表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/141

10.冒険者になります②



《魔の洞窟》入り口


「じゃあギルド長室で決めた作戦でいくぞ」


「おう」

「はい」

「うん」


〜2時間前ギルド長室〜


「さて、どうする優夜」


「とりあえず俺が前衛、グレンさんは後衛、ミルは中衛、ユナはグレンさんの近くにいるでいいかな?」


「ああ大丈夫だ。大体はそれで良いとしてボスはどうする?」


「それについては私が説明します。《魔の洞窟》のダンジョンボスはサイクロプスというモンスターです。サイクロプスは弱点属性が火属性なのでこのパーティなら結構有利です。ですが、サイクロプスは土属性魔法を上位まで扱います。魔法には注意して下さい」


「ありがとうユナ。サイクロプスが魔法を撃つ時のサインってあったりする?」


「はい、サイクロプスが魔法を使う時は必ず止まります」


「ありがとう。この中でサイクロプスの魔法に対抗できる人っている?」

 優夜は三人を見る。


「私が結界魔法を使えます」


「おおー。じゃあユナはサイクロプスの魔法を防御してくれ。ユナが防御している間に俺とグレンが攻撃をする。ミルはユナと一緒に居てくれ」


「「了解」」

「分かりました」


〜現在〜


「ランクAって言ってもあんま強いのいないな」

モンスターが飛ぶ。


「まだ入り口だからだよ。奥に行くと強いのがいっぱいいるよ」


「そっか。じゃあ早く奥に行きたいな」

またモンスターが飛ぶ。


「優夜。焦りは禁物だぞ」


「分かってるよグレン。試験は5日間あるから慎重に行こう」

モンスターが3体飛ぶ。


「ああ」


「ん?」


「どうした?ミル」

ミルの方を振り返るとミルの顔が青ざめていた。


「いや、マジで大丈夫か?」


「ゆ、優夜くん………今優夜くんが倒してるモンスター全部S級指定のモンスターだよ」


「え?いやいや、おかしいだろ。なんでAランク級のダンジョンでS級指定のモンスターが出んだよ」


「いや、優夜。こいつは本当にS級指定のモンスターだぞ」


「え?じゃあ俺達はダンジョンを間違えたって事?」


「いえそれはあり得ません。何度も場所を確認しましたから」


「じゃあどうゆう事?」


「考えられる可能性はあります。1つはダンジョンボスがランクアップした事でダンジョン自体がランクアップした。2つ目はダンジョンボスが他のモンスターに倒されダンジョンが変わった。この2つです」


「その中で一番あり得るのは?」


「後者はまずあり得ません。モンスターがモンスターを襲うという話は聞いたことがないですし。前者の方は以前Cランク級指定のダンジョンでB級指定のモンスターが出るという事例があるので確率では前者がほぼ確実です」


「よしじゃあユナはいったんギルドに戻って事情を話して救援要請をしてきてくれ。俺達はこのままダンジョンを攻略する」


「そんな無茶だよ。このパーティには一人もSランクの人がいないんだよ」


「ああ。それは大丈夫だよミル。俺強いから」


「え?」


「俺はブラックウルフの群れを倒した事あるし、あと俺のステータス全部10000超えてんだよ」


「………え?」


「口で言うより見せた方が早いな。『ステータスオープン』他者の閲覧を許可する」


名前 神崎優夜

年齢 16

レベル 190

スキル 身体能力強化(レベル2) 縮地(一蹴りで100メートルまで移動する) 魔剣生成(魔剣を生成する) テイミング(自分よりレベルの低いモンスターをテイムできる) 覚醒者(攻撃力を30秒だけ3倍にする)

魔法 火属性魔法(最上位) 風属性魔法(最上位) 土属性魔法(最上位) 水属性魔法(最上位) 光属性魔法(最上位) 闇属性魔法(最上位) 回復魔法(最上位) 爆発魔法(上位) 神聖魔法(神位) 精霊魔法(神位)

体力 10500/10500

攻撃力 10500

防御力 10500

俊敏 10500

幸運 ∞

魔力 14500/14500


あれ、レベルが少し前からしか上がってないなぁ。レベルが高くなるとレベルを上げるのに苦労するんだな。

てかさ、精霊魔法とか神聖魔法とか見せちゃっていいのかな?そう思った時には手遅れだった。


「なっなにこれ!?」


「なんで16歳でレベルが190なの!?てか神聖魔法って何!?なんで精霊魔法を使えるの!?」

あーその反応、なんか2日前の俺を見てるようで懐かしく感じるわ。


「まぁ手短に言うと何度も死にかけたからかな」

うん。間違っては無い。実際死にかけたし。


「これが天才と凡人の差か」

んん?なんか変な捉え方してるぞ。別に俺は天才じゃないから。転生者特典がやばいだけだから。


「ミルも十分強いと思うけど」


「私なんか全然だよ。グレン兄さんにはまだまだ遠いし……」

駄目だ。今のミルにどんな言葉をかけてもミルが落ち込むだけだ。


「ミル。優夜が困ってるだろ。それと悩むのも良いが今はダンジョン攻略だ」

グレンの言葉でミルが落ち着きを取り戻した。


「ごめんね、優夜くん。今する事じゃ無いよね。ダンジョンを攻略するかって話だったよね。それ私は賛成するよ。優夜くんは強いしグレン兄さんだっている。S級指定のモンスターだって倒せるよ」


「ありがとう。グレンも来てくれるか?」


「ここまで来たんだから最後まで付き合うぞ」


「よし決まりだな。じゃあユナ、ギルドに戻って報告をしてきてくれ」


「分かりました。皆さんどうか御武運を」

よし、トラブルは起きたけどダンジョン攻略再開だ。

【投稿予定】

12/20 11.冒険者になります③

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ