プロローグ
寒い。
身体に力が入らない。
息ができない。
これが死ぬって事なのか。
皆んなは、組長は、無事なのだろうか。
死にたく無いな。
もっと稽古をして、皆んなと酒を交わして、くだらない話で笑い合いたかった。
たった25歳で死ぬとは。
病とは恐ろしい物だな。
あ…皆んな…何で…泣いて…いるんだ?
最後ぐらい…笑って送ってくれ…
意識が…薄れていく…もっと…沢山の………
ここはどこだ?
知らない言葉に西洋の服を着た女達。
「奥様、産まれましたよ!」
「立派な男の子ですよ!」
「良く頑張りましたね。」
体が動かない。
俺はこんな女に抱えられるほどこ体重では無い筈だが…。
体が思う様に動かない。
もしや俺は生まれ変わってしまったのか?。
俺は赤子に生まれ変わってしまったみたいだな。
だがここはどこだ?日の国では無さそうだ。
果たして俺はどこに生まれ変わってしまったのだろうか。
そう。
沖田総司、停年25歳で死に。
新たに0歳として生まれ変わったのだ。
俗に言う異世界転生である。
だが、沖田が生きていた時代は慶応4年まで、異世界転生と言う言葉は存在はせず、変わる言葉が有るとすれば神隠しと言う事になるだろう。
沖田は必死に頭を働かせ自分が置かれている状況を考えるが答えは出る筈もなく思考を止める。
なる様になるか。
これは沖田総司の異世界転生物語である。
なんとなーく書いていきます。
なるべく歴史に添うように書こうとは思っていますので
よろしくお願いします。
因みに他の新撰組のメンバーも登場させる予定です
お願いします。






