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夜の自分へ

作者: ハル(Silver)

 生は強制的に開始される。

 死はどうだろう?

 わが国では年間で約300名が殺されている。彼らはおそらく死を自発的に自律的に迎えたわけではないだろう。しかし、この国では年間約20000人の人間が死を望んで迎えている。

 なんと悲しい国だろうか。

 殺人事件よりはるかに多くの人が死んでいる。言い換えれば警戒すべきは他人より自分であるのだ。

 そんな中では、殺人事件が起きれば一大ニュースとなって、自殺はよくある事故で処理されたりする。

 なんと無慈悲な社会だろうか。

 加えて、殺人事件を中心にみるとほとんどが身内による、すなわち顔見知りによる殺人なのである。

 つまるところ、背中より腹、見ず知らずの他人より家族に注意を払わなければいけない。

 なんと言葉に詰まる人間関係なのだろうか。

 それでも多くの死は他人よりも自分によってもたらされる事実に変わりはない。人生という物語の最後の1ページを諦めや後悔の詩で綴らずにするには、方法は一つしかない。今がどれだけ苦しくても、辛くて、悲しくても生きろ。目を背けてもいい、逃げてもいい。頑張らなくたって、努力なんかしなくてもいい。ただ、あなたが生きていればそれでいい。人間何事もうまくいくとは限らないが、悪い事、絶望することだけとも限らないだろ。人間万事塞翁が馬。ただ、生きろ。


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