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第一話 「昨日の俺は今日の他人」

俺は夢人かもしれない。記憶喪失してるし、半日前にかなり仲良くなった警官からも忘れられてた…いやまだ確証はない。だから実験をしてみよう。今日の夜病院を抜け出す。そして明日戻ってくる。これで忘れられていたなら…もう諦めるしかない。よし!決まりだ。じゃあもう少しで夜飯の時間らしいし、病院食ディナーでもしようじゃないか。看護師のちゃんねー!今日の飯はなんなんだい!?


〜数分後〜


煮物と飯…ザ・和食だな。まあ俺は日本人…なはずだ。味噌汁が欲しいところではあるがタダ飯ありがたくいただこう!大地に感謝!天界に感謝!頂きます!!

……薄いな…とんでもなく味が薄い。病院食が多少味が薄いってことはなんと無く知ってたけどここまでとは…煮物っていうか水で煮ただけみたいな味だ。まあタダ飯だし別にいいんだがな!


〜1時間後〜


もうすぐ消灯らしい全くまだ9時だぞ!俺みたいな若者はここからが誰にも邪魔されない一日の楽しみなのに!!まて、俺って何歳くらいなんだろ。体の動かしやすさからしてそこまで歳取ってるわけでもないだろうけど。そうだトイレに行って鏡見よう。俺がどれほどイケメンなのかもチェックしてやるぜ!

「すみませーん!トイレ行きたいんですけどトイレってどこですかー?」

「トイレは左に曲がればすぐですよ!」

流石だ。すぐ俺の病室まで看護師が飛んできた。この病院はなんと言っても看護師や医師の反応が早い。メールで既読ついた3秒後に返ってくるみたいな安心感がある。なんとしても場所も知れたし行くか。

うし!着いたし見るか!俺のイケメン具合!ご覧になってやるよ!


う〜んフツメンってやつなのかな二重なのは俺的にグッドだな。それ以外のパーツは普通極まる感じだ。年齢は25とか?若くも無く老けても無くみたいな?そして髪型は無造作マッシュみたいな感じでサラサラにして黒マスクつけたら彼氏と別れた女の子の話聞いてあげられそうな感じだ。何はともあれ顔の確認も出来たしあとは病室に戻って消灯したら脱走だ。これで。明日忘れられてたら俺は夢人確定…まあその時は受け入れて夢主ってやつを探してみよう。なんの手がかりもないけど。

トイレから戻っているとさっきトイレへの道を教えてくれた看護師さんがいた。お礼でも言っとこう。もうちょいで脱走する身だし一応印象は良くしておこう。

「さっきはありがとうございました!おかげで助かりましたよ」

「え?私ですか?」

「あはは貴方しかいないじゃないですか」

「は、はあどういたしまして。?」

「はい!明日からもよろしくお願いします!」

ちょっと反応悪かったけどまあ良しだ。ごめんよ看護師のねーちゃん俺はもうすぐ脱走しちまうんだ。

「私さっきまで誰とも喋ってなかったはずなんだけどな…」

「?なんか言いましたか?」

「い、いえなんでもないです!もう少しで消灯ですよ!おやすみなさい。」

なんかあの看護師さん変だな。さっきなんて呟いてたんだろう…まあいいか。


〜消灯〜


うし。電気が消えた。見回りがあるかもしれん。今は10時半…12時くらいまで待つか…策には万全を期さなきゃだしな。それまで何しようかな。よし選手権でもするか!第一回チキチキこの病院のダメなとこ選手権〜!!まずは、飯の味が薄い!そして娯楽要素が無さすぎる!俺が今一人で選手権するとかいう絶望的に寂しい状況になるくらいには!


そんなことを続けて1時間と少しが経ちもう少しで12時を回る。後5分…3分…1分…………5、4、3、2、1…0!!

カチッ!そんな音病室に響いて12時になった瞬間。日付が変わった瞬間、俺は病室にいなく違う空間にいた。

どこだこれ…まさか…次こそほんとに異世界転生か?

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