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5.レベル100になりました③



ミノタウロスにもう一度挑むためボス部屋の中に入った俺たちはボス部屋に入る前に考えていた作戦を確認した。


「俺がティーネと一緒にミノタウロスに攻撃をする。その間ホーラは支援と回復をする。これでいいな?」

「はい」

「大丈夫です」


「それとホーラに聞きたい事があるんだが、魔剣に精霊魔法をかけることは出来るか?」


「出来ますよー。今までやったことのある人はいませんけど」


「出来ればいい。ホーラの話だとミノタウロスは体力が減ると攻撃から防御に切り替わるらしい。その時にティーネとホーラは俺に全力で魔法威力1.5倍の支援魔法をかけて欲しい。出来るか?」


「いいですがなんでですか優夜様?」


「俺の魔剣に精霊魔法をかければ魔剣の攻撃が入るはずだ。防御姿勢に切り替わると近距離攻撃がしやすいしな」

そこでミノタウロスの座る玉座が光った。


「ここまでだな。じゃあ作戦通りで」

「「はい」」


ボス部屋全体の灯りがついたところでミノタウロスが叫んだ。


「ウオオオオ!」


「よう牛野郎。今日はステーキなんだ。てな訳で早く死んでくれよな!」

俺はミノタウロスに向かって全力で精霊魔法(魔法威力1.5倍)を放った。

そして俺の放った魔法はミノタウロスの頭に直撃した。


「グォオオオオ!?」


そのまま続けて3発魔法を打った。

するとミノタウロスは態勢を崩し防御姿勢に切り替わった。


「4発でミノタウロスを防御姿勢に切り替わらせるとかティーネ強すぎだろ」


「ありがとうございます。もっと褒めてくれて良いんですよ」


「ああ凄いなティーネ。じゃあ予定通りティーネとホーラ任せたぞ」


「「はい」」

俺はティーネ達の魔法が発動すると同時に魔剣生成を使い魔剣を作った。そのまま魔剣に精霊魔法をかけ、防御姿勢でいるミノタウロスに向かって斬撃を放った。

斬撃はミノタウロスに直撃した。


「グォオオオオオオオオオオオ!!」

斬撃が当たったミノタウロスは叫びをあげて倒れた。



ミノタウロスとの戦闘が終わった俺たちはティーネ達の仲間を解放し宝箱を開けた。

宝箱の中には剣が入っていた。

しかしその剣は光っていた。


「なんだこの剣?剣が光ってるけど」

俺の疑問にホーラが答える。


「ああ。それは聖剣ですね」


「聖剣?」


「はい」


「聖剣って勇者が使う?」


「はい」


「………え?それって取って良いの?」


「まぁまだ勇者いないので大丈夫でしょ。いっそのこと優夜さんが勇者になっちゃいます?」


「絶対嫌だ」


「なんでですか?勇者になれば金も地位も名声も貴方のものですよ」


「俺は勇者なんてめんどくさい事はしたくないんだ。

今回の人生は自由に生きると決めたんだ」


「そうですか。残念です。今魔界では魔王が復活して人界が危ないのに。自由に生きると決めたのですから仕方ないですね」


「ん?魔王?」


「はい。200年前に完全に封印され少なくとも1000年は封印が解けないはずなのに何故か封印が解け魔王が復活してしまったのです」


「封印解いたのお前だろ。神が世界に干渉して良いのかよ」


「自分の世界ですから私がどうしようが勝手です」


「うわぁ。封印解いた事認めやがったこいつ」


「アアータイヘンダーマオウガセメテクルーダレカユウシャニナッテクレルヒトハイナイノカー」


「こいつ……。はぁー魔王を倒せば良いんだろなら勇者関係なく倒せば良い」


「残念な事に魔王は勇者しか扱うことの出来ない聖剣でしか倒せないのです」


「うわー。最低だな。どんだけ俺にやらせたいんだよ。言ってんだろ俺は絶対勇者にはならない」


「人界が襲われてもですか?」


「そもそもなんで俺なんだよ。代わりは他にいんだろ」


「それが今この世界には勇者適性がある人がほとんどいないんです。そして僅かにいる勇者適性を持つ者も勇者適性が少ないんですよ。勇者適性が少ないと聖剣は使えますが、聖剣を使いこなすことは出来ないため魔王を倒す事が出来ないんです」


「で、俺にはその勇者適性があると?」


「はい。とてつもない勇者適性があります。まるで200年前の勇者のように」


「えー。勇者なんてやりたくないー。今からホーラが魔王の封印直してこいよ」


「えー嫌ですよ。神の力使うと魔力をすごく持ってかれるんですよ」


「めんどくせー。あーもう分かった。勇者やりゃ良いんだろ。その代わり勇者終わったら速攻引きこもる。いいな」


「はい。どうぞご自由にしてください」

はぁー。という訳で目標変更します。


① 【攻撃力10000をを目指す】

② 【冒険者になる】

③ 【魔王を倒す】

④ 【家買って引きこもる】

よし。じゃあとりあえずステータス確認するか。


『ステータスオープン』


名前 神崎優夜

年齢 16

レベル 120

スキル 成長補正(超極大) 身体能力強化(最大) 縮地 一蹴りで100メートルまで移動する) 魔剣生成(魔剣を生成する) テイミング(自分よりレベルの低いモンスターをテイムできる)

魔法 火属性魔法(最上位) 風属性魔法(最上位) 土属性魔法(最上位) 水属性魔法(最上位) 光属性魔法(最上位) 闇属性魔法(最上位) 回復魔法(最上位) 神聖魔法(神位) 爆発魔法(上位) 精霊魔法(神位)

体力 7000/7000

攻撃力 7000

防御力 7000

俊敏 7000

幸運 ∞

魔力 11000/11000


………思ったんだけどさぁ。俺、強くなりすぎじゃない?だってさーつい10時間くらい前にこの世界に着いて1日でレベルを100超えるまで成長したんだぞ。レベル100って言ったらBランク級だぞ。Bランク級は立派な一流冒険者だ。ていうか一回モンスターを殲滅したくらいで毎回毎回レベルが40くらい上がるってどゆこと?成長補正(超極大)のおかげ?まぁ超極大だもんね。超極大だからな。超極大ですからね。よしこの話やめよう。言えば言うほど他人が可哀想になってくる。

あっやった。魔法が上位から最上位に上がってるやー。テイミングとか手に入れたし精霊魔法も...神位⁉︎なんで?あーティーネが精霊妃だからか。あれ?でもティーネとは仮契約で戦いが終われば契約は無くなるはずなのに。


「それは私が仮契約ではなく契約にしたからですよ」

「!」

俺は後ろを振り返りティーネを見る。


「なんでティーネが心を読める?」


「何故って契約をすると主の心を読めるようになるからですよ」


「なっ⁉︎くそ、なんでホーラだけでなくティーネまでも…。ティーネ!心を読むのはやめてくれ。精神的に良くない」


「そんないつもはしませんよ。私は優夜様が全然喋ってくれないので心を読んだだけです」


「分かった。喋るから。お願いだからやめて」


「はい。分かってくれてありがとうございます優夜様」

俺ははぁ、とため息を吐いた。


「なぁティーネ。契約すると何かできるようになる事って他にもあるのか?」


「はい。主の心を読めるようになったり、あと姿を消す事も出来ます」


「姿を消す?」


「はい。優夜様が私に戻れと言えば優夜様の魔力回廊の中に入り、顕現せよと言えば現れます」


「へぇー。じゃあ『戻れ』」

俺がそう言うとティーネの姿は目の前から消えて俺の中に入っていく。

「『顕現せよ』」

そう言うとティーネが俺の中から姿を現れた。


「おお〜。凄いな。俺の方は特に違和感が無いがティーネはどうなんだ?」


「私も特に違和感は無いです。しいて言うなら視界が変わるだけですね」


「視界が変わる?」


「はい。優夜様の中に入ると視界が優夜様目線になるのです」


「へぇ。まあいつか使う時があるだろ」


「そうですね」


「じゃあ今日はここで寝るか。明日からも特訓を続けるぞ」

「はい」

「そうですね」

俺はそれから寝る準備を整え休む。

……明日には攻撃力10000を超えるといいな。


 とまあ、そんなこんなで、優夜の異世界転生初日が終わったのだった。

評価お願いします。

【投稿予定】

6.一つ目の目標達成です。 11/26

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