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1. 異世界に転生します

これから頑張っていきますのでよろしくお願いします。



僕の名前は神崎優夜かんざきゆうやです。

今訳あって異世界に来てます。

なんで僕が異世界に来ているかというと……



〜10分前〜


僕はいつも通りの時間にいつも通りの道を歩いて学校に向かっていた。

そしていつも通り人助けをしようとしていた。

この日はおばあちゃんが倒れていた。

僕はおばあちゃんを助けようとして目を見張った。

おばあちゃんは血を流していた。


「おばあちゃん!大丈夫ですか⁉︎」

「早く…逃げて」

「へっ?なん――」

なんでと言い終わる前に僕は理由を知った。

僕の腹から大量の血が流れていた。

僕は何が起こったのかわからなかった。だが目の前でナイフを振り回し自殺をした男を見て悟った。


――あっ、僕死んだ。


そして午前7時30分00秒僕は死んだ。



【神崎優夜の死から5分後】


《天界》



目が覚めた。

ここはどこだ。

僕はおばあちゃんを助けようとしたら男の人に斬られて死んだんじゃ。

じゃあここは天国?


「ここは天界。まぁ人間の言う天国と同じようなものですね」


色々と考えていると綺麗な女性の声が聞こえた。

声のする方を見てみると美人な女性がいた。いや、本当に美人だ。日本にはいや世界中探しても多分こんなに綺麗な女性はいないだろうというくらい美人だった。例えば日本のモデルさんを1と置くならこの人は100を超えてるくらい美人だ。アニメや漫画のヒロインよりも10倍は美人だ。

とにかく僕の目の前には美人がいた。


「いや〜美人なんてありがとうございます( ´ ▽ ` )。そんなに褒められると妊娠しちゃいますよ。キャっ(≧∀≦)」

あれさっきから心読まれてる?てか美人なのにそんなキャラだったんだ。残念な人だな。


「残念ってなんですか!私泣いちゃいますよ?あと心は読んでますよ。だって全然話してくれないんだもん」

やっぱり心読まれてたんだ。心を読むのやめてもらえないかな?


「心読むのをやめるのは貴方がちゃんと話してくれるならいいですよ 」


「じゃあちゃんと話すので心読むのはやめてください」


「やった(^_^)。やっと話してくれた。最近ここに来る魂少ないから話す人がいなくて寂しかったんですよ。 では本題に入りますね。結論から言うと優夜さん。貴方は異世界に転生できます」


「……は?」

おっと、驚きすぎて素が出てしまった。


「異世界転生ですか……」


「何か問題が?」


問題ならある。

転生させてくれるのは確かに嬉しい。だが僕――いや俺は人助けとかそういうめんどくさいのは嫌いだ。

日本では人助けすれば少しでも楽に暮らせるかなと思ってやってただけ(実際楽に暮らせた)で、好きでやってた訳ではない。

そして転生つまり二度目の人生だ。一度目は人のために生きたからこの人生は自分のために生きたい。

つまり転生後めんどくさいことをせず、まったり生活をできるかが重要なのだ。


「転生には何か使命や任務みたいなものはあるのか?」


「声変わりましたね。私はそっちの方が好きですよ。 で、質問の方ですがそれを答えるにはまず転生のシステムを教えないといけませんね。 転生とは日本で善行を1000回以上行っていれば誰でもできます。それがどんな理由で行われていても。 そして優夜さん。貴方は日本での善行を今回の人助けで1000回になりましたので転生することができます。 そして質問の答えですが、結論から言えば無いです。 しかし転生には何か一つ『もの』を持っていかなければなりません。その『もの』はなんでもいいです。 そしてここが重要です。 『もの』を24時間手放した時点で『もの』の主は死にます。 以上が転生のシステムです」


「へぇー。じゃあその『もの』さえ手放さなければ大体自由なんだな」


「はい。でもそんな気軽に考えてて大丈夫ですか? 24時間手放せば死にますよ?」


「そうだな。でも『もの』はなにを持っていっても良いんだろ?」


「はい?そうですが?」


何故俺がこんなに余裕な顔をしているのか分からない女神様は頭上に疑問符を並べていた。


「女神様って死なないというか不老不死でしょ?」


「はい。そうです。いちいち歳をとったりしても面倒なだけですから」


「そうか。そりゃ良かった」

俺はにやりと笑みを浮かべる。


「はい?さっきから何故そんなに余裕なんですか?」


「それはこの転生のシステムには穴があるからだ」


「穴?それはどうゆうことですか?」


「この転生のシステムでは異世界に女神様を連れて行くのが一番いいんだよ」


「なっ!?」


「もう分かっただろ。俺が異世界に持っていく『もの』は女神様だ」


「………ふふ、ふふふ、あははははは」

「いや〜久しぶりにこんな笑いましたよ。なるほど、私を連れて行けば女神なので死ぬことはないと…。 でもそれって私が貴方から逃げたらどうするんですか?」


「そこはなんとかするさ」


「まぁ異世界に一緒に行くのですから楽しみましょうか。せいぜい逃げられないように気を付けて下さい」

なんか含みのある言い方だな。


「では、転生しましょう」

こうして俺の二度目の人生が始まるのである。

評価とブックマークお願いします。


〔次回投稿〕

2. 【異世界にやってきた】11/17

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