第五話 街の違和感
私達はひたすら街を目指して歩きそして昼頃に街へと着いた。
しかし、街へと入って見ると違和感を感じた。
人がいない、誰一人として。
「ねぇ、パーリナ街って本当に人が居るの?見た感じ廃墟みたいなんだけど」
私はリュウに向かって言った。
「おかしいな、この前まではにぎやかで沢山の人達が居て賑わっていたはずなんだけどなぁ〜。
ギルドに行くか」
リュウはそう言い私の手を繋ぎ歩く。
ギルド?
「ねぇギルドって何?」
私はリュウに向かって言う。
するとリュウは驚いた顔をしてこちらを見て
「ギルドを知らないのか?!わ、分かったギルドっていうのは冒険者達が依頼や冒険者登録をするために行く場所だよ。
あと、街の事の記事も載せているから街の事はギルトに行ったほうがいいんだよ」
リュウは優しく答える。
へぇ~、ギルドね。次の街に行くときは必ずギルドに行こうかな。
私とリュウは街中を歩いてギルドへと向かった。
街中を歩いていてもやはり人はおらず不穏な空気が頬を撫でる。
ギルドへと着き扉を開けた。
しかし、中に入っても人はおらずギルド職員も居なかった。
「なんだろう、嫌な感じがするな。
サクラ、人が居ないかギルドの室内を見て回ってくれないか?」
リュウは私に向かって言う。
私は頷き受付辺りや冒険者休憩所を見て回った。
しかし、人一人として居なかった。
「後はこの部屋なんだけど」
壁にはギルド職員休憩所と書かれていた。
私は取っ手に手をかけ扉を開ける。
「あ」
中には一人のギルド職員が居た。
こちらを見て怯えた様子をしている。
何かあったのは間違いないだろう。
「あ、あの大丈夫ですか?」
私はギルド職員に向かって言った。
「だ、大丈夫よ。
それよりも、貴方達外から来たのよね、ならこの街から出たほうがいいわよ」
?!
「な、何でですか?」
私はギルド職員に向かって聞いた。
「この街は、ある魔物によって崩壊しました。
その名はダークリベリオンドラゴンです」
だ、ダークリベリオンドラゴン?