第三十話 動き出す物語
私は午後もリュウと特訓をした。
色んな技も試せたし、体もある程度早く動けるようになった。
「そろそろ帰ろうか。
夜になる、もしかしたら今夜来るかもしれないからね」
リュウは私に向かって答える。
「そうだね、じゃあ戻ろっか」
私達は街へと戻るのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おいおい、こりゃどうなってるんだ?誰もいねぇぞ?」
セブンが建物の中へと帰ってきた。
しかし他の仲間たちの姿はなかった。
おかしいな?ナインとテンはどこに行ったんだ?それにゼロも。
?!
グサ!
突然セブンの体に強烈な痛みが襲いかかる。
振り返るとそこには血が付いた剣を持つゼロが。
「ゼ、ゼロ?どうし・て」
「私は、ザクラ様の下についたのだよ。
後それと」
?!
あ、ああ。
ゼロは、ファーストが持っていた剣を見せる。
「ま、まさ・か!殺し・・・たのか」
「そうだよ、隙をついて攻撃しようとしたからね。
一瞬で殺してやったよ、あと何度も刺してやったよこの剣でな」
?!
「く、くそ・・・が」
「楽になりたまえ、君も疲れただろうからね」
ザク!
「がはぁ!」
・・・・・・・。
さてと、こいつを持っていくとするか。
ザクラ様、やりましたよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ねぇライカちゃん、美味しい?」
ナインはライカに向かって聞く。
「うん、美味しいよ。
これ、初めて食べたの」
ライカは嬉しそうにはしゃぐ。
・・・・・どうしてだろう、凄く凄く嫌な感じがする。
ナインはそう思うのだった。
「どうしたの?」
ライカが聞く。
「ううんなんでもないよ、他にもいろんなものがおいてあるし見て回ろっか」
ナインはライカの手を繋ぐのだった。
・・・・・・・・・・・・・・
宿屋
「ふわぁ〜、眠たいな〜」
私はベッドに横になりつぶやく。
「寝たらどう?僕も、少し寝るつもりだし」
リュウもそう答えベッドに横になる。
「あのね、リュウはさ怖くない?」
私がリュウに質問する。
「何が?」
リュウが聞き返す。
「そのザクラっていう悪しき者の事、戦うんだよね、勝てるかなって不安なの」
私はリュウに向かって言う。
「俺も不安だよ、だけどさこいつを倒したら平和がやってくるんだ、そしたらさ怖さが無くなって頑張ろうって思えるんだ」
リュウはそう答える。
「私はまだ不安なの、手が震えて、剣をしっかり握れないような気がする。
私の分身みたいなものなんでしょ?絶対強いよ、殺されちゃうかも」
私はそう答える。
「サクラは死なないよ、だって僕が居るじゃん。
サクラを守るのは僕の役目でもある、夫として妻を守るのは当たり前だからね」
リュウはそう答える。
「ありがとう、リュウ。
おやすみ」
「おやすみ、サクラ」
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夜
今宵、この街を滅ぼすとするか。
確か、この街に僕の脅威となる者も居るみたいだし寝ている間に殺す事にしたほうが楽だしね。
「こい、終焉を迎える炎よ」
すると空に大きな魔法陣が現れる。
くくく、これで終わりだ、この世界は僕の物になり残った人類は奴隷として一生扱き使ってやる。
女の子たちはいっぱい楽しんでから殺すとするか。
「デッドワールドファ・?!」
ザク!
斬られた!?
僕に傷をつけるなんて!
「来たね、僕の主の体よ。
サクラ・ソラノ」
「あなたには負けないわよ!私は、強くなったんだから!」
私は剣を構える。
この剣はリュウに託されたもの、英雄の剣と言う名前の剣。
一説では、魔王を倒した勇者の剣とまで呼ばれていたって言ってたっけ?
「ウォーターハンマーじゃないんだね?」
ザクラが言う。
「この剣じゃないと倒せないらしいからね。
本当なら、ウォーターハンマーでボコボコにしたいけど仕方ない!
切り刻むだけよ」
私はそう答える。




