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37.決闘



 翌日。

 俺は決闘をするため王都の中心にある決闘場に来ていた。

 ティーネはリーナ達と一緒に観戦することになってる。


「人が多いな」

 決闘場にはいつの間に広まったのか多くの人で溢れていた。

 今日の対戦相手は近衛騎士隊長。SSランク相当の力を有している。

 強くなった今でも正直きつい。

 でも、ここで負けるわけにはいかない。魔王を倒すためにも、ここは何としてでも突破しなくてはならない。


「行くか」

 俺は決闘場の中に入り控え室に向かう。

 その途中賭けが行われていたため見てみたところ、近衛騎士隊長が1.1倍となっていた。これでも賭けが成立してるのは、大穴狙いで無名の俺に賭けてる奴がいるからだろう。

 俺は近衛騎士隊長に賭けた奴らを一瞥し、控え室に入る。

 さて、今日は本気を出すか。



 近衛騎士隊長控え室。


「まさか俺が勇者と決闘をする事になるとは驚いた。それに相手の勇者はまだ子供じゃないか。王妃殿下も酷い事をするものだな。勇者には悪いが王族達の見世物になってもらおう」

 この時近衛騎士隊長はまだ知らなかった。優夜の恐るべき実力を。


「さあ、行こうか」

 近衛騎士隊長は控え室を出て見晴らしの良い更地の中心に立つ。

 目の前には自分の肩ほどしか背のない子供が立っている。


「君が勇者か。俺は近衛騎士隊長のガイルだ。今日はよろしく頼む」

 ガイルは優夜に手を差し出す。


「俺は優夜だ。よろしく」

 優夜はそのごたごたした手を握り返す。

 挨拶を終えた二人は距離を取り武器に手を掛ける。

 ガイルは大剣を、優夜は二本の剣を。


「二刀流とは珍しい。まあ、せいぜい楽しませてくれよ。勇者」


「善処しますよ」


「はっ、いつまでそんな口を叩いてられるかな?」


「エリスはこんなのが近衛で可哀想だな」


「ああ!?」

 優夜の挑発にガイルが激怒する。


「俺はSSランク級の力を持っている。謝るなら今のうちだぞ」


「SSランクね。力があっても中身はどうだろうか?」


「てめぇ。王女には怪我をさせないように言われてるがもうどうだって良い。お前は殺す」


「SSランク級程度で殺す事なんて出来るかな?」

 優夜の言葉にガイルは口角を上げる。


「さあな。でも、やってみないと分からないだろ!」

 ガイルは優夜目掛けて走り出し大剣を振りかざすと脳天目掛けて振り下ろす。


「死ね!勇者」

 観客全員が目を瞑ろうとするが血が流れる事は無かった。

 なぜなら、優夜が大剣を細い一本の剣で防いでいたのだから。


「ほう。流石は勇者ってとこか」

 ガイルは距離を取り体制を整える。


「さて、じゃあこっちからも行こうかな」

 優夜は戦場を回るように走る。

『鑑定(強)発動』


名前 ガイル

年齢 28

レベル 200

スキル 身体能力強化(レベル10) 覚醒者(攻撃力を30秒だけ3倍にする) 天地切断(大剣専用。スキルを発動すると魔力を2000使い攻撃を2倍の威力にする) 鑑定(Bランク級までのモンスターのステータスを確認できる)

魔法 風属性魔法(上位) 光属性魔法(上位) 結界魔法(中位)

体力 15000/15000

攻撃力 15000

防御力 15000

俊敏 12000

運 5000

魔力 10000/10000


 名前がひとつしかないって事はガイルさんって平民なのか。この世界の人達は名前がひとつだと平民。ふたつだと貴族や王族という事になっている。

 近衛騎士隊長ってだけあって強いな。俊敏以外のステータスは負けてるか。

 だが、逆に言えばスピードは勝ってる。素早さで撹乱していけば勝機はある。

 問題はふたつ。天地切断のスキルと結界魔法だ。天地切断を食らえば多分一撃で致命傷だろう。スキルを使われた場合は必ず距離を取り防御に徹する。次に結界魔法だ。見たことも聞いたこともない魔法だからどんな効果を持っているか分からない。これは戦闘で確かめるしかない。

 優夜は走るのを止めると剣を構える。


「行くぞ」

 優夜は縮地を発動しガイルとの距離を詰めると二本を剣を振り下ろす。


「っ!?」

 ガイルはいきなり現れた優夜に驚きながらも大剣で攻撃を防ぐ。


「今ので終われば楽だったのに」

 優夜は距離を取り剣を構える。


「弱いな。勇者。攻撃が軽すぎるぞ」

 ガイルが言葉を言い終えるとガイルの体に薄い光を纏う。


「身体能力強化か」

 なら、俺も。

 優夜は身体能力強化を発動する。すると、ガイル程ではないが優夜の体にも光が纏う。


「次はこちらから行こうか」

 ガイルは地面を大きく蹴ると一気に加速する。

 速い……!


「耐えてみろ。勇者!」

 ガイルがそう言うと大剣が強く光る。

 天地切断か!くそっ。縮地は間に合わない。


「土属性魔法。『断壁』」

 俺が魔法を唱えるとガイルさんと俺の間に土の壁が現れる。


「ふんっ!」

 ガイルは大剣を土の壁に叩きつける。

 壁はガイルの大剣によって粉砕されその余波で優夜も吹き飛ばされる。

 吹き飛ばされた優夜は決闘場の壁にぶつかり止まる。


「ぐあっ!」

 優夜が起き上がるとガイルは叫ぶ。


「弱いなぁ勇者!俺はまだあと4回使えるぞ。さて耐えられるかな?」

【投稿予定】

38.決闘②

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