それはおでんと言う
昨日はちゃんぽんのことを書きましたが、となるとその季節はおでんも美味いですよね
子供の頃はおでんと言う名前は当時はやっていた漫画で知りました
6つ子が主人公の漫画で、シェーなんてギャグも流行りましたが、その中の登場人物の一人がいつもおでんを持っているのです
串に竹輪、丸天、三角こんにゃくが刺さったものや、三角はんぺん、なると巻、ちくわぶだったりするのです
また、これが美味そうなんですよね
大阪人である私の場合はおでんではなく、関東煮あるいは、かんとうだきとか、さらに「う」が欠落して「かんとに」とか「かんとだき」なんて言っていました
そして醤油の出汁の色でけっこう濃い色だったのです
なので、おでんは関東のものだからもっと色が濃いのか?と思っていたら、大人になって食べてみると、昆布とかつおの効いた優しい味付けだったのには驚きました
関西のうどんの出汁とは違う、関東のそばの出汁のイメージとは全然違う食べ物なんだなぁとけっこうカルチャーショックを受けました
ま、私の食べたのがそうだったのかもしれませんが、その後おでん屋さんへ行くとその優しい出汁の方が多いのは確かで、立ち飲み屋さんのようなところのほうがおでんではなく関東煮のような色が濃い味付けが多いような気がします
私がおでんを作るときは昆布とカツオ出汁をふんだんに使用します
そこに塩と醤油を若干入れて、色も薄めの、味も優しいけれど、ぼやけない味に仕上げます
下ごしらえで一番時間のかかるのが牛すじ肉なのですね
これ串にささった下処理済のものも普通に売っているのですが、やはり生の牛すじ肉を買ってきて、日本酒でことこと煮ていく方が圧倒的に美味いのです
これだけで立派な一品になりますね
大根は面取りして表面に十字の切れ込みを入れて、下茹でをします
余分な苦みを除きます
こんにゃくも三角形に切り表面に細かい切込みをたくさん入れて下茹でをします
これもアクを取り除くためです
そういえば、結びこんにゃくも入れますね
下ごしらえ不要のものならそのまま使用します
これって出汁がうまく絡んで美味いんですよね
厚揚げは三角形のものならそのまま、四角形のものなら三角形に切って、湯通しして余分な油を取り除きます
ゆで卵は別の鍋で水を沸騰させて、そこに生卵を割れないようにお玉でそっといれて、そのまま6分半茹でます
取り出して殻を剥くのは難しいのですが、とろとろ半熟卵ができます
私はひろうすが大好物なのですね厚揚げも入れますが、中に具材のたくさん入ったやわらか食感のひろうすも外せません
ごぼう天、平天はできる限り添加物の少ないものを使用します
価格は高くなるのですが、添加物の多いものは煮あがった時に膨れ上がってブヨンブヨンの食感になってすり身の味がしないのですね
添加物の少ないものは、しっかり練り物の食感が味わえます
ちくわは煮込みちくわが安価なのですが、これも添加物の少ない煮込みちくわで無いちくわの方が圧倒的に美味しいですね
これはごぼう天や平天と同じ理由からなのですが、魚肉の練り物はいかに魚の含有量が多いものを選ぶかが勝負です(高いけど 笑)
鶏もも肉や鶏つくねなども入れるのも美味しいのですが、出汁が濁るんですよね
透き通ったあっさりした出汁をキープするならやはり肉系は別に炊いた方が良いし雑味も混ざらないです
じゃがいも!メークインや男爵が一般的ですね
メークインは煮崩れしにくくもちもちした食感、男爵はほくほくした食感だけど煮崩れやすい・・・いずれにしても煮過ぎない方がいいのですが、味をしみ込ませるために、フォークで隠し穴をあけたりします
ざっとこんな感じですが・・・そうそう・・・
うす揚げの中にリングカットした青ねぎを入れるねぎ袋や、くずきりをいれたり、餅を入れたりする巾着類も美味しいですよね
湯葉も美味いですわ!
ところが、関西人の私の場合・・・
昔はよく売っていた鯨の皮であるコロは入れたことがありますが、あんぺんとかちくわぶはそれほど入れたことがないのですね
いや・・・あんぺんはまだ入れたことがありますが、ちくわぶは全く入れたことがないです
なので、どこかで食べたことはあるかもしれませんが、食感に記憶がないのです
いよいよ下茹でしたものやら、具材をみんな合わせて煮ておでんの完成です!
昆布とかつおの風味がよく効いて、金色の出汁をかけて・・・おぼろ昆布なんかトッピングしてもいいかもね
香りがたまりませんな
日本酒を一献なんてねぇ
そう言えば変わり種ではロールキャベツも入れたりします
でも、やはり透んだ出汁と香りがたまらんのです
食べたいなぁ