ガロアの数式
ガロアは19世紀のフランスで活躍した数学者であり、群論などの研究で功績を挙げたことで有名である。しかし、彼は20歳という若さで死亡している。
女性トラブルを原因とした拳銃による決闘に敗北したことが彼の死因である。そのため、数学界では現在でも彼の死を嘆く声は多い。彼が長生きしていたならより多くの功績を収めていたことは間違いないからだ。
しかし、やや激情的な面があるとはいえ、怜悧な頭脳を持っていたガロアが無謀な決闘に命を賭けるなどという愚かな真似をするものだろうか?
彼が決闘に向かう前に友人たちに向けて数通の書簡をしたためていたことは有名だが、彼の遺品にそれらとは異なるメモが1つ含まれていたことは一般には知られていない。
そのメモはある計算式で埋め尽くされていた。ガロアは決闘の場所である墓場の地形、当日の予想される気温、気圧、風向き等の気象条件、互いの使用する銃の精度などのあらゆるデータを数値化し、彼に弾丸が命中して死亡する確率を計算していたのである。
そして、肝心の計算結果は「0.0013%」。つまりガロアはほぼ確実に勝利することになる。彼は無謀な戦いに挑んだのではなく、確実に安全な勝利を拾うつもりだったのだろう。
しかし、実際には彼は敗北し、死亡している。かれが悪魔的な不運をつかまされたのでなければ、彼の計算式に誤りがあったと考えるべきであろう。
だが、彼の死後100年以上を経てなお、彼の式の誤りは見つかっていない。世界中の高名な学者たちが検算を山を試みても一切の計算ミスも要素の欠けも見つかっていないのだ。
果たしてガロアは何を間違えたのだろうか?
(追記)
件の数式は現代のパソコンを使えば数十秒で計算し終えることが出来るが、計算尺しかなっ方当時では2週間はかかると考えられている。決闘を申し込まれてからたったの数日でどうやってガロアが計算を終えたのか、その方法も不明なままである。
この物語はフィクションです。
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