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31.試し斬り



 金を手に入れた次の日俺はザレスさんの店に来た。

 中に入るとザレスさんは客らしき人物と話していた。


「ん?金の武器を作って欲しい?」

 あー。そういやこの店銀までの武器しか置いてなかったな。


「無理だな。今この店には金が無いんだ。明日までには金を仕入れるから明日また来い」

 ザレスがそう言うと客は頷いて店を出て行った。


「ザレスさん」


「おお、優夜か。さっきの会話は聞いていたのだろう。なら例のものを渡してくれんか」


「渡しますけどちゃんと剣を作ってくださいよ」


「分かっておるわ。俺を誰だと思っている」


「金属を仕入れる事を他人に任せる駄目な大人」


「うぐっ、俺は誇り高きドワーフだ。約束は守る」

 へー。ザレスさんってドワーフだったのか。ドワーフが鍛治ってイメージ通りだな。でも誇り高きって本当か?結構疑わしいぞ。


「何か失礼な事を考えてないか」

 ザレスが優夜を訝しげに睨む。

 おっと。何か誤魔化さないと。


「いえいえ、ホコリ高きドワーフのザレスさんを侮辱するなんて失礼な事はしませんよ」


「誇りの発音が違う様な……。まあいい、そんな事より早く金を出せ」

 上手く誤魔化せた様だ。やったぜ。

  俺はザレスさんに金を渡す。


「よし、まずは優夜の分を作るから2時間くらいしたら来てくれ」


「分かりました」

 俺はザレスさんにそう言い残し店を出る。


 2時間か。急に暇になったな。


「どうするか」


「優夜様。暇なのでしたらギルドで依頼を受けるのはどうでしょうか?」


「そうだな」

 俺達はギルドに向かう。


「そういえばファルナのギルドに来るのは初めてだな」


「そうですね。この街に来た初日は金を取りに行ってましたから」


「はは」

 そんな事を話しながら俺達はギルドに着いた。



 俺達はギルドに中に入る。

 俺達は依頼書が貼られたボードを見る。


「うーん。あ、薬草採集ってのがある。これで暇を潰すか」


「薬草採集は冒険者にはあまり好評では無いんですよね」


「え?なんでだ。薬草は回復瓶の材料になるじゃん。冒険者アホなのか」

 あ、俺もその冒険者でした。


「いえ、薬草が大事なのはみんな分かってるんですが薬草採集は10本で銅貨1枚となっています。なのでそんなに安い依頼よりも高い討伐の依頼をみんなやりたがるんですよ」


「なるほどな」

 そりゃそうだ。薬草を100本集めても銀貨1枚にしかならないんじゃな


「まあ、優夜様には関係ない事です。早く依頼を受けましょう」


「おう、分かった」

 俺はカウンターに行き順番が来るのを待つ。

 順番がきた俺は受付嬢の前に行く。


「あの、薬草採集を受けたいんですが」


「えっ!?」


「え?」

 なんだ。薬草採集ってやばい奴なのか。


「あの地獄の………いえ、薬草採集ですね。最近この依頼を受ける人が少なくて困っていたんですよ。ありがとうございます」


「いえ、暇だったんでちょっと小遣い稼ぎにと」


「そうなんですね。………はい。これで依頼を受けられます」


「ありがとうございます」

 俺は受付嬢に礼を言うとティーネ達のもとに戻る。


「よし、行くぞ」


「はい」

『うむ』

 あっ、白起きたんだ。



《ファルナ郊外の草原》


 依頼を受けに指定場所に着いた俺達はまず叫んだ。


「ふざけんな!なんだここ!?」

 何故ならギルドの指定場所は草ばかりの草原だった。

 で、これ薬草じゃねと試しに3本鑑定をしてみると。


名前 雑草

 何にも使えない草。

名前 雑草

 何にも使えない草。

名前 雑草

 何にも使えない草。


 草原を見回すと辺りには同じ様な草ばかり。


「報酬も少なくて更にこんな場所で採集をしろと。そりゃみんなやらない訳だ」


「そうですね………」

『うむ………』


「まあ、この依頼は近くで暇つぶしに最適だったからだし別に俺は良いんだけどな」

 そうして薬草採集をする事2時間。薬草を30本採集した俺達は街に戻った。

 ギルドで薬草を換金した後俺達はザレスさんの店に向かっていた。


「いやーまさか2時間で30本とはな」


「大変でしたね」


「ああ、ずっと前屈みの体勢だったから腰が痛いな」

 俺は腰をさすったり伸びをしたりして言う。


「はい。私もです」

 ティーネもまた腰をさすっている。


「途中から白は寝るし」


「ふふ、でも楽しかったです」


「まあな。お、着いたな」

 俺はザレスさんの店『千撃』の前で止まり中に入る。


「ザレスさん。剣出来ましたか?」


「おお、優夜か。出来てるぞ。会心の出来だ」


「それは嬉しいな」

 俺はザレスさんから剣を受け取る。

 剣は金色に輝いていて柄の中心には魔力の様なものが感じられた。


「それからこれが剣の鞘だ」

 俺は鞘を受け取ると剣を収める。


「この柄に埋め込まれてるのは何ですか?」


「それは魔力だ。魔力を操作する事で剣に魔力を帯びさせる事が出来る。ただし剣の魔力が切れると使えなくなるから注意しろよ」


「ありがとうございました」

 俺はザレスさんに頭を下げて礼を言う。


「礼などいらん。優夜も早く使いたいだろ?」


「はい」


「ならこっちに来い」

 こっち?

 俺達はザレスさんの後に付いて行くと広い部屋に案内された。

 広い部屋には人形らしきものが三つ置かれていた。


「ここは買った武器を試し斬り出来る場所だ」


「あの人形を斬るんですか?」


「ああ、ただし人形は15回斬らないと壊れないし壊れても30分で修復する。試し斬りにはうってつけだろ」


「はい。こんな物まで準備して頂いてありがとうございます」


「だから礼はいらん。金を用意してくれただけで十分だ」


「じゃあ早速斬っていいですか?」


「ああ、いつでも準備はできておる」

 人形がだが。


「はあああ!」

 俺は走り人形目掛けて剣を振り下ろす。

 手応えを感じた瞬間にまた剣を振る。

 そして剣を振ること15回。人形は傷も付いてないのに割れた。


「流石です。優夜様」

「優夜やるなあ。王国にいた頃の騎士と変わらん動きだったぞ」


「じゃあ次は魔力を帯びさせてみるか」

 俺は柄の中心にある魔力を伸ばす様に動かす。

 すると剣は金色のオーラを纏う。


「おおっ!」

「綺麗です」


「じゃあ次だ」

 俺は2体目の人形に剣を振る。

 ザシュ!


「なっ!?」

 ザレスさんが何故か驚いている。

 壊れても修復するし。なんかあったのか?

 俺は剣を振り続ける。そして10回降ったところでザレスさんが止めに入った。


「ちょっ、待て優夜。剣を止めろ!」

 俺はその言葉で剣を止める。


「何ですか?ザレスさん」


「何で金の魔練剣で魔練白金の人形に傷をつけられるんだ!?」


「えっ?」

 この人形そんな凄いものなの。


「金の魔練剣で魔練白金の人形に傷をつけるには相当高い攻撃力が必要だ。優夜お前攻撃力はどのくらいだ?」


「えっと12000ですね」


「はっ!?」

 めちゃくちゃ驚かれた。12000ってそこまで驚く事なのか。

遅れてすみません。


【投稿予定】

32.王都到着 2/20


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