第十六話 牢屋
・・・・・・・・・。
ゆっくりと目を開ける。
ここは?どこ?あれ?私は確か酒場で話していて。
は?!
そうだ!確かアミルさんに襲われて!
ガシャ
な、何これ?!鎖!?は?!
周りを見るとリュウやミオリさん、チカちゃんも鎖で拘束されていた。
な、何なの?もしかして、アミルさんが黒いフードの一人だったとでも言うの?
すると
ギー。
入ってきたのは黒髪女性、キレイな銀色の装備をしている。
明らかにツワモノとしか思えない。
武器も無いしここは慎重に。
「お目覚めかな?」
黒髪の女性が聞いてきた。
「ええ、ここはどうやら黒フード一味のアジトのような感じがするわ。
何が企み?それに貴方は誰なの?」
私は黒髪の女性に向かって聞く。
「私は、スリー。
目的は、この世界を支配する事。
それに、貴方の力が必要なのよ、悪いことは言わないわ逃げようだなんて思わないことね」
スリーと名乗る女性は私に向かっていった。
「貴方、女性なのになんでこんな悪いことを?
貴方のような美人はこんな闇のような事はしないはず、過去に何かあったんでしょ?」
私はスリーに向かっていった。
「過去?私に過去なんてものは無いわ。
今を精一杯生きてるの、過去なんてどうでもいいわ。
それよりも、貴方の顔きれいね。
ナインが見たらムチで痛めつけられているはずよ」
スリーはそう答える。
ナイン?他にも人がいるのか。
「解放するつもりは無いんでしょ?」
するとスリーは私に近づき私の顔をクイッと手で上げて
「するわけ無いでしょ?ターゲットを逃しはしないわ。
それに、ここは地下の牢獄。
出たところで、逃げ道は無いわよ」
スリーはそう答え牢から出て鍵をかけた。
・・・・・・・・。
「リュウ、起きてる?」
私はそっとリュウに向かって言う。
「ああ、起きてる。
しかし、まさかこんなにも近くに居たとは思わなかったな。
完全に騙された、あいつの偽装はエグいな」
リュウはそう答える。
「ドラゴンになれる?」
「いや、これくらいの鎖ならドラゴンにならなくても、ふん!」
バキ
鎖が割れた。
「今から全員分を外す」
リュウは急いでみんなの鎖を外した。
「さてと、これからだよね。
どうしよっか、戦いになるよね?」
私はリュウに向かって言う。
「ああ、覚悟を決めよう。
奴に合わないようにこっそりと行くのだがもしも敵に見つかったときは速攻で倒すことを考えよう」
リュウはそう答え、鍵を破壊した。
ギー。
扉が開き私達は牢から出る。
「ごめんなさい、私が気づいていれば」
チカが謝る。
「仕方ない、奴の変装がすごすぎるだけだ。
気にするな」
リュウはチカに向かって言い頭を撫でる。
「お兄ちゃん大好き」
チカがリュウに抱きつく。
「速く行きましょ、敵は未知数だけど」
ミオリさんの言葉とともに私達は出口へと目指すのだった。
まさか、ここであの人に会うことになるとは思わなかった。




