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68.緊急依頼



 昨晩の修行の成果。

 ついにレベルが2に上がりました!

 やっぱりレベル上げのやり方は間違ってないみたいだ。ただ、


「やっぱり、一晩中モンスターと戦うのはきついよなあ」

 今、優夜はティーネの作った朝ご飯を食べている。グレン達は先程レベル上げのために宿を出て行った。もちろんティーネも。


「モンスターはうじゃうじゃ湧くから休めないし、夜だから細かいところは見えないし、それに、木が邪魔であんまり動けないから。昨晩はモンスターがあまり強くなくて良かったけど、強い奴が出てきたら結構きついよなあ」

 優夜は言葉(愚痴)を言い終えた所で、はああ、と深いため息を吐いた。


「朝から何をため息を吐いておる。そんな事していると幸せが逃げていくぞ。優夜」

 宿の入り口の方から幼い子供の声がする。その声は声色こそ幼いが、中身は歳を取った老婆だった。

 つまり、


「お、もう帰ったんですか。エリーさん。…もう少しティーネのご飯を食べてられると思ったのに」

 声の主はエリーである。

 エリーは優夜の言葉に頭を抱え、ため息を吐く。


「まったく。珍しく優夜が頼み事をしたと思って早く帰って来たというのに、……呑気に飯を食ってる場合では無いのは分かっておるのか?」


「エリーさん。ため息吐くと幸せが逃げますよ?」

 優夜はフォークに刺したウィンナーをポリッ、と齧って言う。


「誰のせいだと思っておるのじゃ……。それよりも、依頼。持って来たぞ」

 エリーは優夜をジト目で睨みながら一枚の紙を渡す。

 優夜はフォークを皿に置き、受け取った紙に目を通す。


「へえ……」

 そこにはこう書かれていた。


【メルルラの街東の平原の平定】

【条件】ランクA上位以上

【内容】東の平原に発生したオークジェネラル、及びその支配下の討伐。

【報酬】依頼成功で金貨5枚。

【注意事項】モンスターの素材の換金は別で行います。オークキングがいる可能性があります。


 優夜はつい、口角を上げてしまう。

 神化のレベル上げをする今、この依頼は嬉しい。


「どうじゃ?やれるか?」


「ええ。やらせていただきます。ですが、その前に一つだけ。一人にこの依頼はきつくない?」

 オークジェネラルがAランク上位で、オークがBだろ。この依頼を読むと、どうやら相手は集団みたいだし。うん、きついね。


「当たり前じゃ。この依頼は王都から派遣される予定だった騎士団から優夜に変更してやったのだから」

 ええ。騎士団から依頼を奪うって、別にそこまでしなくていいのに。


「てか、最初の方はエリーさんと修行をしようと思ってたんですけど……」


「はあ?そんな暇ある訳無いに決まっておろう。だから、他にも騎士団に頼んだ依頼優夜に変更して持って来たのじゃぞ」

 そう言うと、エリーは小さなバッグから依頼書と思われる紙を幾つか出す。


「ええ……」

 あ、声に出てた。まあ、いっか。てか、騎士団の人、急に暇になってどうしてるんだろ?……あ、二週間後の対策か。


「何を嫌な顔をしておるのじゃ。やらないなら騎士団に変更するぞ?」

 エリーは出した依頼書をバッグにしまおうとする。


「ああ、やりますやります!」

 優夜は慌ててエリーの手を止める。

 確かに面倒だが、またこれ以上に無いチャンスでもある。捨てる訳にいくか!


「決まりじゃな。じゃあ早速行ってこい。ああ、あと、依頼が終わったらティノに言うのじゃぞ?間違っても普通の職員に言うでないぞ?」

 エリーはそう言い残し、宿を出て行った。

 ……てか、エリーさんが持って来た依頼書、全部条件Aランク越えでしかも十枚くらいあるぞ。……これ全部この二週間の間にやんの?


「………さて、もうちょっとゆっくりしてこ」

 ん?やる気?もちろんあるよ。……50%くらい。…あるけど、現実逃避くらいさせて!?

 その後優夜は朝食を食べ終え、半分のやる気で東の平原に向かった。



「おいおい。ちょっと……いや、かなりきつくないか?」

 優夜は平原を大股で徘徊するオークたちを見て顔を引きつらせる。

 ……武装したオークが5体、普通のオークが5体、そんでもってあのでかいオークがジェネラルか。

 うん、きついな。……でも、


「やるっきゃないだろ!」

 優夜は平原に何本かある大木に寄りかかり、休んでいるオークを殴り飛ばす。


「ブゴッ!?」

 殴られたオークは何が起こったのか分からないまま絶命する。

 一体のオークが死んだことに気づいた他のオークたちは集まり陣形を組む。

 1体倒しただけでこれか。ミノタウロスの時も思ったけど、統率が取れてるって面倒だな。

 それに、今ジェネラルのステータスを見たけど、やっぱきついな。だって、


種族 オーク(上位)

レベル 150

スキル 岩石生成(岩石を生成する。足元が土もしくは岩なら発動可能) 統率強化(支配下のモンスターを強化する。支配下のモンスターがいれば発動可能) 武器生成(岩石)(岩石が近くにあれば武器を生成する。生成できる武器は剣もしくは弓矢のみ)

体力 12000/12000

攻撃力 14000

防御力 14000

俊敏 13000

弱点属性 火


 こんなステータスだぞ?

 武器も作れるみたいだし。まあでも、これでオークが武装してる理由が分かった。

 だが、そんな事が分かった所で何になる。統率強化があるせいでオークも強くなる。いや、オークが強くなるだけならまだマシだが、剣だけじゃなく弓も作れるなら遠距離攻撃も注意しないといけない。

 ……はあ。エリ―さん。本当にめんどいの持って来たなあ。


「ブモオオオオッ!」

「!」

 優夜がその声に反応し視線をオークの集団からのその後方へ移すと、そこには、


「……おいおい、なんだよあれ……。これ……きついってレベルじゃないぞ……!」

 オークジェネラルの1.5倍ほどの体格を誇る、()()()()()()がいた。

【投稿予定】

7/8 69.優夜ピンチ?

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