第ニ十三話 光の腕
私はリュウの寝ているベッドに潜り込む。
え?腕が・・・・・。
「リュウ!起きて!」
私がリュウを揺すると眠そうに目を覚ますリュウ。
「ど、どうしたんだサクラ」
「腕、どうしたの?」
「・・・・・・・・」
リュウは黙っている。
「何で黙っているの?私がやったの?」
「・・・・・・」
リュウは何も言わない。
「答えてよ!リュウ!!!」
「・・・そうだよ、サクラ君が僕の腕を斬り落としたんだ」
?!やっぱり。
「私はとんでもないことを・・・」
?!
「サクラ何をする気だ!」
私は剣を抜き構える。
「これでひと思いに殺って」
「サクラ、これは本当にお前がやったと思っているのか?」
リュウが聞いてきた。
「言ったじゃんさっき、私がやったって」
「これは確かにサクラがやった。
だが、その時お前は何か変だった何かに取り憑かれたように。
だから、これはお前がやったんじゃないその取り憑いた何かだ」
リュウはそう答える。
「でも、その状態じゃ」
「大丈夫、光の腕」
?!
すると光に包まれるリュウの体。
光が収まるとそこにはなかったはずの腕があった。
「光っている、その腕何?」
「光の腕って言う技だ。
一時的だが腕をこんなふうに出すことができる。
な、これでいつでも手を繋げるだろ」
リュウは私の腕を掴み
「リュウ!」
私はリュウの胸へと飛び込んだ。
暖かい、優しいぬくもり。
「眠くなって」
「おやすみ、ゆっくりと休んでいこうサクラ」
リュウも同じように目を閉じて眠る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「エイトが殺された、シックスは奴らの仲間になり、ファイブは消息不明だ」
フォーが言う。
「それに、我々を脅かす者が目を覚ましたな。
どうするんだ、このままでは目を覚ました者が世界を終焉させる。
奴を倒さないと、終わりだな」
ツーが言う。
「ねぇ、スリーは?」
ナインが言う。
「スリーか?スリーは、エイトによって殺されたらしいぞ。
真相はわからんが」
ゼロが言う。
「殺された?!仲間同士で殺ったの?」
ナインは驚いた表情を見せる。
「まぁ本人も殺されているし真相は闇の中ってわけだ。
気にするな、いつ消えてもおかしくないと思え」
「はい」
「それよりも、まずは目覚めし者の討伐を考えよう。
情報は頼むぞゼロ」
「はい、仰せのままに。
それと、あの者たちと戦うことになるのでしょうか?」
ゼロはツーに向かって聞く。
「あの者?お前が戦った、生贄女か?
さぁ、分からんが我々の邪魔をしてきたときは・・・・分かっているな」
「はい、いつでも剣を構えられます」
ゼロはそう答え何処かへと歩いていった。
「あの、生贄女とは何でしょう?」
ナインが聞く。
「我々の邪魔をするかもしれない、いや立ちふさがるであろうラスボスかもしれないな」
ツーはそう言い部屋を出る。
ラスボス?
「で、どうするよ?これから」
セブンがナインに向かって聞く。
「知らないわよ、私達のリーダーは殺されたし今はツーの意見を第一に考えて動くことね」
ナインはセブンに向かって答える。
「ふん、女はのんきなもんだな」
ピキッ
「誰がのんきですって!」
ナインが振り返る。
「おいおい、喧嘩はよせよ。
まずは、生贄女とか言う奴に会ってみようぜ?
どんな強いやつなんだろうな?」
フォーは二人をなだめそう答える。




