第四話 次なる街は
え~と、村を出たのはいいけどどこに行こうかな?
「さてと、サクラはどこ行きたい?どこでも案内してあげるよ。
まぁ、冥界に連れて行ってとか言っても流石にそれは無理だからね」
リュウは私に向かって言った。
「何アホなことを言ってるの、私が冥界なんて行きたいなんて一度も言うわけ無いでしょ?
そうね、にぎやかな街に行ってみたいわ」
私はリュウに向かって言う。
するとリュウは何か閃めいた顔をして
「じゃあパーリナ街に行こう、ここから案外近いし夕暮れ時にはつけると思うよ。
魔物も出てくると思うから武器の練習にもなるからね」
リュウはそう言い向かう方向を指さした。
私とリュウはその方向へと向かうのだった。
パーリナ街、一体どんな場所なんだろう。
沢山の人達が居るのだろうか?
私達はひたすら歩き数時間が過ぎた。
「・・・・」
「・・・・・」
「な、何か話して、無言だとつまらないじゃん」
私はリュウに向かって言った。
「う、うん、なんか話すのが急に緊張しちゃって。
そ、そうだ、お金はある?」
リュウが聞いてきた。
「うんあるけど、どうしたの?」
私がリュウに向かって聞く。
するとリュウは
「あのな、僕は元々ドラゴンだった。
だから、人間が使うお金を持っていなくてそれで聞いたんだよ」
リュウは私に向かって言う。
「そう、え?ちょ、ちょっと待って、お金無一文なの?」
私はリュウに向かって言う。
「そりゃそうだろ?ドラゴンにベッドが必要か?お風呂がいるか?
いらないだろ?だから、お金は無いんだ」
リュウはそう答える。
まぁ、そりゃそうよね。
「分かった、お金は私がなんとかする。
あと、武器を強化する方法が知りたいの」
「武器は、鍛冶屋と呼ばれる場所で鍛えてもらうんだ。
普通の人には無理なんだよ、その道をしてきた人たちしか出来ない技術みたいなもんだ」
リュウは私に向かって言う。
へぇ~、呪い武器もそこで強化してもらえるのね。
そう言えば武器の種類に聖剣って言ってたわよね。
聖なる剣って何なのかしら?
神でも宿っているのかしら?
「ねぇ、聖剣って何?」
私はリュウに向かって聞く。
「聖剣だろ?聖剣とは聖なる剣の事は分かるよな」
私はコクリと頷く。
「その中でも、神のような力を宿っている剣とかを聖剣と言っている。
もちろん、武器屋には聖剣なんてものは売っていない。
それに近くにある城にすら聖剣を持ってもいない。
それだけ聖剣とはレアな武器なんだ」
リュウは私に向かって言った。
「どうしたら聖剣を手に入れられるの?」
私はリュウに聞いてみる事に。
「聖剣を作るには特別なアイテムが必要だ。
まぁ一つ言うなら、聖なる清めの灰とかな」
聞いたこともないアイテム。
そんなの世界中探しても無さそうね。
「だから、聖剣を持っている人は神に等しい人と思っていいぞ。
まぁ、呪い武器の方が攻撃力に関しては上だけどな」
リュウは私に向かって答える。