表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/45

『ハツカネズミと人間』著:スタインベック――夢追う労働者の人間ドラマ

 題名が気になって手に取り、そのまま本屋で購入しました。


 大きな体を持つが頭があまり良くないレニーと、体は小さいが頭は切れるジョージによるドラマが淡々とした文体で展開されます。二人は品行方正な労働者とは程遠いものの、どこか憎めない人間らしさがあり、読み進めていくうちに親しみを持ちました。


 ある目標――夢が二人の絆を支えています。夢があるから今を頑張れる、夢があるから毎日を楽しく生きれる――そんな人間を通して、作品の舞台がアメリカの農場であるにも関わらず、夢を追った青春時代に対する痛みと、現実への諦観、ある種の懐かしさを感じさせてくれます。

 読み終えると、夕焼けを見たときのように哀愁感がじんわりと広がり、切ない気持ちになりました。


 文庫本で百七十ページくらいの分量で、かなり読みやすかったです。


 スタインベックの小説は『怒りの葡萄』も気になっており、いずれ読むつもりです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ