない原住民の移動仕掛けが停止している理由は何かと西に向かったそれは仮定した。
休養を取っているのだと3体それぞれは同意した。
荒れ地に拡散し点在する同じ原住民の移動仕掛けは、群れを好まぬ特性を想起させたが、一部集まっているものもある。だがその群生数は少なく付近に家畜がいないので遊牧民ではないと判断した。
ではこんな場所で原住民は何をしてるのか。
疎らな荒れ地越えをする旅行者か。
巨大な集落を構築し移動仕掛けを構築するなら集落間の定期的な移動仕掛けも構築するはずだと1体のそれが考察した。
では荒野越えは何を意味する。
過酷な環境下での試練を受けているのか。
別の1体のそれが可能性を示した。
強勢警戒行動が考えられる。
即座に別の1体が思考共有してきた。移動仕掛けは動力を切らず随時単一波長の電磁波を周囲に放射し反射を計測している。これは地形測定でなく警戒を意味する。
強勢警戒にある移動仕掛けと3体それぞれは合意に至った。
3体の1体のそれ──西へ侵攻した1体が12の原住民の移動仕掛けの群集を見つけだした。
これら12は移動を続けており、疎らに位置し警戒待機する移動仕掛けとの強勢対立している集団だとそれは仮定した。
明らかに力による強勢を図る能力が原住民にあるのなら、個だけの能力でなく集団での能力に発達させている事が考察された。
脅威となる可能性を探るという狙いがありそれが3体それぞれの総意だった。
"בואו לבדוק את הכוחות המזוינים של הציוויליזציה בארץ הזאת"
(:ではこの地の文明の強勢を推し量ろう)
1体のそれが12の原住民移動仕掛けに向かい、別の1体のそれが4の移動仕掛けに向かうのを残り1体のそれが思考共有した寸秒、最後の1体のそれが2の移動仕掛けに向かい相対する事に総意した。
2の移動仕掛けの内、正体する1の方へゆっくりとそれが歩行仕掛けを駆動してゆく。一瞬で詰め寄る事のできる距離だったが、急激には間合いを詰めなかった。
脅威を受ければ容易に原住民が強勢仕掛けを発動させるであろう事は長く蓄えられた記録と統計から明らかで、蓄積にはそれが必要だった。
向かって行く最中、数回に渡り移動仕掛けから単一波長の電磁波に走査されたが、距離以上の情報は渡さぬ設計思想が他の可能性を打ち消した。
さらに間合いを200アールマ(:約183m)に詰めプラズマ・アルモラを両手首から発動させた。この力を原住民に示すために地面の岩石を両断にした直後、原住民の移動仕掛けから発する電磁波に変化があり、目前の地面に物理エネルギー投射体が幾つか飛んで来て地面に命中し乱数的に跳ねた。物理エネルギー投射体は質量エネルギーも低く、たとえ外殻に当たっても損害にはいたらない程度のものだった。
90アールマに間合いを詰めたその刹那、左横からやや質量エネルギーの高い飛翔体にぶつかられ頭部が揺らいだ。
損害情報を蓄積し移動仕掛け2の内の1から飛来した質量エネルギー投射体の7だと仮定した。
距離は895アールマ(:約818m)。
僅かな土埃巻き上げ一気に跳躍し急激に眼下に拡大するその移動仕掛け目掛けプラズマ・アルモラを振り下ろした。
広がる爆炎と同時に跳び上がり最初の1へ意識を集中させるとそれが緩やかに西へ移動していた。
それ1体は空中で飛翔偏向させると、移動する原住民の移動仕掛けの先に着地するなり両腕のプラズマ・アルモラを振り回した。
一瞬で切れ落ちる移動仕掛けの外殻を目にしながらそれ1体は残り2体のそれぞれと蓄積を共有した。
原住民の使う金属の外殻は強度と靱性が足らず、強勢手段はとるに足らない。
こいつらは────とても脆弱だ。
75で安定している。
マリア・ガーランドはルナを先に帰らさせNDC本社の社長室で先週の武器商人への襲撃で本人を取り逃がした事を悔やんでいた。
その武器商人は相手選ばず、金のためにあらゆる武器を捌いていた。その武器で誰が殺されるのかと逡巡した結果、倒す事に決めたのに狡猾な武器商人はまんまと逃げおおせた。相手がテロリストだろうと犯罪者だろうと関係ない。
潰す必要があれば容赦しない。
異世界と魔法の公表を決断して9箇月。
世の中の半数以上はそれを信じず世間は変わらなかった。国家間の諍い、宗教対立、打倒政府を虎視眈々と狙う過激者ら、社会の混乱を画策するイデオロギーは依然として存在し続けている。いいえ、多少は変わった。得体の知れない人が数多く現れる様になり、あれやこれやと頼みごとをしてくる。世の中が嫌だから別な世界に連れて行って欲しいだの、死んだ肉親や知人を生き返らせて欲しいだの願望を押しつけてくる。
国防総省の様に明確な価値観から物事を要求してくる方が御しやすいとさえ感じた。
それらすべてが時折面倒に感じている自分とは何か。
戦闘の様に明確な勝ち負け。生死がデジタルの如く実感できるならと感じるのは陰口で戦闘狂だの殺人鬼だのと罵る輩に好都合なあり方だろう。
呼吸を御して陰鬱な思索に耽っているとキーテレフォン(:ビジネスフォンの米での俗称)の液晶画面にLEDライトが灯り電子音が鳴ってマリーは左頬に回したヘッドセットのムーヴマイクに命じた。
「着信許可。ハンズフリー」
拾った音声をAIが判断しヘッドセットに回線を接続した。
「はい、M・ガーランドです」
『情報2課のエレナ・ケイツです。チーフ見て頂きたいものが』
作戦指揮室まで行くのを惜しみマリーは戦術情報データベースに情報を上げるようにレノチカに命じた。
「クラウドにアップロード。話しながら確認します。何なのレノチカ?」
『ファイルJ132021ー39ADーTXFBです。現場はテキサス州のフォート・ブリス東部ですが陸軍の演習地です』
マリーは聞きながら片手を伸ばし目前にアームスタンドで固定されたタブレットに触れアップロードされたばかりのファイルをタップすると動画画面が開いた。
いきなり暗い画面に小さなオレンジの火焔が生まれ、次いで離れた場所にまた同じ様な火焔が生まれた。何かが燃えているというより爆発して燃えてる様だと感じた。演習地ならミサイルなどの実弾演習もあり得るだろうとマリーは思った。それに夜間の衛星画像は判別が難しい。
「演習地でしょ? 実弾演習じゃないの?」
『1度ズームダウンします』
画面の小さな火焔がかなり小さくドットに近くなると、離れた場所に同じ複数の光点の集まりが現れた。それでもマリーは演習上の事だと捨てきれずにレノチカに尋ねた。
「多数の集まりがあるけれどズーミングしてみたの?」
『はい、お待ち下さい。この直後です』
彼女がそう告げ一呼吸おくとその火焔の集合体に画面の中心が移動し拡大し始めた。
今度は他の火焔が灯りとなり鎮火しかかってる対象が見えた。輪郭から兵員輸送車らしかったが米軍は古いものをよく標的にする事がある。それかも知れないとマリーが思った寸秒、その兵員輸送車の傍らに倒れている人影が見えそこにカムがズームインし迷彩服を着た兵士だと見て取れた。
「事故かしら?」
『無線交信の記録があります。再生します』
『────こちらハウンドドッグ3、こちらハウンドドッグ3、ポイント5736で敵意を持った何ものかと接敵! 交戦許可を求む! オーヴァー!────』
『────こちらハウンドドッグ・リーダー──何ものかとは何だ!? オーヴァー!────』
『────わかりません! 体高10フィート強! 武装は熱源を放つ鞭みたいなものです! 転がっている岩を簡単に断ち切り──!? 小隊長! 迫って来ます! 交戦許可を!!────』
『────許可する! ただし被害を最小限に留めよ────』
『────こちらハウンドドッグ3! ハウンドドッグ2が殺られた! 交戦中のハウンドドッグ2が吹き飛んだ!!!────』
マリーは眉根しかめた。音声状況から襲撃を受けている様だと思われたが、火焔の数から破壊された車輌はおおよそ20輌ほどになる。これがテロだとは思えなかった。陸軍にせよ海兵隊にせよ20輌ほどもの装甲車を易々とはやられたりしない。
倒れている人影は負傷した敵兵を模した人形などであり、これはやはり演習ではないのかと疑った。
だが用心するに越した事はない。
「レノチカ、基地周辺の情報収集を継続。警戒態勢は引き上げないわ」
『了解しました』
通話が切れマリア・ガーランドがファイルをもう一度再生させていると、ドアがノックされて入るように言うと中途半端に開いて淡いブロンド・スクリュウのツインテールを下げた少女が顔を覗かせた。
「なに、マレーナ? お入りなさい」
マリーが自動人形M-8マレーナ・スコルディーアにそう告げると少女が入ってきた。レパートリーを変えても今日も相変わらず何かしらの暗い色合いの派手にフリルで飾ったゴシックロリータのドレス姿だった。
「今日は見かけなかったわね。何の質問なの?」
「2274秒前から国内のネットワークに嫌らしいテラバイトのトラフィックを見つけたの。でもなんでなの? キュートな女の子を眼にしてバイタル上げるなんてひ・わ・い────20.7かしら? 心肺能力は上々ね」
2274秒? おおよそ38分前だとスターズの指揮官は思った。
「バイタル? ────ちょっとペース上げただけよ。毎時20.69マイルよ。テラバイト? 嫌らしい?──不審なという意味ね。サイバー攻撃? どこが標的なの?」
形とのアンバランスさの会話が奇異だったが多少変でも真摯に耳を貸すべきだった。マースとの意思疎通の会話には幾ばくかの努力とコツを必要とするが、電子情報分析に関してはマースは超の付く一級品だった。この半年でワーレン・マジンギ教授がさらに電脳に改良を加えリアルタイムでの状況分析ではベテランの域を越えている。秀でたAIは人の見抜けない情報の関連性を構築できた。まあ、そのせいでさらに奇行に磨きがかかっていたがとマリーは一瞬思った。
「ペンタゴン」
「国防総省!? 詳しく話して!」
攻撃対象を耳にした刹那脚に力を入れすぎてトラックベルト下から白煙が吹き出しマリア・ガーランドはトレッドミル(:ランニングマシンの米国での俗称)から慌てて跳び下りるとマースが言い捨てCOOは顔をしかめた。
"Vandal!"
(:デストロイヤー)