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4.レベル100になりました②



俺が爆発魔法を手に入れてから1時間後。

俺たちは牛人から逃げていた。


「なんであんな強いのがいるんだよ!俺の攻撃が全然効かないぞ!」


「あー言い忘れてました。あれはダンジョンボスですね。Bランク級のダンジョンからはボスが宝を守っているんですよ。それでそのダンジョンボスは、ダンジョンのランクのひとつ上のランクと言われていて普通はパーティーを組んで挑むんですよ」


「だからそういう事は先に言えと言ってんだろ!」


「てか今までのモンスターは爆発魔法が効いてたのになんでこいつは効かないの⁉︎」


「ダンジョンボスに弱点属性はひとつしか無いんですよ。まぁ私はこの世界創ったので名前も弱点も知ってますけど」


「じゃあ早く教えろや!」


「優夜さんが女神様この駄目な私にダンジョンボスの弱点を教えてくださいと言えば教えますよー」

くっ……こいつ、こんな時に、だが仕方がない。


「女神様この駄目な私にダンジョンボスの弱点を教えてください」


「まぁギリギリ及第点ですね。では教えます。このボスの名前はミノタウロスで弱点属性は――」

ドゴーン!!


「え?」

俺は何が起こったのか分からなかった。だがすぐに知った。

牛人が持っている斧で地面を叩いたことで俺は飛んでいた。そして下を見ると大穴が開いていた。

あ、やばい。終わった。


「うわーーーーー!!」

俺は悲鳴を叫びながら穴へ落ちていった。

穴の底へぶつかる寸前でホーラが支援魔法を使い体を強化してくれた。そのおかげで俺は死なずに済んだ。

俺はすぐに回復魔法をかけ治ったところでホーラに話しかけた。


「ホーラ!ホーラが早く弱点属性を教えてくれれば倒せたのに」


「いやいや〜優夜さんが何も考えずにボス部屋に突っ込むからでしょ。あと、ミノタウロスの弱点を知ったところで優夜さんには倒せませんよ」


「なに?」


「だってミノタウロスの弱点属性は精霊魔法ですから」


「精霊魔法?」


「精霊魔法は特殊魔法のひとつで精霊の力を使った魔法で契約する精霊の位が高いほど強い魔法を撃てますよ」


「位はどんなのがあるんだ?」


「低い順に微精霊 小精霊 大精霊 精霊王そして精霊妃ですね」


「王より妃の方が強いのか?」


「えぇ。それはとても差がありますよ。大精霊を1精霊王を10としたら精霊妃は30ですね。そもそも精霊王は世界に10体いて精霊妃は4体しかいないから当たり前ですよ」


「へぇー。精霊は何体も契約出来るのか?」


「はい。何体でも出来ますよ。ただし精霊妃と契約した場合は他の精霊とは契約出来ません」


「精霊って何処に居るんだ?」


「精霊は基本精霊の国に居ますが国の外では色々な場所に居ますよ。あ、ほら優夜さんの後ろに居ますよ」


「ん?」

俺はそう言われて振り向くとそこには綺麗なドレスを着た俺より少し背が低い美しい女性がいた。

女性は髪が長く青色で目は澄んだ青空をしていて豊満な胸を持った人だった。


「えーとどなた様でしょうか?」


「私は精霊妃です。貴方達は何者ですか?」


「言い遅れました。俺は神崎優夜でこっちがホーラです」


「貴方達は何をしに来たのですか?」


「俺はこのダンジョンのボスを倒しに来たんです」

そう言うと精霊妃の顔が笑顔になった。


「まぁ!私と同じ目的だったのですね」


「それはどう言う事でしょうか?」


「私の仲間である微精霊達がミノタウロスに捕まったのです。私は助けに行きたいのですが精霊魔法は精霊と契約を交わした人でなければ撃てません。ミノタウロスを倒すには力が必要なのです」


「そういうことか。精霊妃さんこれはあくまで提案何ですが俺と契約してくれませんか?」


「確かに契約をするのが一番良い選択でしょう。ですが初対面の人に本契約をするのは私にとって好ましく無いのです。ですが、仮契約ならする事ができます」


「仮契約?」


「はい。仮契約は契約者と一定時間契約を結び時間が終わると契約は無くなるというものです」


「なるほど。それはいい。では早速契約をしましょう」


「はい。分かりました。"世界を創りたもうた森羅万象の神よ精霊妃の名において宣言する。今ここに契約を果たしたまえ"」

精霊妃が儀式の呪文を唱え終えると俺の右手と精霊妃の右手の甲に紋章が刻まれた。


「あとは優夜さんが私に名前を付けてくだされば終わりです。さぁ」

俺はこくりと頷く。


「"契約は果たされた。汝に名を与える。汝の名はウンディーネだ"」

俺が精霊に名前を与えた瞬間右手の甲に刻まれた紋章が輝いた。…あれ?俺なんで儀式の呪文知ってんだ?最近こういう事多いな。今度ホーラに聞いてみるか。


「ウンディーネ。良い名です。仮契約が果たされたのでこれからは仮でも優夜さんが主です。よろしくお願いします主様」


「主様は辞めてくれ。さっきまでと同じでいい。あとウンディーネって呼びにくいからティーネって呼んでいいかな?」


「はい勿論です。でもせめて優夜様とお呼びしてはいけないでしょうか?」


「まっ、そんぐらいはいいか。じゃあ皆牛退治に行く準備はいいか?」

「はい」

「大丈夫ですよ〜」

「じゃあいくぞ!」

そして俺たちは一度敗れたミノタウロスに挑むためボス部屋に入っていった。

評価お願いします。

【投稿予定】

4.レベル100になりました③ 11/23

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