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 生贄のサクラ、ドラゴン男の嫁となる。  作者: 花冠椛(はなかんむりもみじ)
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第二十二話 終焉を送る者


 サクラから出た人のような者はこちらを見てニヤリとする。



 「お前!何者だ!」

 レオンが聞く。



 「僕の名前は、ザクラ・テンペスト。

 今宵、この世界を終焉とする者の名だ」

 

 ザクラと名乗る者は空間から杖を取り出す。



 「世界を終焉だと!?馬鹿なことはするな!俺が止めるぞ!」


 「ククク、アハハハハ!

 僕を止めるだと?笑わせるな下民が。

 僕を止められるものはもう、居ない、さてと、軽く挨拶してやる」

 ザクラは宙に浮き上がり杖を振る。



 「デスノヴァ!!!」


 ?!


 何だこれは!?

 空に魔法陣が現れる。



そしてそこから何が出始めている。



 「岩石か?それも魔法陣の数が数十ではない。

 サクラとリュウを運ばなくては!」

 レオンは回復魔法を二人に唱え、ザクラから距離をとる為に走る。


 

 「下民が逃げるとは、まぁ良い遠くからでも見えるように派手に行こうか!

 爆裂せよ!岩石共!」



 「何!?あの魔法陣、嫌な予感が」

 空を見つめるミオリとミツバ。


 ザクラが言うと魔法陣から岩石が降り注ぎ地面に着くと同時に大きな爆発を起こした!



 「ぐっ!何で威力だ!

 爆風の威力がイカれている」

 

 ?!

 レオンは先程見ていた場所を見てゾッとした。


 そこにはまだ形があった街が何も残っておらず更地になっているのだ。


 「嘘だろ?本当に終焉を迎えるのか」

 

 「お兄ちゃん!急ごう!」


 「あ、ああ」

 レオンは妹と共に近くの街へと逃げた。




 宿屋


 「うぅ、ここは?」

 目を覚ますサクラ。


 「目覚めたか?ここは、ザルクの街だ」


 「私、あの時瘴気に飲まれて。

 ?!リュウは!」


 サクラがレオンに向かって聞く。


 「横で寝ている、サクラも無理をするな」

 レオンはそう言い立ち上がる。



 「あ、ミオリさんは?もしかして買い物?」

 

 「残念だが多分、ミオリさんは死んだと思うほうがいい。

 実は、サクラからザクラと名乗る者が現れ先程の街を一瞬にして更地にした。

 そいつは今宵、世界を終焉を迎えると言っていた」

 

 嘘。


 「嘘でしょ?だって、そんなはず」


 「見てみな窓から」

 レオンは窓を指差す。


 サクラは不安ながらも窓を見て、震え上がる。

 何も無いのだ、森も建物も山も。



 「嫌、どうしてこんな事に、私は不幸だらけ。

 嫌だよ、もうこんなの見たくないよ」

 サクラはへにゃりと地面に座り込む。



 「落ち着け、もしかしたら危険を感じて逃げたかもしれない。

 その可能性にかけよう、生きているって信じるんだ」

レオンはサクラに向かって言う。



 「分かった、そう思い続けるよ」

 サクラはベッドに横になる。



 「俺は、更地の所を見てくる。

 シックスの事は頼んだ、もし帰ってこなければ俺のことは忘れてくれ」

 レオンはそう言い部屋から出るのだった。



 れーくん。



 更地


 ひでぇもんだな、何も無い、人も建物も。


 レオン辺りを探索してみた。

 すると、



 うん?この地面、蓋がある。

  取っ手に手をかけ開けると階段が現れる。



 「進むか」

 レオンは中へと入る。


 「ファイア」

 木に火の魔法をかけて松明を作る。


 中は少し湿っていて、魔物とはいなさそうだ。


 奥へと進んでいくと扉を見つけた。


 人が住んでいるのか?こんな地下に?

 元々ここに何が建っていたかも分からんからな。


  ゴクリ。


レオンは扉の取っ手に手をかけ開ける。


 ?!


 中にはミオリさんやチカちゃんミツバ、街の人であろう者たちが身を寄せていた。



 「ミオリさん!」

 レオンがミオリさんの名を言うと顔をあげる。


 「ああ!レオンさん!無事だったんですね!」

 ミオリさんが僕に抱きついてきた。



 「はい!サクラとリュウも無事です」

 レオンはそう答える。



 「良かった、たまたま外を見ていたら突然魔法陣が現れたので安全な場所がないか聞いて宿屋の下に地下を完備しているって言ったので街の人たちを連れてここに隠れていたんです」

 ミオリさんはそう答える。



 「そうだったんですね。

 サクラがかなり心配していました、スリーさんはエイトによって殺されてしまって。

 実は、新たな敵が現れたんです」



 「新たな敵?」

 ミオリさんが聞き返す。



 「ザクラと名乗る世界を終焉にする者が現れたんです。

 それも今夜」


 !?


 「今夜って!?それじゃあ他の街も破壊されるってこと?!」

 ミオリさんは驚く。



 「奴がどこに行ったのかは分からない。

 だが、間違いなく今夜の内にこの大陸は終わる、どうにか止めるにしても奴に勝てるやつはもう居ないと言っていた」

 レオンは言う。



 世界の終わり?

 嘘でしょ?世界が終わるの?


 死にたくないよママ。

 大丈夫よここにいれば。



 人々はざわつき始める。


 「レオンさん、それが本当なら夜までにその止められる者を探さないと」

 

 「だが、どこで探すんだ?」

 レオンは聞く。



 「ブクブックと言う街に、大きな大図書館があるの。

 そこなら何かあるかもしれない」

 

 

 ブクブックか、確かにあそこは本で有名だからな。


 「分かった、この人たちは?」


 「皆さん、どうします?ここにいますか?それとも、別の街に行きますか?」

ミオリさんは街の人に声をかける。



 「そ、外に出たらそのザクラ?とか言うやつに殺されるんだろ?

 俺は行かないぜ」

 一人の男は言う。



 「どこに行くつもりなんですか?」

 一人のおばさんが聞く。



 「ブクブック街です」

 ミオリさんはそう答える。





 





 

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