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雨宮高校の不思議な話。  作者: 敷儀式四季
第四部;<榊原と望月>
23/37

第一話:謎な少女、戸惑う俺。

という訳で!!

2ヶ月振りに復活します!!


どうぞ!!

 ここは雨宮高校。

 10月20日(土)の帰り道、この俺、榊原(さかきばら)誠人(まこと)は、あるものに出会った。

 いやものなんて言い方は失礼だな。

 赤に少し黒を足したような神官的な人が着るような凄く長いローブがバサッと道のど真ん中に落ちていて。

 その中央は少し膨らんでいて。

 その膨らみが人だと気づくのには時間がかかったけどさ。



「おい! 大丈夫か!」

 こういうときは駆け寄って健康確認だな。

 というかこれは本気でやばいんじゃないのか。俺は元来の適当な性格だからこんな風に暢気のんき だけどさ。

 最近通り魔が横行してるらしいし。


 すると、俺の声に気がついたのか長いロープからピョコンと顔が出てきた。

 亀か!? と思ったことは心の中に。

 その子は女の子で140センチ、いやそれ以下くらいの背の高さだった。

 女の子はこちらを振り返る。


 目は青く、髪はブロンド、というやつだろうか。



「おなか減った」

 その女の子はどこかで聞いたことのあるようなことを言い出した。


「おなか減ったって言っ」

「それ以上は言わせないっ!!」

 これ以上言わせとくと本気で危ない!

 大きな力で消されたくは無い!!

 嫌だよまさかの存在消滅!


 とりあえずほっとくといろんなことを言い出しそうで危ない女の子の姿がそこにはあった。


「地の文の口調まで他の口調になりだした!?」

 化○語ですか!?

 元ネタわかんない人ごめんなさい。


 さて。

 どうしたものか。


 1、おまわりさんを呼ぶ。

 2、とりあえずおなかが減ってるそうなのでなんか食べ物をあげてみる。

 3、全力ダッシュでここから逃げて見なかったことにする。


 普通なら一番もしくは3番を選ぶんだろうな、と思いながら2を選択する俺。こういうところがおせっかい焼きなのかも知れないな。

 知り合いの委員長に言われた言葉を思い出す。


 そう思いながら今日食べようと思っていた菓子パン(チョコチップメロンパン。105円税込)を開けて目の前に出して見る。

 見る見るうちにその女の子の顔が輝いてきた。

 口からはよだれがたれている。

 するとこちらを物凄い目で見てきた。

 何も悪いことしてないのに悪いことした気分にさせられるような、仲間にして欲しそうにしているって表示されてるときのに近いのかもしれない。


「えーと……、お食べ?」

 あげかたが上手くわからなかったのでえさみたいに言ってしまった。

 だがそんなことも気にせずその女の子は目の前のチョコチップメロンパン105円税込にかぶりついた。

 後数秒手を引くのが遅かったならこっちの手が飲み込まれそうな勢いだった。


「もう無いの?」

 その女の子はチョコチップメロンパン105円税込を数秒で食べ終わってしまった。

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