表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 生贄のサクラ、ドラゴン男の嫁となる。  作者: 花冠椛(はなかんむりもみじ)
4/34

第三話 呪い武器


 怖いけどやってみる!

 はあー!!!

 私は無我夢中でスライムに短剣を突き刺した。


 

 「やったね!ほら、サクラだって出来るでしょ?それにさ、武器はこの短剣だけじゃないんだよ」



 「剣や槍とか、弓矢とかでしょ?それくらいは知ってるよ」

 私は自信満々に答える。



  

 「じゃあこんなのは見たことある?」

 そう言ったリュウは剣を見せた。



 「剣じゃん、知ってるよ」

 私はリュウに向かって言う。



 「これはただの剣じゃないんだよな〜、まずは剣の持ちてに付いているキャップを取り、そこにこれ、緑の液体なんだけどこれは魔力が入っている液体さ、それを流し込む」

 リュウは液体を剣の中へと流しこんでいる。


 何?剣にそんなのあったっけ?



 「そしてキャップを閉めておしまい」

 リュウは剣を構える。



 「何?何も変わってないけど?」

 私はリュウに向かって言う。



 「そうだな、ちょっと上に向かって放つから空を見ててね」

 リュウに言われ上を向いた。



 「いくよ!フルパワービーム!」

 

 ドーン!

 

 ?!あれは!


 空に飛んだのは何か光るものだった。

 一体何?



 「ビームって言ってたよね。

 ビームって何?」

 私はリュウに向かって言う。



 「これは昔ね、ある人が作って居た武器なんだ。

 だけど、これは強力すぎるから武器として使われなかったんだ。

 ビームとは、熱いエネルギーの塊と思えばいい。

 ビームは真っ直ぐ飛ぶ、もしも、その先に家があるとするならばその家はビームで粉々になるよ」



 「じゃあどうして私に見せたの?」

 私はリュウに向かって聞いた。




 「武器にも色んな武器があるってことを知ってほしくてさ。

 それに、聖剣や呪い武器、斧やハンマーなんかもある。

 人それぞれ、使いやすい武器はある、サクラはどんな武器が欲しい?」 

 リュウが私に向かって聞いてきた。



 私が欲しい物、私に合う武器。



 「分からない、わからないけど、でも呪い武器かもね」


 「どうして呪い武器を?」



 「だって、私は生贄という呪いをかけられた人間。

 あの村に住んでいる人は全員生贄の呪いをかけられてる、そう思って呪い武器かなってね?」

 私はリュウに向かって言う。



 するとリュウはニコッとし 


 「分かった、じゃあこの呪い武器を使ってみて。

 初心者でも使える武器だからさ、だけど呪い武器には注意点があるよ」


 リュウに渡されたのはハンマーだ。

 これが呪い武器?



 「全ての呪い武器には何かしらのデメリットがある。

 もし、それをしなければ自分に災いが起きる。

 一つ、聞いたことがあるといえばある呪いの剣は血を求める呪いだった。

 だから、魔物の血を与えなければならない、もしも血を与えなければ自分がその剣に殺されるってね」


 な、何よそれ。

 こ、怖すぎ。



 「え、じゃあこのハンマーも」

 私は恐る恐るリュウに向かって聞く。




 「このハンマー、名はウォーターハンマー。

 水ハンマー、呪い武器に見えない名前だが、これもれっきとした呪い武器なんだ。

 このウォーターハンマーの呪いは武器を必ず毎日水を与えなければならない。

 もし、水を一日でも与えなければ」



 「え、も、もしかして」



 「そのハンマーから呪いの水が流れ、サクラを飲み込み溺死させる。

 そして、そのまま武器の栄養として少しずつ吸収される。

 ゆっくりとじわじわと、まぁ死んでるから痛みもクソもないけどね。

 溺死って怖いよ、体の中に水が入ってくるんだから、肺や胃、鼻に色々とね」

 リュウは私に向かって言う。


 

 ひぃ!

 私は武器を地面に落としてしまった。



 「まぁだけど女の子なら、毎日水を浴びるでしょ?」

 リュウは私に向かって言う。


 水を浴びる?・・・・・?!


 「リュウのエッチ!」

 私はリュウの頬を平手打ちした。



 「ごめんごめんって、悪かったよ。

 まぁだけどそれしか呪いはないから大丈夫、攻撃力も他の武器よりも強いからいいと思うよ」

 リュウはハンマーを広い私に渡す。



 「うん、分かった。

 今日からすればいいの?」



 「明日からでいいよ、今日はもう与えたからね」

 リュウはそう答える。



 「じゃあ村を出よう、何か村の人に伝えることあるなら村の方に行くけど」

 リュウは私に向かって言う。



 ・・・・・・・

 私は村に居たときを思い出す。

 友達と一緒に遊んだ日々、楽しかった毎日、

 でも、あの日生贄が始まったあの時から私の人生は変わった。


 友達が毎年生贄として旅立っていく。

 辛い毎日、親ももう、居ない。


 居るのは、サイテーな老人くらい。



 「村に行かなくていいよ、伝えることは無いしね」

 私はリュウに向かって言った。


 私は袋からある写真を見る。


 「それって両親?」

 リュウが聞いてきた。




 「うん、強くて、優しい両親だった」

 私はリュウ二向かって答える。



 「いい、両親だね。

 サクラはいい両親の元で育ったんだね、ならサクラは二人の強いと優しさを持った女の子だね」


 ?!


 「こんなに優しくしてくれた男性はある人と君で二人目だよ」

 私はリュウに抱きついた。









 

 


コメントと評価お願いします。

 誤字脱字があるならよろしくお願いします。

 皆さんのコメントが元気の源です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ