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1話

こんなアップテンポな作品にするつもりです。ノリがキツイと思った方はごめんね! 

最近とは言っても、〇ロナウイルスが世界に萬栄して早数年、ここ日本とりわけ田舎でもまだまだマスクがご入り用な生活が続いていた。


別にもはや強制でもないのに。それより物価の上昇だ! 食品の値段が上がるのが辛い。


おれは彼女との同棲をしている。今日もお仕事お疲れ様。おれ。


ピロンッ。MINEの通知音がなる。


なに。卵タイムセールが23時から? お一人様2パックだって? 



*****



>絶対に買ってきてね! 忘れたらシバく。

>分かった。おやつはプリンで良い?


>ええよ。

>2個買ってけえるわ。


>1個でええって。ゆーの一口もらう!

>おけい



*****



艇の良いパシリである。彼女は可愛い。まあおれはそう思う。一般的にはそう美人ではないとは思うが。


笑顔が素敵な女性である。


フフッ。あいつ喜ぶぞ~! クリームがたっぷりのせてある大きめのビックリプリン乃介を買った。


ちょっとリッチな奴だ。


でも食費節約しないとなあ~。おれの会社もリストラが怖いしなあ。


「498円になりまーす。お支払い方法は如何なさいますか?」


「カードで。」


「ありがとうございましたー!」


「ああ。ありがとう。」


自動ドアから出る時にレシートを見る。


うん。明日もがんばろう。自分の為にも。彼女の為にも。



*****



帰ってから15分後・・・。おれは地獄を見ていた。


「だからごめんやって! かんにんな! やって。しゃあないやん!? うち海外への研究の出張決まったんや。もう、佐藤くんとはいられん。」


「分かった。ずっと前からの夢だったもんな。」


「申し訳ないとは思う。でも、うち、あんたには応援して欲しいねん! ずっと行きたいと思っとった。でもこんな早く研究チームに抜擢されるとは思わなかったんや。」


「もう。何も言うな。おれは・・・。未来を応援しているから。この3年間、おれの人生でとても良い思い出をもらえた。未来といた時が一番楽しかった。だから、おれそんなにいい言葉喋れへんけど。」


手をそっと重ね会う。


「幸せになってな! そしてありがとう・・・。」


言葉がつまり胸がいっぱいになる。おれにとって初めての恋やった。


楽しかった。パシられたり、パシられたり、お金貸したりいろいろしてたけど。でもすぐに返してくれたし、おれとの時間を優先してくれた。


友人との時間も大事になって心配するくらいだ。


彼女はその日のうちに荷物をまとめた。実家に挨拶してから研究チームに合流するそうだ。


おれは最後まで笑顔で健気に見送った。だって。最後くらいはとつまらない男の意地を貫いた。


次の日・・・。いつも変わらぬ駅のプラットフォームでいつもと変わらぬ通勤電車に乗る。


ああ。何も手につかない。一日がただ過ぎ去った。


ねえ。こんな時に大人はどうしていたのだ? おれはこの歳、いわゆる大人になっても我慢するしか方法を知らない。


友人に相談? 最も気が重い。


後一本横断歩道を渡るだけ。それだけだったのに。視界の横からトラックが突っ込んで来た。


これは果たして。ああ。助からないな。実に・・・。もう未練がない。



*****



おれはこの世界の生の幕を閉じた。赤信号を渡ってしまったからだ。


さようなら。未来。父さん、母さん。数少ない友人。そして年齢性別隔てなく接してくれた某ゲームのフレンドの方々。職場の人はまあいいか。


本当にありがとう。



*****



「あなたこういった異世界転生とか転移に詳しいそうですねえ。」


異世界転生とか転移ものには多少知識があった主人公。


「じゃあ。説明省略しまーす!」


いや。諦めないで下さい女神さま!? おれは気づくと異世界転移の間と書かれた壁とか床とか色々白いテラスにて女神との面談を受けていた。


転生特典で何が欲しいかという場面でみんななら何を願うだろう?


おれは思いついた! どんな世界にも通用する能力を! おれに不幸は似合わない!


「どうしましたか? 私そろそろ退社時間なんですけど~。サクッと決めて頂けますでしょうか。大丈夫です。ゆっくり考えて頂いて。明日までは期限ありますので!」


そうなの? 女神さまもお仕事お疲れ様です。


「では発表します! おれが欲しい能力は! ズバリ神に愛された人生を送ることです!」


「無理です! タイプじゃないんです! あでもちょいまち。(神phone)プルルルル。あ、はい。今でも恋人募集してる? あ、もうしばらくいらない感じ? おけ。 神美は? 人間はちょっと? あそう。変な話してごめんね。」


「すみません。力及ばず。そして私も気持ちに応えられず。」 ペコペコ謝って来た。


なぜか振られた。いや。そういう意味じゃないのですが。女神様? あの。誤解していらっしゃいます。


「わ、私の話をちゃんと聞いて下さい!」


「ち、近づかないで!? やだ。人間怖い!」


ええ~。もう泣いて良いですか?


「もう早くどっか行ってよ!」


腕を一振り。おれは異世界という遠くまで追い払われた。


宙に舞うおれの履歴書。おれの概要欄には3億年のおっぱいの歴史を学んだ男とあった。


いや。確かに学んだけどね? ほらyoutubeとかで! いやさ。ほら他に無かった? おれの長所? 一応某イラスト投稿サイトでは神絵師とか界隈で言われていた男ぞ?


美術学部卒業後一般企業に就職するしかなかったおれ。たいして才能が無かったのだろう。おれは自分の描く絵が好きだった。みんなの好きを形に描く絵が好きだった。


そして名画の数々も。とにかく絵が好きだったのだ。


だからそりゃあイラストとかの画集とかその他もろもろの研究は欠かせなかった。


その一つに3億年のおっぱいがあったわけだ。。いやサムネに釣られて学んだのは認める。おっぱい。それは全人類がスキーなもの。


それはまるで黄金に輝く砂漠の双丘のような神々しさ。恥じらう乙女。雪景色のような神秘を感じる柔らかさ。


ああ。認めよう。おれは・・・。おれは。


あれ。チートスキルもらってないやん。いや。終わった。あんなあられもない想像しているから!


おれは空から堕とされた。どうやらチートスキル持ちの転移者には選ばれなかったらしい。


性癖(?)が原因で虫のような扱いされたのが解せん。


別に特別なスキルとかなくてもおれは大丈夫なはずだ!


別に落ち込んでない。気難しく悩んだりもするが、おれの素なんてこんなもんだ。大したもんじゃない。




*****



さて、この世界は・・・? シュタッ。そこそこスポーツに腕の覚えのあるおれ。ふうここはダークヒーローみたいに登場したいような。


さっそくの誤算だが・・・。別にみんなに驚かれるわけでもなく、ただ2階から落ちてきたドジなお方という感じでおれは異世界に降り立った。


周りから向けられる視線が痛い。


あれ。おれってばモテ期!? いやー。恋愛とかは今ちょっとね。傷心中なのだから。


「まあ。嫌だわ。黒髪よ・・・。」

「眼も黒いわ。まるで東方の野蛮人ね。」


「なんだあのちっこいみすぼらしい男は?」


あれ。ここは、どうやら日本人は差別される国なんでしょうか?


とんでもない所に来てしまった。そりゃあチートスキルを貰っていて、周りがおれを排除しようとするようなら、暴れるのではないか。命を狙って来るのなら、逆にやり返すはずだ。


だが、おれには権力も社会的地位もましてや”チートスキル”も無かったのだ。


おれは当然のように憲兵に捉えられ、投獄された。


世界は残酷にできている。そしておれはこの世界の異物なのかもしれない。


牢屋にはおれの他にエルフ族やドワーフ族またおそらく異国の人たちが入れられていた。


向かい側の牢屋の中では昼夜問わず女たちの悲鳴が聞こえる。恐らくご想像の通りの事をされているのだろう。


捉えらた時に痛み付けられた額から出血が止まったのが唯一の救いだろうか。こんな狂った世界なんて壊れてしまえば良い。あいつらは生きてはいけない連中だ。


おれは異世界転移してそうそう、殺意と絶望。おれが持ちうる限りの増悪が身を蝕んでいった。


ああ。こんな醜いものを見ると人はこんなにも早く闇落ちしてしまうのかもしれない。


奴らに制裁を・・・。絶対に死んでなるものか。そう決意するには十分すぎる状況だった。





読んでくれてありがとう♪ 神さまをディスる作品ではありません。この話はフィクションなのですから♪


真夜中テンションで楽しめる作品にしていきたいなあ! *異世界転生なんて本当にあるとは信じていない作者! でもだからこそ夢があるんだと思います。

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