第2球:天才
「バッターも立つの!?」
その声にびっくりした様子の坂口。
でも、投げる以外道はない。っぽい。
振りかぶるザッヒュン!ズドン!!
「どう?」
「良い球投げるじゃん!」
え?ウソ;褒められたよ;
その後30球くらい投げてあがった。
そして1軍、2軍、1年と分かれて紅白戦。これで夏の予選のメンバーが決まる。
まぁ6月から始まってそれまで毎週試合だったら納得もいく。
「1年チームキャプテンは坂口。2軍は魚沼。1軍は山岡。分かったな。」
『はい!』
うぇ〜坂口キャプテンかよ〜メンバーどうするんだろう?
「メンバー発表!!1年チーム・・・」
監督決めんの!?
「4番坂口!」
うぉ!4番?やばぁー
「9番は投手岡田!」
え?オレー?やめて1軍相手にえーー!?
・・・・・
「ゲームセット!」ハァハァ;
9回まで投げた;
「3−1で1軍の勝利!」
あぁー;負けちゃったか
次の2軍戦は3回まで投げて無安打。1軍とはまるで違う。
2軍は簡単だよ。でもコノチーム2軍もレベルが高い。
「1年坂口!岡田!至急部室前まで!」
え;なに;怒られるの?何したって言うノーー
「お前らは夏予選メンバーに入ってもらう。なので早いがもうゼッケンはつけてある。
坂口!背番号12岡田!背番号20!あと吉田背番号1!」
え?吉田?1年生?えーーこの男と今後熾烈なエース争いを繰り広げる事になる・・・
「天才だね。圧倒的だよ」
監督によるとこのチームで1年1番は初めてらしい。
しかしそれほどの選手だ。雑誌では
『天才ピッチャー巨人入りか!?』
とも報道されている。
『阪神、西武、ソフトバンクも名乗り上げ!?』
と。
でもオレの記事もあった。
『千葉ロッテ15歳岡田(名古屋北)獲得?』
するわけない。交渉も来ていない。それにオレは、まず甲子園だ。
天才がいてもオレは背番号1しか!
「なぁ明日1軍試合だってよ」
「吉田!?てか;」
どこと?聞かなくても分かってくれた。
「東京学院だって。」
名門とやりますか;
試合当日!!
面白い。。。展開ですか?